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ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

投信をつくっている会社にも目を向けよう

2011-03-01 13:47:04 | リンク
投資信託を購入する場合、ついつい商品に目が向きがちですが、投信をつくっている会社(=運用会社)をみる視点も大切にしたいものです。
というのも、運用会社の「運用哲学」なりがきちんとあって、それに沿った商品をつくって、運用を行うのが本来の姿だと思うからです。

一般に、運用会社を評価するチェックポイントとして「5P」があげられます。これは投信評価会社や外部評価機関、金融機関などの機関投資家が運用会社を選定する際のチェック項目として使われているもので、具体的には以下の5つです。

1.Philosophy(フィロソフィー);投資哲学
2.Process(プロセス);投資プロセス
3.Portfolio(ポートフォリオ);投資対象の選定と構成比率
4.People(ピープル);人材の資質
5.Performance(パフォーマンス);投資成果

詳しくはこちらの本にも書いています。

例えば、運用会社のトップやファンド・マネジャーの話を聞いて、「理念に共感したから」と購入を決めてしまうのはちょっと勇み足かもしれません。ちょっと冷静になって、2~5についても調べる&確認してみましょう。2ではどのようなプロセスで個別銘柄のリサーチを行っているのか、投資対象の本源的な価値の評価尺度は?などを調べたいですし、4ではファンドマネジャーやアナリストの育成方法や評価方法なども知りたいですよね。

昨年末にインベストメントセミナーに参加した、仏の独立系運用会社コムジェストのHPでは、運用哲学のところに以下の項目が詳しく書かれています。
投資哲学
投資スタイル
運用プロセス

運用会社のHPをみるとき、運用会社主催の運用説明会に参加するとき、販売会社での商品説明会などに出かけたとき--などには、商品だけでなく、1~5の視点で運用会社についても理解・納得できるかどうかを考えてみるとよいかもしれません。

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