11月9日 続き
イポーの街を東に歩くとキンタ川が流れている。
これをまたぐ橋を渡ると旧市街から新市街に入る。
こちら側に入ると名前の通り古い建物は減って、地方都市らしいビルが多くなる。
が、橋から少し歩いたダトゥ・タウィル・アザール通りに入るとここにはカラフルな食べ物屋がずらりと並んで、これを目当てに来た人たちの車でいっぱい。
中でも黄色い「老黄」と赤い「安記」の2店が有名でガイドブックなどにも必ず載っている。
そこで今回は赤い「安記」の方に入店。
すでに午後2時を過ぎていたのですんなりテーブルに着けたが、この隣にももっと広い部屋があり、斜め向かいにも同じ店があって、お客は次々にやって来る。
さて、イポーの名物はもやしと河粉という麺、そして鶏肉なので
まずは河粉。きしめんのように平べったい米麺にどろっとしたタレがかかっているが、見た目ほど濃くはなくてつるっといける。
そしてもやし。
普通よりも太くて短いこのもやし、ごく軽く火を通して醤油ベースのタレがかかっているだけなのだが、これがしゃきしゃきとみずみずしくてすごくおいしい。このもやしだけもう一皿食べたいぐらい。
もやしと言えば青森の大鰐温泉もやしが最高だと思うが、イポーもやしも有名なだけある。自分的にこの2つを世界二大もやしに認定。
河粉ともやしでお代はたったの8.6リンギット(約260円)。
このグルメストリートにはお菓子屋さんもいっぱいあって、中でも安記のお向かいの「南方餅家」が大店。
店頭にいろいろ並んでいたのでエッグタルトやパイナップルケーキを買ってみたが、中にカヤジャムが入ったパイが一番おいしかった。
ところで「安記」の鶏も有名なのに食べなかったのには理由がある。
それはグルメ通りからちょっと離れた別の店のチキンが食べたかったから。
アヤム・ガラム・アウン・キム・リムというこちらの店
岩塩で蒸した丸鶏のテイクアウト専門店。売り物はこの一品だけなのですでに包装された品物が店頭に山積みされていて、33リンギット払うと真っ赤な袋をすぐに渡される。
まだ温かいこの袋をぶら下げて歩くとすぐ近くに巨大な市場の建物がある。
Pasar Ayamとあるから鶏市場。
市場でもやしでも買えないかと思ったが、すでに営業は終わって生臭いにおいしか残っていなかった。
新市街には他に見るものもないので旧市街に戻り、駅に近づくと丸い屋根がいくつもあるペラ州立モスクがあり
その前にはバーチ記念時計塔がある。
この近くにはコロニアル様式の建物がたくさんあって
どれも元々銀行として建てられて今も銀行として使われているもの。それだけこの街が繁栄していた証拠だろう。
帰りの電車までまだ時間があるので、最後はコーヒーおじさんの壁画があるOld Town White Coffeeで今日もチェンドールとアイスコーヒー。
Old Town White Coffeeはマレーシアやシンガポールのあちこちで見かけるカフェチェーンだが、始まりはこのイポーの「南香茶餐室」の一族なんだそうだ。
帰りは15時半の電車に乗って18時にKLセントラルに到着。
アパートに帰り着いたら早速チキンを開封。
鶏一羽は紙に包まれて蒸し焼きにされるようで
中のお肉はしっとり。ちょっと塩が強めだけれどおいし~。
それほど大きな鶏ではないけれど当然一人で一度には食べきれず、この後は毎晩チキンになった。
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