Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

20年初秋の京都 3 石山寺

2020-09-17 18:28:21 | 国内旅行

9月10日 続き

Mihoから石山駅に戻ったら、バスを乗り換えて石山寺山門前へ。

 
川沿いのバス停から徒歩3分ほどで東大門。
美術館から駅までの道中はひどい土砂降りだったが、こちらに着いた時にはやんでいてラッキー。

 妙な大津市のゆるキャラを見ながら参道を歩き、階段を少し上ると
 
 
右手に御影堂があるのでまずは弘法大師様にごあいさつ。
比叡山に近いけれど、ここは真言宗。司馬遼太郎先生の「空海の風景」を読むと天才・空海は優等生だけれど密教については底の浅い最澄をバカにしていて、ゴーマンかます空海の方が好きだったりする。だから滋賀に来ても比叡山ではなく石山寺に来ている。

 正面には天然記念物だという大きな珪灰石が黒々と重なり
 
本堂は正面ではなく、左手の階段を上がったところ、蓮如堂の奥にあるのがちょっと変わっている。
 国宝である本堂は撮影禁止だけれど中から見る緑が気持ちよく
 
紫の幕がかかっている所は嘘か誠か、ここで源氏物語が執筆されたという「源氏の間」。

Kindleを買ってから大部の古典を読むのがマイブームとなっていて、最近になってようやく源氏物語をちゃんと読んだ。
するとこんな話を中高生に読ませるのか、というほど光源氏をはじめ登場する男どものひどいこと。幼児略取誘拐はするわ、父親や兄弟の女に手を出すわ、しかもちゃんといけないこととわかっていてやるのだから始末に悪い。
しかしこれを女の側から見ると、こんな男どもに頼らなければ生きていけない身のつらさ、悲しさがよくわかって、宮中で大人気になるのも当然だろうし、何と言ってもこれが1000年も前に書かれたというのはやっぱりすごいと思った次第。

本堂からさらに上がっていくと
 
これも国宝の多宝塔は中に快慶作の大日如来が見える。

 ここから源頼朝寄進という鐘楼を見ながら降りてくれば、昔から高名なわりに境内は意外に大きくないと感じる。

境内を出て川沿いに出ると大きなお菓子屋さんがあるので入ってみた。
 
こちらの名物は「たばしる」という大福もち。中が餡子ではなく甘納豆とくるみなのだが、この甘さは昔風というべきか。

さらに歩くと京阪電車の石山寺駅がある。
 
こちらの萌えキャラは石山ともかちゃんだそうで
 やってきた電車は「伝教大師1200年大遠忌」ラッピングだった。


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コメント (9)
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