Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

コーカサス周遊 15 イェレバン郊外

2015-06-15 17:17:23 | コーカサス
5月6日

イェレバンでの宿はちょっと古いメトロポール・ホテル。
 町の中心からはやや西にはずれたところにあるが
 
道を挟んだ隣は Noy、眼の前の橋を渡った所には Ararat とアルメニアを代表するコニャック工場に挟まれている。

朝、このホテルの窓から外を眺めてみると空は晴れている。
これは、と思って急いで眼の前の橋の真ん中あたりまで行ってみると
 おお、今日は5137mの大アララトも、3896mの小アララトもちゃんと見える。雪山に正面から陽があたってきれい。
 ちなみにこれは13年前のやはりGWにトルコ側のドゥバヤジットから見たアララト山。
アルメニア側からの方が雄大でかっこよく見えると思うが、この山を両側から見ようとは13年前には思いもしなかった。

本日の観光はまずイェレバンの郊外から。

果樹園などの続く中を小一時間走ってやって来たのはガルニ神殿。
 
きれいに整備された公園の中に建つ小さなヘレニズム式神殿は1世紀の物。17世紀の地震でバラバラになったものを1970年代に修復したそうだが中は空っぽ。
 他には隣に7世紀の教会跡があるだけだが
 
ここはまわりの景色が素晴らしくて、さすが大昔から神殿のために選ばれた場所だけある。

この神殿の入り口では近所の農家の奥さんたちがお土産を売っている。
 
いかにも自家製のジャムや野菜のピクルスがカラフルできれいだ。

ここからさらに山の中に入って行くと
 白い果樹に囲まれたゲガルト修道院が見えてくる。

 
がっちりした門をくぐって正面に見えるのは13世紀建立のカトジケ教会だが
 まずはその左手上方の岩に穿たれた入口を入ると
  
中はきれいな柱にドームを支えられたガヴィットで、端の方に開いた穴からは下の教会が覗けるようになっている。

最初ここに入ると中はフランス人観光客の団体でいっぱいで、中央では女性の4人組が聖歌を歌っていた。
 声が高い天井に美しく響いて素晴らしいハーモニー。
てっきりフランス人たちのためにアレンジされたものかと思ったら、彼らが出て行った後には我々のためにまた何曲か披露してくれた。
画面が暗くて残念だが、その様子はこちら↓


この女性たち、実は Luys というクインテット(この日は4人しかいなかったが)で、このパフォーマンスはCDのプロモーションのため。
 
しかしこんな素敵なロケーションですばらしい声を聞かされればCDを買うしかないでしょ、と言うことで自分も一枚お買い上げ。

  
次に入るのは正面扉の装飾が美しいカトジケ教会。
 
こちらにも凝った明り取り天井のガヴィットがあり、礼拝堂はその奥。
 
脇にも壁面彫刻がおもしろい礼拝堂があり 
 
一番奥の礼拝堂には願い事をかなえてくれると言う泉があって、熱心に祈る人もいた。

教会の周りの崖には小さな洞窟がたくさん造られていて、修道僧がこういうところにこもるのはどの宗教でも同じ。
 
 
壁を覆う十字架や入口の上の彫刻も面白くて、この教会も細部を見始めるときりがない。

見学を終えて駐車場に戻ると、この門前にも土産物屋が店を広げている。
  
おなじみのドライフルーツもここではきれいにつながれて、おじさんが持っているのはスイカだそうな。

そしてここならではなのはおばちゃんたちが売っているガタという大きな菓子パン。
 
 中には小麦粉と砂糖で作った餡が入っていて、味見もさせてくれるし、好きな大きさに切ってくれる。
4分の1で100円ぐらいなので買ってみたが、なかなかおいしかった。


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コメント (2)
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