人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

教育と貧富の格差

2016-12-06 22:14:25 | Weblog
都会に住んでいると、6時台に通学する子どもや22時台に塾帰りしている子どもをよく見かけます。地方の過疎化した地域では考えられない現象ですが、大都会の片隅に存在する親のエリート教育の一端かも知れません。教育を受ける権利は平等が保障されていますが、受ける機会は時代背景や地域間で差があり、必ずしも平等ではないのが現実です。

ここ最近、高等小学校卒でかつて総理大臣まで上り詰めた田中角栄氏という元政治家が一部のメディアでとても話題となっています。当時、角福戦争とまで言われたほど、総裁選挙の結果は世間でも国会内でも注目されました。ちょうど私が大学進学のため田舎から上京してきた当時の頃の状況です。

当時、同じ新聞販売所内で働いていた浪人時代の仲間の1人が田中角栄氏と同じ新潟県出身でしたが、彼が口癖に「田中先生、田中先生」と語っていたのは、政治家すらあまり関心のなかった私からするととても印象的でした。角栄氏は若くして地方から政界に這い上がってきた、稀にみる傑出した人物であったのだと思います。

自民党内で次期総理として注目されたもう一方の福田赳夫氏は群馬県出身で東大首席卒後、大蔵官僚を経た超エリートの方でしたが、首相時代に宝くじに高価な賞金を設けるのは「国民の射幸心を煽る」とかダッカ・ハイジャック事件での日本人救出の際は「人の命は地球より重い」と述べられた言葉は今での私の記憶の片隅に残っています。

私が言いたいことは、近年、益々差異が目立ってきた教育と貧富の格差を縮める事を是非日本の政治に望みたいということです。金権問題で僅か3年足らずで首相の座を降りた角栄氏でしたが、もし現安部政権ほどの任期を重ねていたならば、日本はもっと国民の期待に沿った形になっていたかも知れません。
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ブランディング

2016-12-06 10:29:33 | Weblog
弊社の経営理念の二つ目に「社員の満足」というものがあり、意味としては「社員が誇りを持ち、働き甲斐のある企業を目指す」と記しています。しかし、IT業界は中小零細企業が多く、仕事の流れも大手メーカーからすそ野の中小コーディング企業まで、草創期から多重構造化してきました。まだ目に見えるダムや橋梁のような構造物を造っているのならば、一人ひとりの技術者が手を加えた痕跡が少しは残りますが、ソフトウェア開発の仕事は生産物(アウトプット)が目に見えない特徴の仕事です。

この業界で幾多の不況を乗り越えてきましたが、自社ブランドの確立は経営者として長年の夢でした。自らの手でお客様と要求仕様の中身を詰めて、基本設計から開発そして保守まで自社で可能な企業となれば、社員は仕事に誇りを持ち、働き甲斐のある企業となってきっと満足してくれるに違いないと考えたのです。そのためには自社のブランディングを意識して外部に積極的に発信することが必要です。お蔭さまで、最近は漸く外部に新規のお客様をはじめ、新しいステークホルダーが少しずつ形成されつつあります。
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