人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

甘やかさない子育て

2018-01-31 09:27:22 | Weblog
大正11年生まれの私の父は64歳で生涯を閉じましたが、父の人生から様々なことを私は学びました。父は農家の長男坊でしたが、幼い頃から才能を買われたのか、離島の天草から進学、進学で最終学歴の明治専門学校(現九工大)を卒業し、名門企業へ就職して、さらに相手の親に気に入られて若いながら伴侶まで得たのですが、私をはじめ周囲からみると人生の失敗者でもありました。本人自身は幸せだったかもしれませんが、一般的に考えると決して恵まれた人生だったとは思われません。

何故、そのような人生になったかと言いますと、父は両親からも甘やかされて、周囲からもチヤホヤされて育ったからだと思います。祖父母は父を大学に通わせるのに、現金収入を得るために農業を休んで福岡の炭鉱で黒まみれになって1人息子の卒業まで働きました。旧制中学(現高校)を出て進学したので5年間だったと思います。卒業間近に学生予備隊として召集を受け、理工系だったので土浦で戦闘機の訓練(特攻隊)を受けていたようです。

当時、学生ながら新婚だった私の母親も、父に福岡から土浦へ合いにきていたようです。終戦が伸びれば命はなかったわけですが、幸いに生き残りました。しかし、大学を卒業して就職してから夫婦の仲がおかしくなったのです。もし、父は甘やかされないで育っていれば、飽くまで私の想像ですが、親の期待を裏切る行動(離婚)は取らなかったでしょうし、普通の家族が形成されていたはずです。夫婦が仲良くは当然ですが、子供、特に男の子は甘やかさないで育てたほうが良いと思います。
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ワンちゃんSP

2018-01-30 12:22:41 | Weblog
人間長く生きると、若い頃と違って感覚が鈍くなるのか、他人である第三者の違いに敏感ではないというか、あまり気にしないようです。高校時代は地方でのんびり過ごしたので性格も丸く育ったと思われますが、高校卒業後に上京し、勤労学生として北区赤羽の新聞販売所に下宿していた当時は、同じ屋根の下で集団生活をしていたので人を観察する習性が自然と身に付きました。従業員も北海道、岩手、宮城、福島、熊本、宮崎その他、さらに経歴不明の方々と、実に様々な地方の出身者で日々一緒に過ごしました。10人中、結果的には二人は前科者でしたが、販売所で付き合っている時はまったく普通の人でした。

2年目の中野区にある新聞販売所に勤めた時は、以前とまた環境が違い、現役の学生は青森とか新潟とか栃木とかはっきりしていましたが、ほかに何者ぞという無職の連中も何人かいました。下着泥棒はするし、前科がありと思われる虚言癖の酷い人もいました。辞める人の補充で人物面接もほどほどで、即採用し、すぐ仕事をさせるようなところでしたので、いろんな経歴の人たちばかりでした。一期一会とは言いますが、若い頃からいろんな環境の人に接したことが後々の人生に役立ったように思います。

本題からそれてしまいましたが、人間もワンちゃんと同じように、育った環境によって躾も違うし、それぞれ性格も違うのは当たり前という理解を前提として、人をよく観察し、会社や地域社会での人間関係を営むことが大事だと思うのです。動物病院の医師や犬の訓練士が、日々苦労して動物に接している様子の報道番組をたまたま目にして、人間も同じで厳しさと優しさのバランスや躾の重要性を感じた次第です。先の新聞販売所においては、多くのお客様からとても可愛がられたことが未だに鮮明に記憶の残っています。今更、伺ってお礼するのは困難ですが・・・。青春の良き思い出です。
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仮想通貨騒ぎ

2018-01-29 17:06:25 | Weblog
先週は仮想通貨取引所による通貨流出騒ぎがニュースになりました。まだ設立まもないベンチャー企業の不祥事にいろんな意味で驚きました。私が問題に感じることは、ブロックチェーンによるお金のやり取りによりお金の価値が異常に高騰するスキームに群がる人が急激に増えていることです。最近は株も資金も最初から投機を目的とした人が、市場で売ったり買ったりして短期的な利ざやを求める人がいます。不動産取引にも同じような面が見られ、首都圏での価格が暴騰しているようです。価格は需要と供給で決まるので仕方が無い面はありますが、行き過ぎた資本主義経済の欠落した部分が差別社会をつくり出しかねません。仮想通貨が社会的コストが減り、世の人の為になるのならば、国が行政指導して金融機関に構造改革の中で仮想通貨のスキームをつくるように導けばよいのです。金融庁が認可するだけで、国が民間企業の取引状況を放置している現状にいささか危惧を感じます。サイバー攻撃が頻繁に起きている現状やセキュリティもいたちごっこの状態であることを考えると、規制の無い無防備さが大変危険なようにも思われます。
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新春景気討論会

2018-01-26 15:51:51 | Weblog
新年が明けて例年の賀詞交換会もひと通り終わり、経済界とシンクタンクの代表が壇上で会話する真面目に景気討論会を聴いてきました。結論的には17年度の経済成長率は1.9%、18年度は1.1〜1.2%、12月時点の為替相場1ドル110〜115円、日経平均は25,000円というのが大方の予想でした。

先程、ダボス会議でトランプ大統領がTPPはの参加を表明した模様だというニュースを目にしました。トランプは米国のリーダーというより寧ろビジネスマンですから、時と場合によって何でもありなのでしょう。あまり発言に右往左往しない方が賢明なようです。

これからは中国の出方次第で、世界の経済も金融市場も大きく変動すると、ダボス会議の参加者は一様に感じたみたいです。中国が目指す一帯一路の趣旨が、アジアや欧州各国の首脳の耳に何となく納得じみて響いたのではないかと思います。資本主義経済が中国の主導で、キャッシュイズムからデータイズムに変わるだろうと言われています。
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創立38周年

2018-01-25 17:11:20 | Weblog
前段、これからの諸問題等、暗い話をしてしまいましたが、実は本日、弊社は1980年の創立から数えて38周年になりました。明日から2020年の創立40周年に向けてスタートを切ります。これまで同様に、お取引様並びに皆様方のご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

振り返ってみますと、ソフトウェア業界は劇的な環境の変化で幾度も荒波に揉まれてきました。しかし、何度も不況を乗り越えるたびに法人として逞しくなってきたように思います。会社経営も家計と同じで、「入りを図り、出ずるを制す」能力が求められます。

これからも精進して、お客様の為、社員の為、ステークホルダーの為、一生懸命に努力して参ります。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
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介護問題

2018-01-25 08:35:24 | Weblog
経験や実感の湧かない若い人たちには興味が無いかもしれませんが、本日は私の経験も含めて介護の問題にフォーカスしてみます。今から8年前、私が扶養していた実母(私が幼少時に離婚し、別姓)が介護施設から入院、最後は病院で最期を遂げました。その4年前までは長年にわたり市内のアパートで1人暮らし(再婚後、死別)していました。法律的には、母の姉妹も嫁いでおり、本人只1人で身寄りは無いのですが、血の繋がりで親子関係を続けてきました。蛇足ですが、当然、再婚した父親(過去に死去)との関係はその後は形だけで亡くなるまでに年々薄くなっていきました。

本題に入りますが、母がアパートに住んでいた頃に隣人と揉め事ばかり起こして、遠方に住んでいる私宛に毎日のように苦情の電話が朝から晩まで自宅に掛かってきていました。高齢の母は私には心配かけないようにしていたのですが、隣人が通報して警察からも電話が掛かったり、私の家族中が悩みの種でした。役所の福祉担当者も施設に入居することを早くから勧めていましたが、言うことも聞かず、周囲に面倒をかけることばかりでした。その母がある朝、突然倒れて、遠方いる私に動けないのですぐ来いと言ってきたのです。たまたま親しくして頂いていた民生委員の方を呼んだのか駆けつけてくれていたため、私も急遽支度してその日の午後には母の元に着きました。動けない母を見て、これがチャンスと民生委員の方と相談して、なかなか納得しない母を無理やり説得して施設に入る手続きにやっとの思いで漕ぎ着けました。

私の母が最初入所したのは老健施設でした。しかし入居当時は要支援1くらいでしたので、入居している元気な方とは違い、多少不自由な身体でした。しかし、入居してからまた隣人と揉めだしたのです。施設からも厄介者のように思われて、何度も私宛に何とかしてほしいと電話がありました。施設を訪ねると母に会う前に事務所で散々施設側からクレームを聞かされました。その連続でしたが、漸く3年過ぎようとした頃に一方的に施設を移るように言われました。最初は施設の紹介もなかったのですが、ケアマネジャー1人が移る施設(グループホーム)を紹介してくれました。当時は介護1までになっていました。新しいグループホームでは、施設長をはじめ全員の介護士の方たちが大変親切にしてくれました。約1年でしたが、母にとって最期の施設は私自身も満足がいきました。

その後には病気で入院してしまい、私も側で看病もできず、次第に食事ものどを通らなくなって、最期は退院することもなく、病院で静かに亡くなりました。亡くなる前の深夜に危篤の電話がありましたが、遠方でのことであり、時は遅く、しばらくして息を引き取ったようです。遠隔介護の大変さと、自宅での介護において、法的には介護者に経済的・精神的保障は無く、金銭的、精神的に過度の負担が掛かかっている現実があることを知る必要があります。今後、高齢化が進むと介護者の負担の問題は全国的に発生すると思いますので、福祉国家イギリスのような行政の支援体制が介護者・要介護者の双方に支援体制が整備されることを期待します。昨夜のラジオ深夜便で福祉大学の准教授の実体験に基づく話を聴いて、私と同じ経験だと感じましたので今回のブログで自分の経験を踏まえて書かせていただきました。
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ラストチャンス

2018-01-24 14:27:42 | Weblog
あれは何だったのだろうと、バブルとも言えそうな昨今の米国株の上昇の動きを見て、これで良いのかと密かに感じたりしています。今では過去の話になりますが、深夜のニュースでNYダウが 1万ドルに到達するのも、ナスダックが4千ポイントまで達するのもリーマンショック後から年月を要しました。世界一の米国がゼロ%近くまで利下げする状況は考えられませんでした。それ程、米国経済がどん底まで達していたのです。しかし、その影でシリコンバレー発のITが米国経済に隆盛を齎し、世界経済の先導役を果たしたので今日の繁栄があります。我々が無意識に使っているスマホが世の中を変えたとも言えます。でも、今の好調な景気も今年来年が最後だと思います。つまり、今の産業界においてラストチャンスなのです。おそらく2020年以降は社会が大変革するでしょうし、運が良ければ中小企業のビッグチャンスの時代が到来するかも知れません。もう一度、自社特有の技術を洗い出して自問自答する必要があります。
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陽はまた昇る

2018-01-23 09:40:44 | Weblog
昨日の関東地方は天気予報の大雪警報がずばり的中し、午後から暗雲が漂うとともに細雪(ささめゆき)が寸断無く降り始め、夕方は本格的な雪となり、会社でも帰宅困難に陥らないように全社員に朝礼時から警報を呼びかけました。北(北海道)の生活に慣れている私も用心のために少し早く帰路に着きましたが、JR駅も電車の遅れや帰宅者殺到し、駅構内は大混乱状態でした。駅からのバスも雪のためダイヤが大幅に乱れて、風雪の中で乗客の長い列ができました。私は朝からスパイク付きのブーツを履いて出勤したので何ら歩行に問題は無かったのですが、多くの方が通常のビジネスシューズで通勤され不便な思いをされたようです。特別にチェーンを着けたバスの乗り心地はずいぶん変わりますが、こんな日も温かい我が家が迎えてくれることに少なからず満足を覚えるものです。雪は夜半には止み、朝方の通勤ラッシュ時の凍結が心配されましたが、朝早くからボランティアで雪かきをしている方が多くの箇所で見られたようです。今朝は昨夜の混乱が嘘のように空も晴れ渡り、日差しが強いので昼ごろには街中の道路も通常には走れるようになるでしょう。一晩我慢すれば、必ず天気は回復します。正に「陽はまた昇る」です。
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教育について

2018-01-22 14:55:00 | Weblog
少子高齢化で各大学も学生集めが大変な時代になってきているようです。2月の一般受験前に高校推薦で定員のある程度は学生を確保しようとの思惑が各大学にあるようです。一旦就職したらどこの大学卒であろうと関係ないのですが、親世代には未だに有名校への志向が強いのが現実です。中には小学生から私立へ行かせるご家庭もあるようで、その方が子供が後々受験で苦労しなくて済むという親心の表れのようです。公立だと授業料は安いが、教育に熱心でなかったり、いじめがあったり、親としての安心感が私立には存在するようです。しかし、家庭に経済力が無ければ私学への進学は現実的に不可能なので、その他多くが公立で学ぶことになります。そのあたりの教育的格差が今後、将来的にも広がらないことを願うばかりです。今の世では貧富の格差は子供の教育にも影響を与えます。先日、「シンママ」(こんな言葉は私も初耳でした)を支援している団体の方の話を聞く機会がありました。実際「シンママ」の母子家庭(または父子家庭)では日常生活も経済的に厳しいのが現実のようです。その上に教育上も経済的にままならないのも事実です。将来を背負う子供の教育を最優先的に考えるならば、公立であろうと私立であろうと、本来は、子供が優秀であり意欲があれば、自由に学べる環境を与えてやる行政が必要ではないかと思うのです。家庭の経済的格差で子供の教育まで差別が付きまとう事が、国として本当に平等で望ましいとはとても思えません。
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IT

2018-01-19 14:45:58 | Weblog
来年度、国は一般庶民レベルまでITを浸透させようと計画し、予算化措置を取るようです。まだITは庶民の生活にまで広く、そして深く行き渡っているかといえばそうではないと考えます。マイナンバーが交付されても具体的なシステムに繋がっていないのが現状です。来年度は待ったなしで、IT化が庶民レベルまで浸透が図られないと、経済的にも世界に後れを取る事態となります。そこまで国が気が付いているかは別として、電子データへのペーパレス化やIC対応のキャッシュレス化は東京五輪の2020年までに急ぐ必要があると思います。先ずは国が率先してITインフラを整備して、20年以降は民間ビジネスに応用され、新規事業を生み出して新たな雇用に結び付けなければなりません。これから時代は大きく変わります。江戸時代から明治維新へ産業革命が巻き起こったのと同様に、新しいIoTの情報化社会が到来します。
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