人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

2020-05-29 09:41:41 | Weblog

早朝のラジオで、タレントのサヘル・ローズさんという方のインタビューを1年ぶりに再度聴きました。ブログで紹介はしなかったと思いますので、感想を少し書かせていただきます。サヘルさんは1989年2月にイラン・イラク戦争の空爆で壊滅、13人の家族の中で一人だけ生き残った方です。その後、ボランティア団体としてテヘラン大学から来た養母に育てられて現在、日本でタレントとして活躍されています。聴いていてとても印象に残ったことは、彼女の養母に対する愛情表現と弱い自分を大事にするという人間としての志でした。実母は亡くなられたのですが、昔から「産みの親よりも育ての親」と言います。私も両親がいながら幼少時から祖父母に育てられましたが、先ずは親孝行は祖父母からという思いが最後までありました。自分の親は子どもを育ててなくても産みの親であることは間違いないので、祖父母がこの世を去った後に親の面倒を見ることにしました。育ててくれた親が大事だというサヘルさんのお気持ちがとてもよくわかります。さらに「弱い自分を大事にする」という話もすごく立派な考えだと感じました。兎角、人は他人と比較して自分を卑下したり、自分を責めたりしますが、自分の事を大切にされている心得をお聴ききして、さらに感動を覚えました。話を聴いているうちに、いつか私もイランへ行ってみたいと思った次第であります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

信仰

2020-05-28 13:06:42 | Weblog

私は無信仰者ですが個人的に信仰を持つことはいいことだと考えています。まだ政治的イデオロギー色の濃かった大学時代に、大学内でも様々な宗教団体がサークル要員募集という隠れ蓑で信者を増やしている動きがありました。私の親しくしている仲間は殆どがイデオロギー対立に負けたのか入信していきました。私も無理やり集会に連れていかれて幹部の方から強烈な説得を受けましたが、断固としてイデオロギーの対立で相手との議論に負けたくなかったのです。つまり私自身にも学生時代から宗教団体との議論にも負けない自分なりの強いイデオロギーが存在したからです。あれから40年以上が経ちましたが、ある宗教団体の人たちとの付き合いは現在も続いていますが、熱心な政党支持者を母体として政治が国民目線からずれない様なチェック機能を十分に果たされていると第三者的にみています。私の実家は元来浄土宗で親戚筋は大体浄土真宗のようです。私は無信仰者ですが、ご先祖様の位牌を置くために自宅には仏壇だけは置いて、一年365日、毎日のように仏壇には水とお茶、お供え物しつつ合掌することを心掛けています。つまり、人間はぶれない真っ当な信念が必要だから信仰を持つのもいいことだと今回は言いたかったのです。大事なことは他人の信仰を尊重し、決して他宗教を批判しないことです。つまり歴史ある宗教には学ぶことが多々あるからです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SNS

2020-05-27 10:45:48 | Weblog

私は拡散し易いSNSはあまり使っていません。無論1対NのSNSの利用は極力控えています。理由は不特定多数の人には色んな考え方があるので、受け止め方次第で精神的なダメージが大きい場合もあるツールだからです。フェイスブックも時々投稿しますが、ほとんどお友達の掲載記事を拝見するだけです。代わりにブログは一方通行の発信ツールなので10数年使っています。ブログも当初は匿名で自由に言いたいことを投稿していましたが、折角なので会社のHPに掲載して公開するようにしました。しかし、一方では匿名ではないので何でも思っていることが自由に書けない不自由さはあります。投稿記事を世の中に公開するという事は、投稿者としてそれなに書いた責任が伴うと思うからです。SNSでの誹謗中傷が死亡事故に繋がり、ニュースを下に水面下で話題になっていますが、SNSはややもすると使い方次第でとても危険な攻撃材料のツールと化すから使用上は注意が必要です。リアルな対話の中で話される内容であれば対面の議論で済みますが、バーチャルでしかも不特定な差出人によるメッセージの内容は、受け手に相当な精神的ダメージを伴うので厳に慎むべきです。相手を思いやることがネットの世界では大変重要なことだと思うのです。皆一人ひとり受け止め方の度合いは違うのだ、という事を常に発信側は意識すべきです。便利さの裏にはデメリットもあることを、ユーザー自身が覚悟しなければならないことをあらためて感じさせられた出来事でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出勤

2020-05-26 14:38:30 | Weblog

政府の新型コロナウイルス感染防止のための非常事態宣言が発令されて約1か月半、私は一度も会社に来ませんでした。まるで10年間の休みを一度に取得したような、これまでの人生で経験のない働き方改革を自ら実践しました。この間、経理関係の人は決算処理もあり出勤していましたが、稟議書の決済も電子印鑑、学生の面接から各種会議やミーティングもすべてZOOMを使って仕事をこなしました。社員もテレワーク態勢を4月から実施していますので、90%以上の在宅勤務率だったようです。職種にも依りますが、我々のようなIT企業は実際にやればできるのですが、お客様の立場もあり、国内企業として中々従来の慣習を変えることを躊躇します。突然の新型コロナウイルスにより、これまでの働き方が半ば強引に改革されましたので、これを機に出遅れたデジタル化を一挙に進めるには最大の好機だと考えます。昨日の解除宣言の影響なのか、一夜明けた今日は多くのサラリーマンが出勤している光景を目にしましたが、再び感染が拡大しないためにも在宅勤務や時差出勤を今後も積極的に推し進めるべきだと思います。今後は地方から都会へ出てこなくても、地方にいて仕事ができる環境づくりが必要だと考えますし、まだまだ日本には変えていかなければならないことが山積しています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出稼ぎ

2020-05-25 11:09:26 | Weblog

昨日のある特集で、世界の仕送りが今回の新型コロナ感染拡大の影響で11兆円減少しているという報道がありました。日本国内にも海外研修生が数十万人と言われています、まだ海外で技術研修を受けて自国経済の繁栄に寄与する目的であればよいのですが、単なる出稼ぎ労働がグローバル世界でも多いのに驚きました。出稼ぎによる仕送りで家族の生活は助かりますが、それでは何も国家が繁栄しないと思うのです。日本国内でも地方から出稼ぎに来て、故郷へ仕送りをしても家族は生活の足しになり金銭的には喜びますが、地方には何も経済的に寄与しないのです。フィリピンが出稼ぎが多く、今でも途上国から抜け切れていない国情と似ています。私たちの仕事も同じように、単なる労務の提供だけでは金銭的に潤っても企業にノウハウが残らないために、将来に向けて自らが繁栄するという道には至らないのです。今回の新型コロナウイルスで、国のリーダーが気づかなければならない最も大切なことは、労働力も含め、これまでの自国のサプライチェーンをもう一度検討して改めるべきところを再検討しなければならないという事です。単なる労賃を出稼ぎで稼ぐだけでは国の経済は繁栄しないので、自国でノウハウを溜めながら、不足部分を海外から補うという思考が必要となります。地方と都会の関係もこの機会に発想を変えて進むべきではないかと考えます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生涯

2020-05-22 17:17:18 | Weblog

今朝の朝刊に日本電産会長兼CEOの永守さんがテレワークに関してお話をされていて全く同感だと思いました。たった一度の人生の限られた時間を、これまでと変わらないような使い方をしていては勿体ないし老後に後悔するのでは、と多くの人が今回の長い巣籠り生活で感じたのではないでしょうか。これからはテレワークを活用し、人生の時間をより有効に、さらに意義あるものにしたいものです。在宅勤務は自ら人生を振り返って今後の在り方を自分自身が考える良い機会だと思います。但し、新しい試みで物事を進める場合、必ずメリットもあればデメリットもあります。リアルとバーチャルの世界をバランス良く融合させてこれからの新しい働き方を進めていくべきだと考えます。人生100年時代を迎えるにあたり、テレワークの活用がさらに国民全体に広がれば、多くの人たちがきっと、より健康で豊かな生涯を送れると思います。先日、アップルがAR端末を画期的な価格で発売するというニュースを見ました。将来はスマホなど持ち歩かなくても、ウェアラブル端末ですべての情報が処理できるような時代になることでしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

思考力

2020-05-21 18:26:04 | Weblog

長年にわたり様々な立場の人と対話してきましたが、人は物事の捉え方にそれぞれ違った認識があることを年齢とともに理解できたような気がします。大切なことは、人の考えに耳を傾け、参考にしつつも、自分の人生観を下に独自の思考を形成することだと思います。独自の考えを持つことで、誰かが言ったとか言わないとか人のせいに段々しなくなります。生まれ育った家庭も環境も人それぞれ違うので、主義主張も違って当たり前です。お付き合いするうえでも大切な心掛けとしては、人との価値観の違いを知ることです。そのためには、より多くの方との対話を積み重ねることではないかと考えます。常に人は皆それぞれ考え方や認識レベルも違うということを知るべきです。ですから自分の思考力を生かせば独自の見方も次第に備わってきます。そうすると先行き不透明の時代を単に悲観するばかりでなく、ひょっとしたらチャンスがあるかもという発想も生まれます。様々な意見を参考につつ、自分の考えを身に付ける習慣を持つことで、皆さんもきっと自分自身の考えに自信もついてくると思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

商売

2020-05-20 10:44:21 | Weblog

もう10年近く通っている床屋さんと、たまたま隣接しているクリーニング屋さんとは長い付き合いですが、毎日多くのお客様と接しているにも拘らず、床屋さんからは「いつもの通りですか?」と散髪する前に聞かれたり、クリーニング屋さんは会員カードを見せなくても顧客番号まで覚えられたりと、こちらの方が感心しています。商売をする上で顧客の特徴を知ることは鉄則なのでしょうが、商売人としての積み重ねられた意識の高さに気づかされます。今朝も7時ごろにコンビニへ買い物を頼まれたのですが、近くにありながらもどうしても行きたくないコンビニの店舗があります。理由はもう10年以上前にオーナーの対応に嫌な思いをしたからです。顧客の印象を変えることは容易ではないという事を、私自身が顧客の立場で経験して学んでいる気がします。サラリーマン時代に会社の不始末でクレームの終息に大変苦労をしたことがあり、信頼を取り戻すことの大変さは経験上よくわかります。大事な事は常に相手の立場で考えることなのですが、人間はどうしても後先を考えず自分中心に言動しがちです。「人のふり見て我がふり直せ」と幼い頃の祖母の教えが今でも浮かんできます。商売は本当に難しいです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020-05-19 07:33:58 | Weblog

結婚生活も長いと妻との関係も惰性で毎日を過ごしているようなものですが、夫婦で今まで経験したことのない2か月近くを自宅で一緒に過ごすと、普段は気付かなかった相手の欠点がぼろぼろと鏡に映し出されます。言葉遣い一つでも日々妻に注意されることで、会社内では注意されないような自分の失言を一刀両断に諭されることでハット我に返って反省したりしています。人は他人の欠点を面と向かって直接批判することはなかなかしません。つまり他人を批判しても人間関係がまずくなるだけで、自分にとって何の得にもならないからです。しかし妻は夫が他人から批判されることを避けようとするので気が付いたら夫を正すわけです。もし何も言ってくれる人がいなければ、おそらく現在の自分の存在はないだろうと思います。以前も話したと思いますが、私は社長になってからずっと何でも相談できる顧問の方をご意見番として雇ってまいりました。これも同じことで、人生の先輩に謙虚に学ぶことで自分自身の社長教育にもなると考えたからです。現在も顧問OBの方には逐次状況の報告をしていますが、私にとって何にも代えがたい貴重な存在だと感じています。今読んでいる「1兆ドルコーチ」という優れた書籍が私の手元にありますが、まさに私自身が師と仰いできたこれまでの顧問の存在と似ているのです。経営は一人では未熟なもので終わるので、常に自分自身を他人を鏡にして磨き続けなければならないと思います。社外から判断されるのは会社というより経営者自身だからです。今日も最後までお読みいただき有難うございました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャンス

2020-05-18 13:24:14 | Weblog

毎日が家籠りで変化がないと、日にちも曜日の感覚も薄れます。家内がこのところ毎日、惚けのチェックなのか聴いてきますが、ややもすると間違えかねません。失礼ながら自由業の作家も毎日がこのような生活なのかと考えたりします。在宅勤務だと食事時間の間隔も短く感じられて食間に空腹感があまりありません。さて話は変わりますが今回のコロナによる在宅勤務は、仕事と生活を両立しながら苦労していた子育て中の女性にとって願ってもない機会の到来を招いたような気がいたします。一方で日本はホワイトカラーの生産性が欧米諸国と比べて極めて低い原因も幾らかテレワークの効果で解消されると思います。実際、今回の長い在宅勤務期間で日常の仕事が可能であることを実感した企業や社員も多いのではないでしょうか。今後、様々な分野で一気にオンライン化を進めて、時代の流れをコロナ前に戻すべきではないと考えます。時間と場所の考え方が大きく変化することで、デジタル時代のビジネスを後押しするものと思います。国民がIT化になれることで、遅れていたキャッシュレス経済もデータの活用も予想以上に早く進むものと考えます。IT後進国と言われている日本にとって、世の中を変える最大のチャンスだと考えるべきではないでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする