人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

日本人

2024-07-19 12:49:04 | Weblog
日本人はハングリー精神がなくなったと言われますが、まだまだ諸外国に比べてハングリーではないから敢えてハングリーになることもないわけです。終戦後の日本は本当に貧困で国民もハングリーだったのでハングリー精神が自然に身に付いたのだと考えます。日本経済の高度成長はその精神があったから国民生活も豊かになったのです。成熟した現在の日本が今後どのような道を辿るか分かりませんが、政治が大変な間違いをしないかぎり経済が大きく落ち込み国民が貧困になることは考えられません。

しかし、新興国も年々経済成長してきますので、日本がいつまでも先進諸国としての立場を維持できるかというと断言はできません。GDPも世界第4位となりましたが、徐々に順位が下がり続けることは確実だと考えます。世界でも有数で勤勉な日本人が付加価値のない仕事をやる国へ転落して行くとも思えません。但し、これまでのような豊かな国を未来永劫も維持できるかというと結論としては若い世代のこれからの頑張り方次第だと考えます。

最近の若い世代はアスリートの世界でもかつてない程、世界中で活躍しています。スポーツに限らず、ビジネスの世界でも人材の育成方法を世界レベルで実践していけば欧米諸国に負けないと期待しています。日本人は勤勉で真面目ですから奮起するきっかけをつかめれば、もっと精神的にも豊かになれるはずです。資源のない国なので産業のイノベーションが起きやすい環境を整備していけば世界で活躍できる人材を発掘できると考えます。
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現場第一主義

2024-07-18 17:32:55 | Weblog
医療法人徳洲会グループの創設者で名誉理事長である徳田虎雄氏が先週10日に亡くなられて初七日が過ぎ、9日目の今日も朝から妻の付き添いで大船にある同グループ内の病院へ行ってきました。巨大な病院には今日も大勢の外来者が訪れていましたが、A棟からD棟に向かう途中の通路には、徳田名誉理事長を偲んでお元気だった頃の遺影の前に祭壇と記帳台、側には生き生きとした大きな泰山木(たいさんぼく)の生花が飾ってありました。

今日お話をしたかったことは、医療現場にはいつも活気を感じるという事で黙々らかというとリアルな現場が好きなタイプで、思考力だけを発揮する机上の仕事より実際に現場へ出向いて仕事をする方が向いていると考えています。医療現場は患者を救うという責務があり、関係者は仕事にやりがいの大きさを感じていることでしょう。医療の世界には好況も不況も関係なく常に人命の救護に携わっています。

日々、事務所内で黙々仕事をしている我々と医療現場とを比較すると、当然ですが全く違った環境のように映ります。仕事の遣り甲斐は、人に対して安心感や満足感を与えるために必死で尽くすことではないでしょうか。仕事には様々な現場がありますが、机上で想像しているだけでは現場は分からないので実際に現場を見て判断することが大切です。現場第一主義でマクナマラのベトナム戦争に学びたいものです。


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プラス思考

2024-07-17 09:52:12 | Weblog
 昨今、どの産業でも人手不足が叫ばれています。人手不足をマイナスイメージに捉える人が大半ですが、将来的に日本の人口減少は避けられないので、寧ろ逆手にとってプラス思考に捉えたいものです。今から50年前には日本の人口は国土(全国土37.8万平方キロメートルで平野部は14,000平方キロメートル)の狭さから、その割には人口が多く、欧米諸国と比較して人口密度が高いと言われてきました。

日本経済の高度成長期には1億数千人の人口が随分寄与したと考えますが、当時の専門家の間では人口が減った方が国民は幸せだという見方もありました。しかし、幸か不幸か少子高齢化が徐々に進み将来の人口は必ず減る見通しです。当然、産業界は労働者不足になり人手不足を補わなければなりません。そうなると人材の奪い合いでどこの産業も人件費を上げざるを得なくなります。

人件費が上がることで諸物価も高騰し、デフレに悩まされた日本経済も必ずインフレに向かうはずです。行き過ぎたインフレを抑えるには金利を上げますので自然と円高になるわけです。政府は賃上げの話ばかり産業界へぶつけてきますが、人手不足になれば需要と供給で賃金は徐々に上げざるを得ないのです。賃金が年々上がると消費も増え国内経済も好転します。
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人生100年時代

2024-07-16 16:58:11 | Weblog
今朝の朝食会で某大学の教授から「人生100年時代の人生設計」についての講義を聴きました。月1度の中小企業経営者の集まりですが、現役の仕事を退いた後の第2の人生は中高年共通の課題でもあります。私自身もこれから何を趣味にしていくのかと周囲から聴かれることがありますが、正直なところ真剣に余命を考えて人生設計しているわけではありません。しかし、現実には知力も体力も老化していくので悔いのない人生を送りたいものです。

人生100年時代にふさわしいライフスタイルは従来と大きく変わるだろうとのことです。安定路線を歩むか変化を志向するか、これからは同調志向より自己主張をする時代になるだろうと言われています。私自身も変化を志向して社会活動や自己研鑽ができればと考えています。それぞれ人の気質は違いますので、自分に合ったスタイルを選択すれば良いのではないでしょうか。

夫婦でも親子でも気質は違うので他人と違って当たり前です。人並みにしようとか人の真似をしようと考えないことが大切だと思います。それが自己主張でもあるし自己満足のいく人生の送り方ではないかと考えます。どんなに頑張っても余命が伸びることはないので、これからはなるべく周囲に自分の人生を左右されないような人生設計を練りたいものです。若い人たちの邪魔だけはしないように生きたいですね。本日の講義は大変参考になりました。
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気象病

2024-07-12 18:00:33 | Weblog
最近、漸く世間で気象病という医学用語が認知されるようになりました。 10年近く前になりますが、確か名古屋大学の医学部教授がこの病をメディア等で主張されたように記憶しています。かつては本人は苦しんでいるにもかかわらず、周囲は単なる怠け病のように誤解していた面も多々あったように思われます。低気圧の接近で体調を崩して会社を休んだりする人もいたはずですが、関係者の理解も得られなかったりしたのではないでしょうか。

私自身も能天気なのか他人の苦しんでいる原因に対して長年全く無頓着でした。最近、漸く様々なところでこの病に関する説を視聴するようになり理解できました。気圧の変化が自律神経に影響することが医学的に証明されたのです。近年、人身事故が多発し続けていますが、原因の一つに気圧の変化が影響しているようです。決して無理をせず、気象の悪化で体調がすぐれない時には敢えて出勤を留まる心がけが必要です。

近年、地球温暖化の影響で異常気象が多発していますので、自律神経が乱れることは珍しくないのです。自分の身体は自分自身しかわからないので、他人の目を気にせずに自ら体調をコントロールしなければなりません。アレルギー症状も人それぞれです。お酒が強い人も弱い人も人それぞれですし、自律神経の敏感な人も鈍い人もそれぞれ存在するのです。人に無理強いをしない事が肝要なのですが、漸く周囲の理解が得られるような時代になりました。
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病院王の最期

2024-07-11 15:15:12 | Weblog
本日の午前中、徳洲会グループの創設者、徳田虎雄氏が7月10日午後8時15分に湘南鎌倉総合病院で死去されたというニュースを目にしました。享年86歳。私も9日に妻の付き添いで当病院を初めて訪れたばかりで、たまたま外来のフロアで見かけた徳州新聞を見て徳洲会の病院であることを知りました。この日はブログにも徳田虎雄氏の事について調べながら書いた次第です。

しかし、私的な用事で病院を訪れた翌日にまさかご本人の訃報のニュースが流れるとは想像すらつきませんでした。徳洲会グループの代表をしながら衆議院議員となって当時の医師会と対立されていた頃のバイタリティ溢れる徳田虎雄氏の勇姿が記憶にありましたので、ALSを患い長期療養生活を送られて変わり果てられたお姿を6,7年程前にTVで拝見した時はとても衝撃的でした。

人間は誰でも老いていきますし、病気を患うとその後の人生が一変します。誰がどんな病気を患うのか神のみぞ知るで運命みたいなものです。私自身も若い頃から何度も入院生活を経験していますので、健康の有難さは身にしみて感じています。毎日の食事が美味しく食べられ、平凡でも日々の生活や活動ができることは望外の喜びです。元気であり続けたいものです。

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TV番組編成

2024-07-10 14:57:16 | Weblog
今年の4月からNHK・ETVの番組が一新され、おそらく多くの視聴者から好評を得ているのではないでしょうか。私も新しい番組の編成に賛同している一人です。これまで早朝の時間帯に数十年も続いてきた外国の語学番組が健康や医療に関する番組に代わり、高齢の家族世帯向きの番組になって注目されていると思います。語学を習得する若い人たちは早朝の時間帯には起きていないかテレビを見る機会も少なかったはずです。

我が家でも月曜から金曜まで毎日、新しく番組編成されたNHK・ETVの番組を熱心に見るようになりました。つまり健康や医療に関するものは中高年層に大変関心が深いからです。様々な医療の専門家の意見をテレビで視聴できる貴重な機会が家族が揃う早朝のお茶の間で与えられるようになったことは番組の大きな転換です。連日、医療の話だけだと気持ちが暗くなることもありますので、週の初めと終わりは心が落ち着いたシリーズものが放送されています。

NHKに対して様々な批判も世間には存在しますが、我が家では長年NHKのテレビ放送を主に見ています。最近はBS放送でメジャーリーグの試合も観戦できますし、全体的にドキュメンタリーや海外取材番組など実際に現地に行かなくても実体験するように視聴できるからです。説明するまでもないのですが、私自身は視聴料を払うだけの番組が十分に提供されていると考えます。朝のETV番組の編成がどのような理由で変更されたのか知りませんが大変評価しています。
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ある病院の話

2024-07-09 20:40:58 | Weblog
本日はかかりつけの医師の紹介で初めて「湘南鎌倉総合病院」を訪ねることになりました。大船駅からシャトルバスが出ていることも後で知ったのですが、戸塚の我が家からタクシーでもかなりの距離でした。病院に着いて受付している時間に病院の概要を調べたところ、大変驚いたことがありました。実はかつて徳田虎雄氏が理事長をしていた徳洲会グループの病院でしたし、晩年はこの病院の最上階の特別室で療養されていたことも調べてわかりました。

青春時代の私には徳田虎雄という人が日本の医学界において強烈な個性の持ち主に見えたからです。日本医師会と対立しながらも24時間365日オープンという診療方針で全国に病院を拡大したことも 、奄美群島の徳島の代理戦争といわれた故保岡興治氏との選挙争いも熾烈だったことを記憶しています。しかし、10万人に1人といわれる難病に侵されて体も動かず表情もほとんどなく変わり果てた姿をTVで拝見したことがありました。

以前にテレビで、第28回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品「トラオの夢 病院王・徳田虎雄とその時代」(制作・鹿児島テレビ)を拝見した記憶がありますが、徳田虎雄という人にはとても強烈な印象があります。病院を経営しながら議員にもなり医療改革を目指されたのは理解できますが、徳田虎雄氏の本当の使命とは何だったのだろうと想像したくなります。たまたま本日訪れた病院が巨大で徳洲会グループであることに驚き一言述べさせていただきました。

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都知事選に思う

2024-07-08 18:14:31 | Weblog
 東京都知事選挙も終わりました。結果は大方の予想通りでしたが、既成政党に対する都民の信頼性が薄くなってきていることが判明した選挙結果でもあったような気がいたします。近年の日本の様々な面での欧米と比較した遅れには政治の責任に帰する面が大きいからです。私自身には投票権はありませんが、私の知人は当初本命を支持していたにもかかわらず、投票日には無党派候補の新人を推していました。

フランスでも極右政党の28歳の党首が中道のマクロン政権を脅かす勢力のようです。先進国でも既成政党に対する国民の不満が高まってきているのでしょうか。日本も無党派層の勢いが今後の政局に影響を与えるのではないかと考えます。かつて金権政治に反旗を翻して河野氏が新自由クラブを立ち上げたり、日本新党が旗揚げされて野党連合の細川政権が誕生したことがあります。現在はそのようなパワーのある政治家が見当たらないのが残念です。

国民にとって選挙で投票することが唯一の権利でもありますので、若い方たちには自分の将来を考えて積極的に投票へ参加してほしいと考えます。今回の都知事選挙の結果は投票権のない隣県の我々から見ても今後の政局の動きに注目すべきであると思われました。残念なのは、当選は不可能と自ら分かっていながら売名行為に近い立候補者が多くて、品位のある選挙戦とは言えなかった部分が多々あったように感じました。
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政権交代

2024-07-05 11:52:00 | Weblog
英国で14年ぶりに労働党政権が誕生しますが、同じ議会制民主主義国家の日本に果たして政権交代の時期は来るのでしょうか。今のところ日本で政権が交代するような兆しはありません。仮に総選挙で与党の自民党が惨敗して政権交代の可能性が出てくると、おそらく政治・経済に混乱を招くと思われます。つまり、日本では野党勢力に政権を担うほど国民からの信頼性が欠けるからです。

かつて民主党政権が成立した時は、これからは政権交代が可能な時代になるものと国民は期待しました。しかし、発足したばかりの民主党政権は現実離れした政策が並べられ、結果的には国民の信頼感を損ねてしまいました。私自身も新政権に期待していたのですが、多くの国民と同様に失望してしまいました。さらに各政党も小党に分裂して現在の状況に至っています。

かつての中選挙区制の選挙制度より、政権交代可能な選挙制度として小選挙区比例代表制が誕生したのですが、残念ながら現在は政権交代もできない選挙制度となったようです。政権交代がなければ政治も経済も国政に緊張が伴わないので進歩しないと考えます。失われた30年といわれるのも、政権交代が可能な欧米諸国と比較しても政治そのものが遅れているからだと考えます。
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