人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

21年度末に際して

2022-03-31 17:06:09 | Weblog

2021年度も終わり、愈々明日から2022年度がスタートします。コロナ禍に悩まされて丸2年が経ちましたが、働き方改革などでテレワークが社会に浸透し業務に支障もなく21年度を無事に終えることができました。この間、コロナ感染拡大が続く中で東京五輪・パラリンピックなど世界のビッグスポーツイベントが開催されて盛り上がり国民も元気づけられました。

さて22年度が始まりますが、ロシアによるウクライナ侵攻で戦争状態が1か月も続いています。エネルギーの供給バランスが崩れ、原油価格の高騰と円安で輸入価格を押し上げ国内に物価高を齎しています。日銀は各国の利上げにも関わらず引き続き緩和策で円安傾向へ進んでいます。日本企業に魅力がないと外国資金も市場から引き揚げられて株安が続くことになります。

漸く人の移動も活発しつつ経済活動にプラスの兆しが見え始めましたが、ロシアの出方が世界経済に影響を及ぼす年になる可能性もあり、ひいては日本経済にも不透明感が漂いかねないところです。寧ろ早急にDXを積極的に進めて真剣に国や産業界の生産性を高めていくことを考えなければならないと思われます。

 

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ある歯科医の話

2022-03-30 19:31:13 | Weblog

 もう14年くらい通っている総合病院内の歯科がありましたが、担当の先生が辞められることになり歯科治療は3月末で終了となる予定で担当の先生に最後のご挨拶に行ってきました。前任の先生とは10年お付き合いしましたが、地方の実家に近い市街地で開業されることで辞められて現在の後任の先生へと引き継がれました。

その先生も大学でインプラントの治療を学ぶという事由でこの3月で退職されることになったのです。4年くらいのお付き合いでしたが、当初は前任の先生と比較されて患者さんからのクレームも多かったようですが、病院からの指導があったのかその後は対応も変わってきたようです。誰でも前任者と比較されるのは嫌なものですが、歯科医も職人気質だけでは顧客対応において難しい面もあります。

多くの患者さんがいましたので、長年続いた総合病院内の歯科の終了には驚かれた方も多かったと思います。私も妻と一緒に通っていたのでショックでしたが、先生からのご丁寧な書状と紹介状が届きましたし、新しい歯科医をご紹介いただきました。年齢は40歳前半だと思いますが、もっと歯科技術をさらに高めようという先生のお気持ちがお会いしてみて自然と伝わってきました。

どんな仕事でも世代ごとにアップデートしていく事が必要と言わていますので、これまでの経験を基にさらに自分自身の知識や技術を一段と高めて、アフターコロナの来るべき時代の変化に自信を持って対応して頂きたいと思います。

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年度末現象

2022-03-29 18:57:39 | Weblog

年度末になると例年工事で道路が渋滞します。年度予算を使い切ろうという公共事業の特質があるからです。私もかつて建設業界にいた関係で工事の発注が年度末に偏る状況は知っていますが、相変わらずその傾向は変わらないようです。水道工事や下水工事で役所の管轄が違うため同じ道路を何回も掘り返して無駄とも思える工事も多々ありました。

公共工事は国が建設国債を発行して予算を組みますので、近年のように財政難だと年々少しずつ消化しますので自ずと工事も完成まで長期間に及びます。私の住まいの近辺でも30数年ぶりに漸く完成した道路があります。しかし古い道路は常に補修工事が伴います。インフラとしての道路が増えれば更に将来にわたり補修が必要となります。

工事は道路建設に携わる全国の多くの建設労働者の生活の支えにもなっていますので、毎年のように公共事業として国の予算として費用が捻出されます。すべて費用は税収で賄われるので国の経済を成長させなければ税収が不足し公共投資のための財源を増やせないのです。中国は日本の経済が停滞している間に高度経済成長をしてきましたので財源が豊富で交通インフラも瞬く間に完成しました。

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社会人になって

2022-03-28 17:22:42 | Weblog

父親も兄もサラリーマンを続けるタイプではなかったので、自分だけは地道に人生を歩もうと考えていました。残念ながら教職の道は断念し、たまたま入社した会社にお世話になることを決断しました。というのも大切な家族が出来たので家族を守るため必死にならなければという一家の主としての覚悟がありました。

結果的には父や兄と同じ道は踏まないと心に決めて社会に出たにもかかわらず、誘いに乗って同じ道を歩む羽目になってしまいました。しかし大きな企業で働かせていただいたので、のちに経験が活かせたことは幸いでした。学生時代は興味も湧かない業界でしたが魅力ある業界に身を移して本当に良かったと思います。

大學時代に仲の良かった連中は教職や役所や民間企業を終えて今はのんびり引退生活を楽しんでいますが、現役を続けている自分の方が彼らより幾分幸せではないだろうかと思います。つまり少しでも人の為に役に立てればひいては自分の幸せにもつながるからです。そのためにも心身ともに健康でありたいと考えています。

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大学進学その2

2022-03-25 17:07:01 | Weblog

希望していた大学へは進学できませんでしたが、進学した規模の小さな大学は苦学生を支援するぬくもりのある様々な学生支援制度が色々あり、その恩恵を充分に受けることが出来ました。途中で辞めた新聞社には借りていた奨学金の残額を支払い、家庭教師と他のアルバイトなどで生計を立てました。上京してから実家には1円の負担もかけずに大学へ進学して卒業しました。

祖父母には反対を押し切って上京したわがままを通してくれたことに大変感謝しています。子どもの頃から両親には縁がありませんでしたが、祖父母との関係は自分の事として亡くなるまで続けました。当時は同級生の中で両親が離婚している家庭はありませんでしたが、一度も非行に走ることもなく高校まで故郷でのんびり過ごしました。

日本は高度成長で若者が都会へ出て核家族が広がりましたが、子どものためには祖父母、父母が家庭で一緒に暮らすことが一番望ましいと思います。成人してからは「親の二の舞はしない」というのが私の信念でした。子どもの事を考えない親の気持ちが信じられないという思いを子どもの頃から自分自身が経験したからです。

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大学進学

2022-03-24 15:25:28 | Weblog

 二度目の上京で新聞広告にて探して辿り着いた下宿先は中野区沼袋にある毎日新聞販売所でした。共同生活は北区赤羽と今回の中野区沼袋で二年目になるので慣れていました。新聞配達の仲間は10名の中で明治、法政、専修大学の学生以外はどこかに務めている人や全くの無職の人たちで受験生は私だけでした。

受験科目も5科目から3科目へ絞り、背水の陣で漸く翌年大学へ進学しました。残念ながら近場の大学は滑りましたので遠方まで通うことになりました。結果的に朝刊配って1限目はギリギリ、夕刊は仲間が夕食時に帰宅して仕事するという日課でした。今になっては反省ですが、やはり新聞配達をしながら大学へ行くのは夜間のほうが良ったようです。

新聞も現在は休刊日が度々ありますが、当時は1月2日の朝刊以外は休刊日はありませんでした。勿論、泊りがけでゼミの合宿など新聞配達の仕事をしている時に参加したことはありません。でも友達は多くて毎晩のように私の下宿先に寝泊まりする連中がいました。そんな中で新聞屋さんに束縛された生活からも愈々脱皮することにしました。

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歴史に学ぶ

2022-03-23 14:02:22 | Weblog

 社会人になって三度の飯より歴史が好きになりました。NHKの世界の歴史ドキュメンタリー物はナレーターの山根基世さんの独特の語りで今も記憶に残っています。日本史は多くの歴史番組などを録画しながら拝見してストーリーを覚えたり、歴史小説でさらに理解を深めたような気がします。歴史は変えられませんが、歴史から多くの事を学ぶことができます。

昨日は徳川慶喜についての議論を聴きましたが、薩長が勢いをつけて討幕を図っていた時代に15代将軍として幕府の立て直しに当たらざるを得ない立場で複雑な思いだったのではと分析されています。谷中霊園にある慶喜の墓地は拝見しましたが、大政奉還して政権を返上したとは言いながら徳川本家の菩提寺に祀られていなのも個人的には不思議に思う次第です。

薩長連合に適わないと思いきや将軍として徹底して戦う意志は無く京を離れたのも、機を見る有能な才覚とともに性格的には二面性を持った特異な人物だったと思われます。私自身、学校時代の歴史教育の場では単なる暗記科目として、受験対策レベルの知識であまり深い興味は湧きませんでしたが、社会人になって歴史学者の考えに傾聴しながら繰り返し歴史を勉強するようになりました。

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お城巡りその2

2022-03-22 13:43:21 | Weblog

春分の日の昨日は翌日の天候が崩れるという予報もありましたので、年初に計画したお城巡りに出掛けてきました。1月9日の駿府城を訪ねてからオミクロン株が大流行した関係でしばし遠出を慎んでいました。ソメイヨシノの桜前線を確認する気持ちもありましたので今回は静岡県の掛川城を目指しました。

日本100名城のひとつ掛川城の訪問は初めてでしたので戦国歴史を探索する興味も湧いてきました。掛川城の歴史を調べると地震で何度も崩壊した記録があり、駿河地方で如何に地震が多発していたかが窺えます。熊本城も普段経験しない地震で大変な被害を受けましたが、石垣を積み上げた城も地震には脆いようです。

天気も良かったし、温暖な静岡県では早くもソメイヨシノが開花していました。気ままな一人旅は自由で最高です。次回は桜前線が通過しないうちに家康の居城だった岡崎城の訪問を計画しています。姫路城までも日帰りの旅をしてきました、遠距離の行き来が短時間で可能なのも新幹線という便利な交通インフラがあるお蔭です。

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卒業式

2022-03-18 15:39:02 | Weblog

コロナ禍で自粛が続いた大学の卒業式へ3年ぶりに出席しました。何年経っても変わらない卒業生の晴れ姿を見たさに喜んで出席させていただいているようなものです。毎年、私の役割は卒業論文の表彰状を読み上げて学生さんに記念品を授与する役目ですが、時代の流れなのか下の名前が正確に読めないことが度々あり、もう少し事務局で配慮してほしかったところです。

本日の卒業式でもその名もズバリ「ひまわり」という何とも可愛らしい名前の学生さんもいました。今年はコロナ感染予防のために選ばれた学生さんしか卒業式会場に入場させなかったようなので、式次第も終始とても静かに進行しました。コロナ前は式の最中でおしゃべりをする学生も多く、招かれながらも大学側にクレームを申し上げたこともあります。

コロナ予防の為に祝賀会ももちろん中止ですが、卒業する学生さんの晴れ姿を拝見する年に一度の機会に私自身も健康な体で出席できたことは大変良かったと思います。コロナ禍で授業も学生生活も満足に味わえなかった経験は決して無駄になることはないと、学長からも申し訳ない思いとともにエールの言葉が述べられていました。私もその通りだと思いました。

 

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禍根を残さない

2022-03-17 13:58:50 | Weblog

昨日、ウクライナのゼレンスリー大統領の米国議会での演説を視聴しましたが、ロシアのウクライナ爆撃を過去の米国への空からの襲撃において日本の真珠湾攻撃と9.11を比喩として発せられた言葉を聴いてややショックでした。80年過ぎても世界の人々の脳裏には過去の歴史が禍根として日本人以上に刻まれているのですね。

「立つ鳥跡を逃がさず」ということわざがありますが、世界の超越したリーダーの行動は時として我々凡人には理解不能な振る舞いとしか映らないことも多々ありますが、ご本人にとっては周囲の感情などどうでもよいことなのでしょう。不思議なのは英雄扱いされながら最後には名誉を汚す行動も厭わない精神状態に陥ってしまうことです。

世界で唯一の被爆国である日本が核兵器禁止条約に批准しないのも、憲法に平和主義を謳い乍らも日本国自身が米国の核の傘で平和が守られているからだと思います。非核三原則も日本政府がひたすらに今日まで堅持してきていることで国際的にも理解が得られているのではないかと考えます。為政者には禍根を残さない政治を期待します。

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