人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

40歳定年説

2019-10-31 11:28:25 | Weblog
最近、ある学者が「40歳定年説」を唱えています。日本の場合、有名大学のエリートは大企業ばかりに就職します。社内競争を潜り抜けて定年まで勤め上げる人はある意味ご立派だと思います。リストラで多くの方がある年齢になるとグループ会社や社外の関連会社へ出向・転籍させられて定年を迎えるのが普通です。定年後に全く違う道を歩む方も多いのですが、これまでの経験を活かして再就職される方もいます。しかし定年まで勤めると、そこからベンチャーを起こして成功する確率は少ないと思うのです。やはり私の経験からしましても、自分でゼロからビジネスを立ち上げようとするならば、40歳くらいで会社を辞めてベンチャーを興すべきだと考えます。経営者にはマネジメントの経験の上に、たとえ失敗しても再び立ち上がれる情熱と体力が必要だからです。これまでの経験を活かす考えで、定年退職してからの起業はリスクもあるのであまりお勧めではありません。これからの世の中がどのように変化するかを見通すことは難しいですが、40歳で大手企業を辞めて独立するならば、体力や精神的にも勢いがあるし、成功する可能性はあると思います。日本人は「寄らば大樹」の意識を払拭しなければ、日本社会も欧米諸国のようにベンチャー企業が生まれないし、将来の経済成長も期待できないと考えます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノルマ

2019-10-30 10:15:43 | Weblog
ノルマというのは数値目標です。企業の規模が拡大しても、一人当たりの生産性が低いのはノルマ(数値目標)の意識が足りないからです。生産部隊は日々のノルマをこなしていますが、ホワイトカラー(中間管理職)の人たちも自らがノルマを持たないと全体の生産性は伸びません。その事の意識が足りない管理職の社員が企業に増えているのではないでしょうか。おそらく毎月何となく動いているだけで、自らのコストが企業業績の足を引っ張っている事を感じていないと思います。毎月の給料のほかに様々な経費が、自らの報酬の倍以上掛かることを認識しなければなりませんし、プラスアルファの利益もコストに加えなければなりません。総合商社を我々も少しは見習うべきだと思います。定年まで目標数字をこなさなければならない事を社員が一番感じているからです。商社のように報酬が高ければそれだけノルマが高くなるのは当たり前だからです。弊社の新入社員でもその意識を持っている者が入社してきていますが、将来、企業の中で上を目指すならば入社した時からノルマを意識する習慣を身に付けるべきです。企業が将来的にも伸びるためにはその考えが必要です。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豊かさ

2019-10-29 11:30:23 | Weblog
言わずもがなの話ですが、現代は欧米並みに近づき夫婦共働きは当たり前の時代です。しかし、まだまだ様々な制度が時代に追い付いていないために、古き時代の労働慣習のままで変わらないから、いつの間にか欧米諸国と比較して生産性や競争力で劣勢となっているのが現状です。生産性を上げるには、やるべき仕事を時間内に終わらせることなのですが、日本の人事評価制度と労働時間には生産性の様子が加味されていないから、どうしても残業でノルマをカバーする構図が消えないものと思われます。仕事の付加価値が低くて、同業との競争にさらされるから生産性が上がらないとも言えます。また多くの人が中間に介在する下請け構造が生産性を落としているとも考えられます。では、どうすれば生産性が上がり、収益が向上し、給与も増えるかと申しますと、ひとつは他社に負けない専門能力を伸ばし、常に付加価値の高い分野を自ら切り開くことではないかと考えます。二つ目は最新のITツールをうまく活用することだと思います。「言うは易く行うは難し」ですが、自らのアイデアで新たなマーケットを切り開く会社を目指したいものです。人生には心の豊かさが必要です。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プライド

2019-10-28 13:59:42 | Weblog
人はプライドが高いと見栄を張る傾向もあり、社会に放たれて一度自信が崩れると中々復活が難しいものです。私の知る古くからの知人も何人かはそれに近い傾向があります。粘り強く生きてきたかは結果に現れますが、ハングリーな幼少時代を生きてきたかどうかで随分異なるようです。見栄を張ると疲れますが、ある年齢で自信を無くし、精神的に疲れたままでそっと静かに身を隠す人は多いのではないかと思います。何故、このような話をするかと言いますと、かつての学びの友たちにあまり元気さが感じられないからです。経済的に恵まれていたせいか、プライドは高いが、外交慣れしていない地場の同級生は多かったように思います。寧ろ高校時代を含め、社会に出てからも玉石混合で揉まれた私などは環境に恵まれたのかもしれません。「旅の恥はかき捨て」みたいな性分はありますが、見栄を張る些細な面がない事が却って世渡りに幸いしているような気がいたします。私は「臥薪嘗胆」という言葉を高校時代から大事にしていますが、何事も耐えることで自然と道は開けてくるものだと信じています。プライドを意識しなくても、粘り強さと忍耐力は人生において大事ですね。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山形大学

2019-10-25 17:21:07 | Weblog
最近、山形大学の話題がメディアに登場する事に注目していたのですが、今回たまたま幸運にも某メーカーの研修会へ参加して山形大学の最先端研究センターを見学する事が叶いました。国内の大手電気メーカーが年々海外勢にシェアを奪わる中、日本の大企業も次世代の研究開発への余力が劣ってきているのも現実です。日本企業が世界市場を牽引するためにも、モノづくりの未来への研究開発投資は地方を拠点に産学連携で進め続けなければなりません。その実践例を本日の山形大学と経産省の進める最先端技術の研究センターで拝見する事ができました。未来の夢が実現される事を大いに期待したいと思った次第です。地方創生の為に他の地方大学も見習ってほしいです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

採用

2019-10-24 16:10:15 | Weblog
20年新卒者の採用もひと段落して、最近は経験者も業界内で売り手市場となっているので、応募が徐々に増えてきています。しかし実際の採用となると、退職理由や回数、年齢の幅もそれぞれで、個々の評価基準が相対的に難しく、採用する側も慎重になります。待遇も当然実績がないため希望年収と隔たることもあるわけですが、経験者においては現状より高くなることを一般には希望します。採用する側としては実績を見ながら経験者の待遇を社内の基準に適応させていくことが望ましいのですが、技術者は個々人の技術力の差が大きいため、採用時の人物評価における面接側の判断基準は大変重要です。選ばれる会社にならなければ、今後優秀な人材の確保は益々厳しくなると思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手書き

2019-10-23 15:23:47 | Weblog
毎回私事で恐縮です。以前にも何度か話しましたが、今年から5年物の手書きの7行日記を書いています。早朝、4時からラジオを聴いた後に起床して5時から昨日の出来事を思い出しながら書いているのですが、7行のスペースはすぐに埋まるのでいつも修正できるボールペンを使っています。デジタルの時代には簡単に訂正できますが、アナログの日記を修正するのは多少手間がかかります。7行だと数分で書けますが、バランスよく内容を網羅するのが容易ではありません。日々の記録だけでも毎日手書きすることはとても大切なことだと思っています。スマホに慣れてくると漢字を正確に書く力が確実に衰えているのを実感します。書くのと読むのとでは能力に随分違いがあります。漢字を知ることが社会でどれだけ役に立つかわかりませんが、応募者の手書きの履歴書を目にする時、誤字脱字の目立つ人は能力的にあまり歓迎できません。最近は読書をする人も減っており、文章もろくに書けない学生の方も増えているようですし、全てがデジタル時代で面倒なことを敬遠する傾向にありますが、手書きの習慣は無くさない方がいいと思います。日記を付けてみて私自身が手書きの衰えを感じたので、その現実を披露した次第です。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

親バカ

2019-10-21 12:17:13 | Weblog
今から30年前、1989年9月27日に横浜ベイブリッジが開通しました。開通前にマラソン大会が開かれて、私も当時の社員と一緒に参加しました。その数年後には翼(つばさ)橋も開通し、その時のマラソン大会にも出場しました。当時36歳のバリバリの若さで、前年に社長に就任したばかりでした。バイタリティでは人に負けなかったのですが、残念ながら無鉄砲な性格でもありました。今日振り返る時、自分の娘がかつての自分と重なったりします。一昨日、帰省した娘はマラソン大会が近いと言って、練習の為に戸塚の自宅から都立大学のアパートまで約33キロを走ると言い出したのです。6時間くらいで走れると話していましたが、その通り完走したようです。何ら実力もなく好奇心で行動する無鉄砲な性格は当時の私の遺伝子を引き継いでいるようで、親としてこれから先、どういう人生を歩むのか心配でもあります。親バカではありますが、木の上に立って見ているしかありません。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サバイバル

2019-10-18 11:46:04 | Weblog
92.3年のバブル崩壊後にドン底に崩壊した会社は、数年の後に事業の立て直しも含めて、心機一転の覚悟で事業再生への道を歩み始めたのが96年でした。あれから20数年が過ぎましたが、その間はまさにサバイバルを賭けての社歴だったように思います。不況後の事業ビジョンを将来に向けて、どこに据えながら前進するかは各社で違ってきます。この不思議な予測できないテクノロジー世界の変化があるからこそ、苦境を乗り越えて進む未知なる経営にも魅力を感じるのではないかと思われます。今、世界との競争力でやや自信を無くしつつある日本人は、ラグビーのように過酷さの中で人材の多様性を活かすとともに、もっと勇気を出して自信を持って、戦略的に武装して再度世界市場にチャレンジすべきではないでしょうか。翻って考えると、日本には再び戦後のサバイバル精神の復活が求められているのかもしれません。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出来事

2019-10-17 16:56:22 | Weblog
先週末、あるイベントに参加するため都内の某一流ホテルに出かけた先で、休憩中、フロアで大勢の参加者とともにコーヒーを立ち飲みしていたところ、突然ウェイターが合図で振り下ろした手が背後にいた私のコーヒーにぶつかって、着ていた上着やワイシャツを汚してしまったのです。即座にウェイターは謝りながら、フロアの責任者を呼んだところ、責任者からはクリーニング代を請求してくれとの事でしたが、後から駆けつけた支配人はイベントの途中だったこともあり、ホテル側で終了時間までに早急にクリーニングをするということで、代わりのジャケットとワイシャツを提供してくれました。初めての経験でしたが、私が誰にも過ちはあるのでと柔らかに対応したために、ホテル側も快く対応してくれました。例えトラブルの出来事が起きても、お客と雖もホテル側とは人間同士お互いに不快感を抱かない対応が大切だと思った次第です。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする