人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

行政のアナログ化

2021-11-30 18:36:12 | Weblog

昨日、何年振りか職業安定所へ提出の書類に押印して吃驚したことがあります。半世紀くらい前の書式が今でも存在して提出書類として使われていたからです。私自身、2,30年前からノーカーボンの手書き書類は何とか効率化されないのかと感じていました。IT先進国ではあり得ないのが日本における行政向け提出書類のアナログ化の現状だと思います。

行政への提出書類は、行政側が企業の事務の効率化の為に改変させなければ企業の事務作業の負担は減りません。日本の失われた30年は、過去の首相が世界一のIT先進国を目指すと宣言しながら行政は何も行動せず、気が付いたら行政のデジタル化において既に後進国となってしまったわけです。

デジタル化も難しい行政の各種手続きを一挙にDXなどとても短期間でできることではないと思います。しかし待ったなしに進めざるを得ないのが日本の現状なので、誕生したばかりのデジタル庁にはもっと産業界の声を吸い上げて期限付きで行政手続きの簡素化を進めてほしいと思います。

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テクノロジー

2021-11-29 17:07:45 | Weblog

先日、地方に住む高齢の親戚が救急車で運ばれた上で、ドクターヘリで遠隔の病院に運ばれました。結果は特に異状は発見されずに済みましたが、医療体制の対応の素早さに都会に住む我々も吃驚しました。約1か月後にドクターヘリからの請求書が届いたようですが、何とあまりにも費用が安くて(5千円)さらに吃驚です。年金受給者なので収入に応じた負担金のようですが、山岳での救助などはおそらく金額の桁が違うのではないかと考えます。

最近、最先端のテクノロジーに「空飛ぶタクシー」の話題も見かけますが、大型ドローンのような人を運ぶシステムの導入によって、ドクターヘリと並ぶような救急の医療体制も近い将来に検討される必要がある気がします。厚生労働省と国土交通省の管轄が交差する分野にはまだまだ需要の余地が大きいと思われます。デジタル庁の範囲が広すぎて、現在のスタイルではなかなか省庁間のイノベーションは生まれないのではないでしょうか。

本日は終日にわたり大学発のAI関連のスタートアップのイベントを視聴しました。今後は産学間による新産業のスタートアップを民の力で盛り上げていかなければ、我が国に残された時間はないと言われています。コロナ禍によって願ってもないオンラインの活用で様々なテクノロジーの情報が広く誰の目にも見れるようになりましたので、日本独自のコミュニケーション力を発揮すれば世界初のビジネスチャンスも到来すると思います。

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コラムに注目

2021-11-26 14:29:40 | Weblog

日経の「危機にすくむ」というコラムで、大変気になる記事がありましたので以下に抜粋しました。(国のかじ取りを任されたはずの政治が思考を止め、将来ビジョンを描くはずの官僚は気概を失った。政治も官僚も動かない本末転倒な状況に日本はある)、というものです。私もこの記事に全く同感です。政治主導の名の下に展開されてきた日本の行政はこれまで長い間思考停止が続いてきたように思われます。

日本は言われても気が付かないし、是正しようとしない傾向があります。このように日経新聞でバッサリと論じられると読者としても良く言ったと評したくなるのです。中央官僚の退職者が年々増えているのも仕事にやりがいを見いだせないことが原因だと思うのです。志望者が減ると、ひいては人材の質の低下に繋がります。公立の学校教員になり手が不足しているのも同様で、教育現場の人材の質の低下は最も深刻な問題です。

今後、どうしたら明るい未来が訪れるのかと考えるに当たり、先ずは現状認識しますと、今の18歳の若者の統計では日本の将来は暗いという回答が大多数であることです。 日本の大人たちは素直に若者の意見に耳を傾けて、夢を持てる未来社会の実現を図るために危機感を持って対策を論じるべきだと考えます。子どもたちにも大人たちが嘘をつかずに信頼できる後ろ姿を見せられるかどうかだと思うのです。

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人生

2021-11-25 20:12:12 | Weblog

私事ながら社会へ出るまで決して順風満帆でもなかったので、負けたくないという意地は人一倍強かったと思います。しかし所詮、人と対比しても長い目で見れば全く意味がないとも言えるのです。あまり人の真似をしないで、自分の人生は自分で思ったように描くことでないでしょうか。

近年、北欧の人々の生き方を見ていてつくづく感じました。人口は日本の20分の1にも関わらず、人生を豊かに生きている人々が多いことに気づきます。子育ては男性の人が中心で、女性が仕事をし易い社会的環境があるのです。日本は北欧などにもっと学ぶべきだと思うのです。

コロナ禍により私自身も在宅勤務が増えましたが、生活様式が従来の姿には戻るべきではないと考えています。つまり、これからは新しい人生の過ごし方が必要だと思うからです。もっとバラエティに自由な時間を使って今までの発想を変えたいのです。

残された自分の時間を如何に有効に使うかを、これから先はじっくり考えながら生きていきたいと考えています。皆さんも、一度だけの人生を自ら創意工夫して過ごされたらどうかと思います。コロナ禍でマイナス面も多かったですが、できれば人生を変えるきっかけにしたいものです。

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IT産業

2021-11-24 15:13:01 | Weblog

日本も大企業から働き方改革がアフターコロナでも更に進んでいくとホワイトカラーの生産性が一段と向上すると思います。日本の2次産業である製造業は円高により大企業を中心に海外へ工場を移しましたが、中小製造業は殆どが日本にそのまま残っています。今、DXが声高に叫ばれていますが、実態はなかなか進まないのが現状ではないでしょうか。

それは中小ユーザー企業にDXを推進するIT部門や人材がいないからだと思います。大企業はこれから積極的にIT人材を囲い込みますので、我々は彼らにできないデジタルの価値を武器に顧客へ提供していかなければ生き残れないと思います。弊社もいずれその時代が来ると気が付いてリーマンショックを契機にして戦略的に手を打ってきました。

おそらく今後5年間のうちにIT産業は集約されて、独自性を持つIT企業だけが生き残っていくことでしょう。エンタープライズ系の分野においては、ユーザー企業のIT人材が従来のIT産業の人材より比率的に増えていくことでしょう。しかし、基盤系やインフラ系やネットワーク系など高度な専門性のある分野は専門のIT企業によるサービスが広く展開されるでしょう。 

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恩師

2021-11-22 17:50:48 | Weblog

 高校を卒業して半世紀たちますが、未だに時々高校時代の恩師と話す機会があります。普通、半世紀も経つと恩師との関係は既に途切れていることが多いのですが、まだ何人かの先生と年賀状のやり取りが続いています。その中で今でも元気な高校時代の恩師がいまして、現在も予備校で物理を教えています。

実は先生が大学を卒業して教職に就いたばかりの頃に、初めて赴任した我が母校である高校でお会いしたのです。当時、先生は独身で教員住宅に一人で住んでいましたので、泊りで時々住宅へ押しかけていました。その後、下宿先を変えて、食事で通われていた向かいの食堂の娘さんと結婚されましたが、その家がたまたま我が家と遠い親戚でした。

親戚で奥様とも近しい関係だったために、その後は先生との関係がさらに緊密になりました。教え子を分け隔てをしない人徳のある先生なので、同級生は先生と私に関しての事情は知らないと思います。 しかし、幾つになっても現役で仕事を続けながら頭脳を使っていれば人間は老化しない事を身をもって教えられているような気がします。私も見習いたいと思います。

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弁当の話

2021-11-19 19:16:11 | Weblog

コロナ禍で昨年から行きつけのお店に2年近く入っていません。他のお客さんも入っているので大丈夫かとは思うのですが、中の座る場所が狭く入店する気持ちになれません。よって昨年からスーパーの弁当か自前の弁当で大体お昼は済ませています。

その弁当について今回は話したいと思います。小学生の頃は給食でしたが、中学から高校までは弁当でした。毎日、祖母が6年間早朝に起きて作ってくれた弁当のおかずはメインが卵焼きでした。お店が近くにないので卵焼きの他は漬物や梅干しだったように記憶しています。

鶏を飼っていたので卵焼きはいつでも家で作れるのですが、ハムやソーセージのような贅沢なおかずは学校で友達と交換していました。友達は卵焼きが美味しいと言ってくれますが、私は毎日卵焼きばかりなので飽きていました。昼食のおかずを物々交換するのも楽しみでした。

社会人の独身時代は寮で昼食が出ていましたが、新婚生活になってからは毎日味噌汁付きのランチジャーを持参していました。弁当と言えば子ども時代は祖母の作ったものしか食べたことはありませんでしたが、妻の弁当は毎日の昼食が楽しみなほど、おかずは色とりどりで豊富なメニューでした。

コロナ禍で再び妻の弁当を時々持参するようになりましたが、昼も中身が多少は楽しみですが若い頃とは随分違うようです。料理も弁当作りも苦にならない妻でつくづく良かったと思います。後片付けは好きではないようなので私の出番ですが、茶碗洗いだけはまったく苦になりません。我が家は何でも反対です。

 

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道州制

2021-11-18 23:10:33 | Weblog

コロナ前の2019年にある団体で北欧を訪ねました。目的はDXの調査でしたが、当時は日本でDXという言葉はほとんど聴かれませんでした。翌年、突如コロナが流行して、デジタルの波が急速に日本へも到来し、不思議なもので異口同音に皆一斉にDXを叫びだしたのです。

今回はDXの話ではなく、DXの進んだ北欧の国と2周遅れとも言われた日本とは何が違ったのかを比較したのです。それはフィンランドやオランダの人口は500万人、スウェーデンは大国で1千万人というように大体一つの国は人口が約500万人から1千万人なのです。

つまり日本もかつて一時議論されたように、国を北欧の人口並みに10から15位に分割して道州制を目指していれば、現在のように一極集中することはなかったと思います。1億2千万人を中央集権で収めようとしてきたことが成長力を弱体化させた原因だと思うのです。

この話を人にすると維新が道州制を主張していたと言われましたが、私は北欧を視察して自分で考えたことは、今の都道府県を大きく括って道州制みたいにした方が物事の決定スピードが一段と速いと思ったのです。

道州制の議論は首都移転とともに国には20年前にあったものです。早くから道州制を考えていれば地方の過疎化も進まなかっただろうし、行政改革もできたからです。過去には後戻りできませんが、これから考えても人口減少は避けられないので、今更混乱を招くだけで実現は無理だと思います。

 

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プライスリーダー

2021-11-17 14:11:28 | Weblog

かつて松下電器の松下幸之助氏とダイエーの中内功氏の戦いは今でも脳裡に焼き付いていますが、プライスリーダーは誰なのかが激しく争われたものですが、メーカーか小売りか消費者にとっても大変判断が難しいものです。結果的には歴史は松下電器(現在のパナソニック)に軍配が上がったように見られています。

つまり、プライスリーダーになることは流通過程の中では容易ではないということです。ネットの普及でBto Cが様々な業種で拝見できますように、競争に打ち勝つには従来のレガシーな戦い方では通用しない時代となっています。我々の業界のビジネスも過去を振り返ってみるとプライスリーダーが誰なのか判別がつかないほど多重構造の世界でした。

業界が海外勢にこぞって立ち遅れてしまったのも、構造上の問題だったように思います。つまり、他力本願で生きてきて自らがプライスリーダーとなって新しい市場をまったく創ってこなかったのです。VUCAと呼ばれる時代を迎えて生存競争はさらに厳しくなりますが、自ら考えてチャレンジしていく集団を目指していかなければ業界で生き残れないと思います。

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杞憂

2021-11-16 21:00:54 | Weblog

最近、日本が少しずつ目を覚ましつつあるような気がします。「泰平の眠りを覚ます上喜撰(蒸気船)たった四杯で夜も眠れず」ペリー率いる蒸気船が4隻やって来て幕府は眠れぬほどの大騒ぎという意味でした。財政赤字大国にもかかわらず、最近やたらと国が補助金など資金をばら撒いているような印象を受けます。

1300兆円の国債の半分は日銀が持ち、国民の金融資産が1800兆円もありますし、対外資産も、ODAもありますので、無駄金を使わないで、もっと生きるお金の使い方をすれば心配事の杞憂も減ります。どうして、もっと早く気が付かなかったのでしょう。思うに、ぬるま湯が段々熱くなり、お尻が火傷するような危機感を感じてきたのではないでしょうか。

批判や諦めに近い言葉は耳に胼胝ができるくらい聴きますが、どうしたら良いのか国が気が付かない限り庶民の思いは実現できません。私の勘違いかもしれませんが、最近の国は随分気前がいいように感じます。ご自分の懐は痛まないので太っ腹になるのかもしれないですね。でもアベノマスクみたいな無駄遣いだけは止めてほしいものです。

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