人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

関わる意義

2021-05-31 17:52:56 | Weblog

 SDGsの理念である「誰ひとり取り残さない」という趣旨は色んな事象に言えることだと思います。仕事も人に命令されて働いたり、お金のために働いたりしても、人生においての遣り甲斐や生き甲斐はそれほど大きくなりません。リーダーはメンバーを育てるためにはすべての過程に関わらせることが大切です。私も新人時代には1年間だけベテランの上司のもとで仕事を見習いましたが、2年目には上司はいなくなり何とかせねばと必死になりました。

最初の1年だけでも仕事の全体に関わらせてもらったので、2年目は知らない点を知っている人に聴けば全体をさらに理解することができたのです。弊社の新人研修の成果発表会を聴きながら、ふと研修の目標について、あるメンバーは全員が上から下まで作業の全工程をメンバー全員が経験することと話していましたので、とても真っ当な考えだと思った次第です。近年、日本のシステム開発の弱点もウォーターフォール型から抜け出せないことだと言われてきました。

流れ作業で分業体制を敷くのは大量生産時代の日本企業の得意とするところでしたが、気が付いてみるとシステムづくりまで転々と業務が丸投げされて、製造コストは高くなる一方で生産性も上がらず、今日まで弊害も多々ありました。ソフトウェア開発の世界では既に欧米はアジャイル開発が中心です。つまり日本のように発注者が業者に業務を丸投げをすることはあり得ないのです。霞が関自身がシステムの要件定義を自ら構築する力量を備えなければなりません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シリコンドックス

2021-05-28 18:50:40 | Weblog

 ITの先端地域であるシリコンバレーは古くから米国西海岸で知られているところですが、最近、シリコンドックスというアイルランドのタブリンを中心とした都市が世界のIT企業の集結地して脚光を帯びています。この地域は今後我々も注目すべきだと思います。私も15年くらい前にアイルランドのタブリンへIT視察団として訪れたことがあります。草原ばかりの国土に、当時はマイクロソフトが既に海外の開発拠点として進出していました。

アイルランドは人口が500万人足らずの国家ですが、夜になると多くのアイリッシュパブで大勢の若者たちがギネスビールを立ち飲みして談論している光景ばかりが印象的でした。今も記憶に残っていることですが、たまたま立ち話をしたある老人が日本の事情をよく知っていることに大変驚きました。話題の中身は当時でも日本がアイルランドより劣っているという話のようでした。

最近では2019年に北欧DX視察団としてエストニアのタリンも訪問しました。エストには人口130万人の小さな国家ですが世界最先端のIT国家です。ITは世界の最先端企業を早くから誘致した国家が進んでいるようです。アジアでもITが遅れていると言われている日本は過去の産業力での地位に過信していたのだと思います。今やIT後進国と言われていますが、コロナ禍が決断させた日本の現状を急速に変えようと愈々デジタル庁が発足します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スーパームーン

2021-05-27 18:51:57 | Weblog

昨日は夜の7時ごろ帰宅すると、家内がベランダに出て皆既月食を幸せそうに眺めていました。多くのご家庭で一緒に一夜を楽しまれたことだろうと思います。昨今、コロナ禍で暗いニュースばかりが流れる中で、スーパームーンに併せて皆既月食を楽しめたことは、多くの子供心にも記憶に刻まれることでしょう。

月と地球と太陽が一直線に並ぶことは珍しいし、太陽による地球の影が月に映って我々の視界に欠けて見えるわけですから、宇宙の壮大さとともにロマンをかきたてるような不思議さを感じます。宇宙にはまだ地球では想像できないようなドラマが存在するものと思います。

一夜明けて本日は朝から風雨に見舞われていますが、一晩寝て明日になればきっと青空が見えるでしょう。梅雨のシーズンなので天候が安定しない日々が続きますが、異常気象による気圧の変化で体調がすぐれない時は、どうか遠慮しないで在宅でゆっくり休息してください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワクチン予約

2021-05-26 17:37:01 | Weblog

なぜ高齢者にワクチンの予約で煩わせるのか不思議な思いです。つまり、行政がこれまでお客様目線で行政サービスをそれほど提供してこなかったからだと思います。行政側で選別して高齢者に計画的にワクチン接種日を通知すれば会場の混雑も解消できるし、繋がらない電話やネットの予約は工夫すれば解消できるはずです。

つまり行政と市民の間で通信のネットワークが皆無だからです。行政のデジタル化が世界で立ち遅れている現状を猛省し、もっとお客様目線で便利で繋がる双方向の仕組みを作るべきだと思います。今回、ワクチン接種の予約で数百回も電話したり、ネットがアクセスでパンクするようなネット環境では話にもならない気がします。

多くの高齢者の方たちが、なぜ先着順の受付方式でなくて接種日の割り当て方式にしないのか誰もが普通に疑問を感じています。愈々デジタル庁が発足しますが、行政サービスこそ古いシステムを捨て去り、新たにDXで変わらなければならないような気がします。そのためにも行政側にはサービスを効率的にデザインできるIT人材が必要だと思います。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

価値観の変化

2021-05-25 20:36:13 | Weblog

コロナ前のウィークディは昼食、夕食ともに殆ど外食でしたが、コロナ禍になってこの1年以上は昼食、夕食ともに外食をしていません。コロナ禍の現在、在宅勤務時は昼食、夕食とも自宅で、出勤時も昼食は弁当、夕食は自宅で済ましています。それも今では当たり前ですが、コロナ前とは全く生活パターンが変わりました。

外食産業のお店が経営的に大変なことは十分理解できますが、個人的には健康な食生活を送っているように感じられます。コロナ前は週末でもゴルフも面倒で、特に運動することは稀でしたが、コロナ禍で在宅勤務になると運動不足になりウォーキングを始めて週末まで運動するような習慣が身に付きました。

家庭で過ごす時間も増えて、夫婦で会話する時間もテレビを見る時間も確かに増えました。さらにコロナ前はビジネスに関する読み物ばかりでしたが、文芸図書を読もうというゆとりを持った気分にもなりました。アフターコロナにはどんな世界が待っているのかわかりませんが、価値観の変化があらゆる場面に現れてくるだろうと考えます。

この1年において40年ぶりに連絡が取れた知人を何人も探し当てることができたのも、コロナ禍での在宅勤務で多様な時間ができたからだと思います。20代、30代の方には、この機会にオンライン等でいろんなことを学んでほしいと思う次第です。二度と来ない貴重な人生の日々ですから大切にしてください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クライマーズ

2021-05-24 16:00:21 | Weblog

 先週は金・土・日と3日間にわたり、Climbers2021(クラーマーズ)というイベントに10時から17時まで連日参加しました。参加と言っても、ただ毎日10名ほどの講演者の話を聴くだけです。聴講の対象者は20代、30代の若者のようで、次世代を担う若者を激励する各界の著名人によるスピーチでした。

 様々な課題に直面している日本を再生するには若者たちの意気込みが欠かせません。しかし意気込みだけあっても、困難に遭遇すると解決策に窮したり、進路に迷いが生じたりします。昨日は様々な成功者による苦難を乗り越えてきた経験談が聴ける貴重なチャンスだったと思います。

順風満帆に人生を歩んできた人など、成功者においては誰も存在しません。人生においても、どんな仕事でも必ず壁にぶつかることがあります。しかし地道に諦めずにひたすら歩み続けていけば、見たことや経験したことのない視界が広がるものです。

Climbersとは登山家でもあり、チャレンジャーでもあるのです。山を登るがごとく、一歩ずつ登っていけば素晴らしい眺めが見えるという事です。私自身もまだまだチャレンジャーだと思って、これからも事業において絶景を求めて進んで行きたいと考えています。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

対話

2021-05-21 23:15:13 | Weblog

これまではビジネスを通して様々な講演を聴きにあちこちへ動いていましたが、コロナ禍でオンラインセミナーが増えて多くの人の話を聴く機会が得られました。最近はCLUBHOUSEという知らない人の音声会話を聴いたり、今日はClimbersというTEDの日本版のようなプレゼンテーションの場にめぐり逢いました。

若い方同士の様々な出会いの場が新しい時代を切り開いてくれることを願っています。今日もステージにいろんな方が登場しましたが、初めて聴いた素晴らしい内容のプレゼンばかりでした。皆さんそれぞれに何とか困っている人を助けようと、そして日本の現状を変えようと頑張っている姿勢が感じられました。

様々な平場の対話が活発になり、働き方が変わることで、業務プロセスが進化し、自由な空間のもとでイノベーションも必ずや生まてくるものと確信しています。兎に角、老若男女が活発に対話し合う場がオンラインでさらに増えることを期待しています。都会と地方の格差も双方で対話を繰り返すことで埋まるものと考えています。

ダイバーシティで若い力を結集して、我が国が諸外国に後れをとらないようにしたいものです。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅雨入り

2021-05-20 20:42:26 | Weblog

今年は梅雨入りが早くて九州地方は激しい雨が降り続いて警戒注意報が流れているようです。熊本県の天草地方で育った私も子どもの頃は雷雨がとても嫌いで、いなびかりの後に雷が鳴ると仏壇に手を合わて落雷しないようにぶるぶる震えながら拝んでいました。昔は引き戸の木製の雨戸であったため、いなびかりが部屋の中まで差し込んで、古い家屋の我が家に雷が落ちてくると思い、子どもながらにかなり臆病な性格だったのだと思います。

人口の多い広大な都会で暮らすことで、雷雨も季節の風物詩と感じてしまうほど大胆な人間にいつの間にか変わってしまったようです。確かに横浜市に住んでいると、それほど風水害に見舞われることも少ないような気がします。年に何度か物凄い風雨が吹き荒れることはありますが、一晩過ぎれば「待てば海路の日和あり」という青空が見えることがあります。

四季が変わるのは一年がどんどん日々過ぎている証拠でもありますし、人間も老化していきます。自分では気が付かないうちに周囲の変化に驚くわけです。テレワークが普通になって椅子に座っている時間は増え、日々見聞する視野が狭まり、投稿するブログのネタ探しも苦になります。ブログを始めてかれこれ13年くらいになりますが、我ながら文章力はあまり付いていないようです。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GDP速報

2021-05-19 17:30:37 | Weblog

 本年1-3月期の日本のGDP(国内総生産)が発表され年率5.1%のマイナス成長となった模様です。米中の前期に続くプラス成長と比較するとコロナ禍の影響でかなり回復が遅れています。EUよりマイナス成長が大きいのが心配になります。今更、政府のコロナ対策の遅れを批判しても仕方がないのですが、GDPの5割を占める個人消費がコロナ禍による移動制限や節約志向で収縮しているのは事実です。

しかしながら、一方では巣ごもり需要で家電や食料品をはじめ家具類も売れているようで、業績が絶好調の業界も存在します。半導体の品不足も自動車やデジタル機器の需要が強いからです。でも実際には自動車も半導体も海外での生産がメインで、国内での生産が高いわけではありません。ユニクロも百円ショップの商品も家電もほとんど中国をはじめ海外からの輸入品で占めているので、個人消費として寄与するのみです。

これからの日本は、サプライチェーンを見直すとして新興国の後追いをしてもコスト的に競争力で勝てません。生産人口も長期的には減っていくので、製造業においては無人の自動化で品質とコスト的に強みを発揮していくしかないのです。若い世代がベンチャースピリットを発揮できる環境づくりを積極的に推し進めていく必要があります。漸く大学発のスタートアップが増加傾向にあり歓迎すべき傾向だと思います。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地域紛争

2021-05-19 16:10:12 | Weblog

1994年にイスラエルのペレス外相とパレスチナ解放機構(PLO)による秘密和平交渉が結実してラビン首相とPLOのアラファト議長がノーベル平和賞を受賞して27年になります。しかし現在も、イスラエルとパレスチナの果てしない紛争は続いています。遠く中東の出来事ですが、日本の中村医師が亡くなったアフガニスタンなど未だに地域紛争は絶えません。

特に米国のトランプ前大統領がユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖市とされるエルサレムをイスラエルの首都と認めてから当事国の争いが激しくなっているようです。当事国の首脳同士が互いに心を開いて話し合いをすれば解決に向かう可能性はあるのに、自国の世論に引きずられてお互いに一歩も譲らなければ、最終的には国連決議に委ねるしか道はありません。

しかし、安保理の決議では理事国間で利害関係が反するので必ず票が分かれて議決に至らないケースが現実です。東西冷戦は終わっても、米中ロの対立が続く限り地域紛争も中々解決の道へ進まない気がいたします。唯一敗戦を経験した国連の非常任理事国である日本やドイツが常任理事国入りする道が世界平和のためにも開かれることを願うばかりです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする