人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

芸術作品

2022-05-31 19:25:47 | Weblog

かつてアカデミー賞受賞作品の映画は不朽の名作と言われるほど何度も見たくなるものでした。近年の映画に感じるのは、賞を受賞した映画作品は一度観たら二度は見なくてもいいい作品が少なくないように思われます。小説も同様で、賞を受賞した作品を読んでも一度読んだら繰り返して読みたいと思わないことが多いようです。

つまり映画も小説も受賞を選定する審査員の判断する価値観が多くの視聴者の感覚と隔たりがあるのでしょう。観客や読者の作品に対する評価は発表されてから時間を要します。しかし評価の陰に埋もれて世に広く知られていない作品も実際は多いのだろうと思います。一般的に芸術作品に対する人の評価はまちまちで、プロの審査員の評価した作品の評価も割れます。

私自身、個人的には山田洋次監督の映画作品が好きで、過去の作品を何度も拝見しています。数日前に録画した「遥かなる山の呼び声」という映画作品もこれまで数えきれないほどの回数で拝見しています。若い頃は洋画を中心に何度も見ていましたが、最近は邦画を観たりテレビドラマを繰り返して観たりしています。

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GDP

2022-05-30 14:09:25 | Weblog

先週の新聞で知ったことですが、NATOへ加盟申請したスウェーデンが防衛費をGDP1%の日本円で1兆円から近く議会で2%へ増額を決定するかも、というニュースを拝見しました。スウェーデンは人口が1千万人で日本の10分の一以下ですが、考えてみると現在のGDPが100兆円ということになります。日本は500兆円ですから、スウェーデンの一人当たりのGDPは日本の2倍だと知りました。

本来、日本はGDPが現在1000兆円あってもおかしくないのですが、残念ながらこの30年間GDPが横ばいで伸びていないのです。何故なのでしょうか?今、「失われた30年 日本はどうする?」というテーマで毎月あるメディアが討論会を開いており視聴していますが、解決方法は無いといっても過言ではありません。30年前にヒントはあったのですが、バブル崩壊の整理に国も追われて未来に目が行かなかったのでしょう。

韓国より一人当たりのGDPは下がってしまい、周辺国の成長のスピードに付いていけなくなりました。外貨より通貨安ということは日本は貧乏国になりつつあるということです。我々経済人は何とかこの窮地を脱して若者の未来を明るくする責任があります。先週、大学の学部長に「学長にご就任されたら情報学部をつくってください」と話しましたところ、既に数理情報学部ができるというお話を聴き少しは安堵しました。

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文豪

2022-05-27 16:16:17 | Weblog

先日、「徹子の部屋」に「日本のいちばん長い日 運命の8月15日」の著者である半藤一利さんの妻、半藤末利子さんがゲスト出演されていました。晩年、夫の半藤さんが亡くなる前に遺言として枕元で、中国の思想家である「墨子を読んだ方がいい」と言われたそうです。墨子は平和を尊んだ人物であり、日本人にも墨子について勉強してほしいという思いだったと思います。

奥様の末利子さんは随筆家であるとともに、現在、新宿区立漱石三房記念館の館長をされており、英文学者であり教師でもあった夏目漱石のお孫さんで、漱石が亡くなってから生まれた方なのですが母親から漱石の特徴について詳しい話を聞いていたとのことでした。話を聴いていた妻も、夏目漱石の代表作である「吾輩は猫である」の書籍を早速購入してきました。

ちょっと前に私も伊集院静さんの夏目漱石を題材にした「ミチクサ先生」を新聞小説で目にして内容の面白さに引き込まれて最後まで読破したのですが、漱石という人物像が巧みに描かれており伊集院静さんの小説にあらためて魅力を感じました。これまでは夏目漱石に関して教師というより明治の文豪として捉えていましたが、実のところ私の認識は違っていました。

 

 

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故郷

2022-05-26 20:45:35 | Weblog

 いつも深刻な話題ばかりなので、本日は少し明るい私事のニュースをお話したいと思います。日頃、天草の会報づくりで大変お世話になっている某印刷会社の方が、天草の大ファンということで是非、天草を車で旅したいと以前からお話しされていました。今朝、電話にて私の実家近くに辿り着いたとの知らせを受けて吃驚しました。一応、実家の住所はお教えしたのですが不便なところですからと事前にお話していたのです。

私の実家はTVで放送されるようなポツンと一軒家みたいなところです。周囲は山に囲まれて家は50~100メートル間隔で8軒しかない小さな部落ですが、若者が都会へ出てから現在はお年寄りも亡くなり空き家の状態で住んでいる人はいません。私が子どもの頃は一家で平均7~8人はいて部落でも集まりがあると大賑わいでした。かつては農業が主体でしたが、現在は住民がいなくなり、山や田や畑も荒れ放題でイノシシなどの生息地となっています。

2年あまり、コロナの流行で故郷への帰省もままならない状況でしたが、漸く感染者も減り、人の往来も可能となったようですので、ご先祖の墓参りに行かなければならないと考えています。”ふるさとは遠きにありて想うもの”と若い頃には都会からの帰省が大の楽しみでしたが、今は人も住んでいなくて寂しいところに変わりました。しかし、ふるさとは良いところです。中学や高校の同級生も残っていますので、未だに再会できるのが大の楽しみです。

 

 

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安全保障

2022-05-25 18:21:54 | Weblog

かつて日米貿易摩擦で日米の不均衡を無くすために米国による様々な圧力がありました。それが現在は米中貿易摩擦へと変遷してきました。日米の自由民主主義国家同士で貿易戦争を行っている隙間に、独裁政権国家の中国という大国が資本主義経済を取り入れて急速に経済成長しました。米国も日本も中国を世界の工場として活用するとともに自国経済を守ってきたのですが、中国が自らそれ以上に経済力をつけてきました。

成長に伴い経済力が大きくなると軍事力も並行して拡大していきます。今の中国がそのことを如実に物語っています。日本は経済では中国とうまく付き合いながら安全保障面では米国等と歩調を合わせることになります。ロシアのウクライナ侵攻によって欧米による経済制裁でサプライチェーンが今後様変わりしてきます。日本企業にも少なからず様々な影響が出てきますので、予測しつつ新たな展開が求められるでしょう。

これからの日本企業がやるべきことは迅速なDXの推進ではないかと考えます。行政改革を旗印にデジタル化の遅れを急速に前へ進めることが肝要かと思います。安全保障面でもデジタル化無しには優位性は得られないと考えます。世界経済の今後の見通しも西側に対するロシアの出方次第だと思われます。現在の状況が長引けばアジア情勢に安全保障面での影響も出てきますので、これ以上の軍事的緊張が高まらないことを切に願うばかりです。

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教育の在り方

2022-05-24 17:17:56 | Weblog

人命を奪う多大な犠牲が続くウクライナ侵攻をひたすら止めないロシアのプーチン大統領は、西欧諸国から見れば残虐非道なリーダーだと映りますが、ロシア国内での支持率は80%を超えると言いますので、国家が齎す国民に対する様々な教育の影響は恐ろしいものです。子どもに対して、親も学校もプーチン大統領を支持した教育が施されて、政府への一切の批判が許されない国家の風土は独裁政権の国にありがちな傾向です。

戦前の我が国も中国大陸への侵略や米国への宣戦布告など、当時の国民世論は政府への支持率も高かったはずなので国民への教育次第だと言えます。現在の平和な状況から類推して過去を振り返ると当然に信じ難くなるのですが、それはまともな現在から過去を判断するからです。つまり国家による国民への強制的な教育によって形成される価値観による影響は大です。

自由と民主主義を尊いものだと考えれば、政治による思想信条の自由は保障されるのですが独裁政治はそれを許さないのです。国の内外での評価が極端に割れるのはイデオロギーの対立が国家間に存在するからです。我が国も過去の反省に立って、国際的に慎重な行動が為政者に必要とされることは言うまでもないことだと考えます。国民世論の形成も教育が果たす役割が大きいことを自覚しなければなりません。

 

 

 

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週明けの一言

2022-05-23 18:25:55 | Weblog

今朝、clubhouseで「働く女性を支えるフェムテック経営とは?」というテーマで意見交換がありました。これからは働く女性に対して如何に働きやすい環境をつくるか企業は真剣に考えるべきです。たまたま興味がありましたのでスピーカーに参加したのですが、「80年から経営されているのによくお考えですね」とゲストの方からお褒めの言葉を戴きました。

実は弊社も社歴は長いですが、一度は倒産しそこなったのです。ですから実質は96年から第二創業として再スタートしています。プロパー社員の部長クラスもバブル崩壊後に入社してきていますので、就職氷河期時代の入社組です。ですから彼らに是非ともかつてのような成長体験を味わしてあげたいと考えています。そのためには経営幹部となるような人づくりが重要です。

この10年間は右肩上がりで弊社も成長していますが、経営環境はいつどのように変化するかわかりません。たまたま現時点までは順調に来ていますが、コロナ後は社会が大きく変化すると予想しています。日本の大企業も伸び悩んでいく時代なので、余程の優秀な経営者でなければ海外勢と競うことは不可能です。特にこれからはアジア勢が急速に力を伸ばしてきます。

日本が成長を維持するためには国民全体の意識改革が必要だと思います。働く女性がモチベーションを高める環境を如何に提供していくかが、これからの経営者には問われているのではないでしょうか。弊社も積極的に戦力となる女性社員を増やしていきたいと考えています。働く女性が男性を変え、会社を変え、社会を変えていくことを切に期待しています。

 

 

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夕刊コラム

2022-05-20 18:45:45 | Weblog

 私は歴史学者の小和田哲男さんの歴史分析が具体的で大好きですが、この程日経新聞の夕刊に登場されており、コラムを毎日楽しみに読んでいます。有名な方でも順風満帆ではなくて紆余曲折の人生を歩んできていることを知り、どういう訳か先生の庶民的な人生談を知りホッとします。先生の影響なのか最近は歴史ブームというか城巡りをする人も増えているようです。

実は私も今年は城巡りを色々計画しています。これまでは仕事を兼ねて団体で日本各地の城を訪ねたことはありますが、歴史探索を目的で一人で城巡りをしたことは少なかったのです。今年1月に駿府城の遺跡を見物したのですが、小和田先生が静岡大学の助教授時代に駿府城遺跡発掘以前の頃に市に対して美術館建設反対運動を起こされた話を初めて知りました。

日本全国の城跡も戦争や戦後の建設ブームによるマンション建設などで無残に消えた箇所も多いということです。戦後の復興で心の余裕がなかったのか、日本人の歴史観も過去には薄かったのでしょう。しかし近年は日本も豊かになり歴史好きな国民も増えています。城巡りも容易ではないのも事実で、TVで様々な日本の城巡りの放送も年々増えているのは有難い事です。

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少子化対策

2022-05-19 17:24:24 | Weblog

本日は月に一度の経営戦略情報交換会の日でしたが、今回のテーマは「女性雇用を考える」というもので、会員各社でディスカッションを行いました。政府は急速な少子化に対応すべく、育児と仕事を両立できる環境を整備・充実させることを目的に「次世代育成支援対策推進法」という法律を作り、2003年7月に施行(10年間の時限立法)しましたが、効果が薄く2014年に改正しましたが、さらに2025年3月末まで延長される見通しです。

予想ではおそらく更に10年の延長も考えられます。将来の少子化は40年以上前から予測されていたことですが、漸く2003年7月に法律による少子化対策がスタートしたのです。さらに女性活躍推進法も2016年4月に施行されました。この法律も2025年度末までの時限立法ですが、おそらく効果はそれ程芳しく改善しないと思われます。発想はとても良いのですが、実現しなければ意味がありません。

日本政府の政策はただ単に企業に制度を押し付けるだけで、北欧諸国のように企業や働く女性に対して労働に障害が無いように、金銭的な補助や育児支援などのサポートが充実していないからです。労基法で企業は雇用の維持を縛られつつ、さらに少子化対策まで企業側に押し付けられているのが現状ではないでしょうか。もっと女性雇用に国費を投入して真の少子化対策が実現されることを期待します。

 

 

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経済制裁

2022-05-18 19:16:00 | Weblog

 ロシアによるウクライナ侵攻で欧米諸国による経済制裁が続いています。一時、ルーブルが急落しましたが、ロシア中銀による為替政策によって反騰しているようです。つまりルーブルが強いために購買力が低下していないという事です。つまりエネルギー価格が上昇し、水面下では天然ガスや石炭が相変わらずロシア寄りの国に輸出されているために、詳しくはわかりませんが外貨を稼いでいるのでしょう。

経済制裁には必ず抜け穴があると言われています。ロシア国内は穀物等の輸出も途絶えがちで、物資の輸入が減り高いインフレ状態だと聞きますが、依然プーチンの支持率は高くて国民の不満はあまり聞こえてこないようです。戦争で使っている武器は旧式でしかも戦争も長引いているために戦意は落ちているが国内経済は落ち着いており経済制裁の効果はそれほど効いていないようです。

注意しなければならないのはロシア経済が逼迫してきたら「窮鼠猫を噛む」で核兵器の使用も辞さない可能性があると追う事です。プーチンも血液の病気の可能性があると言われており、病とストレスで精神状態が常軌を逸した行動に結びつかないことを祈るばかりです。独裁政治の国においてはリーダーの言動次第で事態が急変することもあり得ますので恐ろしいことです。

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