人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

知者楽水

2021-06-30 21:33:16 | Weblog

昨日、5年ぶりに某経営コンサルタントのレクチャーをClubhouseで拝聴させていただく機会を得ました。ベストセラーの著作者でもある方ですが、若い参加者への懇切丁寧な対応ぶりをみて、人としても素晴らしい方だったのだと再認識しました。昨日は手を挙げて質問したわけでもなく、久しぶりなのでお礼のメールを送ったところ、すぐさま返事をいただきました。そこには開口一番、敬語はいりませんので「さん付け」で読んでくださいと、昨日も若い人に同じようなことを話されていたことの繰り返しでした。結びに今日も同じ時間帯で対話をしているので是非ご参加くださいとのことでした。今しがた、そのClubhouseが終わったばかりです。今日は昨日よりもっと身近な話題が参加者から様々出ていましたが、分かり易く丁寧に回答されていました。きっと長年培われた人間性が備わった方だと思われます。

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日本人を思う

2021-06-29 21:20:50 | Weblog

 日本人は自信を無くしてしまっていると言われることが時々あります。しかし、私は考え方次第ではないかと思うのです。足りない足りないと常に思いながら、何とか満たそうと一歩ずつポジティブに努力すれば必ず進歩があると思うのです。全体的に飛躍するための仕掛である精神的なバネが機能していないのだと思います。昭和の高度成長の延長戦上で大企業志向が未だに消えないのが、欧米や新興国には無い日本の特徴だと思うのです。何が原因なのか大企業から中小企業へ若い人材がほとんど流動しないのです。安定志向が許されない時代になっても大企業志向は相変わらず強いように思われます。もっと大企業から中小企業へ、中小企業から大企業へ人材が行ったり来たりする産業界の動きが日本にはあった方が良いと考えます。自分の人生なのでもっと柔軟に思考して行動すべきです。

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米国事情

2021-06-28 12:08:45 | Weblog

トランプ前大統領が再び集会で演説しているニュースを見ましたが、米国人の断絶が想像以上に根深いことを感じました。来年後半の中間選挙に向けてのアピールのようですが、米国を2分するような世論の対立が今後も続くことを印象づけました。原因は所得による経済的な格差ではないかと個人的に想像します。米国は2000年代、ハイテク企業によって経済成長してきました。しかしながら、行き過ぎた資本主義経済で取り残された南部の有権者が不満を募らせてきたのではないでしょうか。国家的ナショナリズムと国家間の共存・協調路線を重視するのでは政治的にも随分と隔たりがあります。それほど国内的に所得格差が広がってきたというのが現実なのでしょう。日本はまだ国民間に断絶がないだけでもましだと言えます。

 

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家族

2021-06-25 09:54:49 | Weblog

 もう40年以上一緒にいるにも拘らず、夫婦は生まれも育ちも違うのでお互いに気を遣いながら暮らしている気がします。その点、親子はあまり気を遣わなくても自然とお互いに心が通じるようです。若い頃は夫婦喧嘩は犬も食わぬと言われながらも時々衝突してしていました。おそらくお互いに頑固で譲らず、いつも対等な関係という考えが根底にあったからでしょう。親子は親も子供に柔軟な姿勢になることもあるし、子どもも素直に親の命に応じたりするものです。分からないことを聴くにも、亭主には素直に聴けないことも子供には聞き易いようです。そのような家族の中での人間模様が何となく不思議にも思われます。

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プレゼント

2021-06-24 21:11:16 | Weblog

何日か前、娘から父の日の贈り物が何も思いつかないからと送られてきたのが、実は熊本産のい草の御座でした。最初は縦型の段ボール箱に入った多少重たい荷物なので中身は何だろうと思った次第です。新鮮な畳の香りは皆さんもよくご存じでしょうが、御座はい草そのものなので香りは断然違います。近年は国内でい草づくりをする人も高齢化の波で激減して、多くの市販の物は中国製だと思われ香りなど無いのが普通です。やはり香りのする国産物は本当にいいですね。市販のものと比べて御座の厚みも違うようです。今は毎晩、御座を布団の上に敷いて寝ています。これから暑くなりますので時宜を得た素晴らしいプレゼントだと思いました。

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言論の自由

2021-06-23 09:19:30 | Weblog

「風が吹けば桶屋が儲かる」これはビジネスを考える上で大切なヒントを教えてくれています。つまり商売は筋道を立てて考え実行しなければならないという事です。しかし現実は目先の物に捉われて、対処療法的に右往左往として行動を取り、歩むべき道を踏み誤ったりすることが多いのです。私はよく「ローマは一日にして成らず」という格言を大切にしていますが、会社経営も同じように、真っ当な会社になるまでには相当の時間がかかると考えています。

今朝のニュースでジャーナリストの立花隆さんの訃報が届きました。もし立花隆さんが文芸春秋で「田中角栄研究」を執筆されてなかったら、昭和の日本の政治も大きく変わり、中選挙区制も維持されていたかもしれません。政治家の汚職を防止するためと政権交代をし易くするために現在の小選挙区制が執行されたのですが、現実は思ったようにうまく行きませんでした。報道の自由が戦後政治の大きな変革ももたらしました。

最近、私は元柔道金メダリストでJOC理事の山口香(筑波大教授)に注目しています。昨年も東京オリパラの延期を理事という肩書で堂々と世論に訴えた方ですが、会議でも意見を主張する姿勢を買っています。この25日で10年のJOC理事の任期が切れるとのことですが、これから各界でもっと活躍できる方なので、陰ながら応援したいと思っています。彼女の論理的思考も「風が吹けば桶屋が儲かる」という道筋が理屈に合っているような気がします。 

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負債

2021-06-22 14:56:22 | Weblog

日本も低金利が定着して長期に及びますが、翻ると金利を上げられない経済状況が30年以上も続いているという事です。企業の借入が低金利であることは経営的には助かりますが、市場がデフレ基調なので、企業の収益性も中々伸び悩むことになります。利益が上がらないと上場企業では株価も上がらず市場からの資金で先行投資をすることも難しくなります。日本企業のこうした流れは今に始まったわけではありませんが、失われた30年と言われているのもGDPの伸び率が欧米諸国や周辺諸国と比べて遥かに低いからです。

昨日の記事では、人口が我が国の4割の韓国にも防衛予算で23年には追い抜かれるとの事です。我が国の防衛予算は何年も前からGDPの1%でおよそ5兆円とされていますが、韓国は少しずつ増額しGDPの2.7%と言われていますので、増強しつつあるようです。中国のGDPは近い将来米国を凌ぐと言われていますが、防衛予算も膨大で今や我が国の4倍となり周辺国にも脅威を与えています。経済が成長しないと国家の防衛にも影響を及ぼします。地政学的に日本の安全保障を支えるためには経済力に見合った国力も必要となります。

経済が成長しなければ税収が増えず国は国債を発行して国費の財源を作ります。個人生活に置き換えると常に借金に頼って生活していることになります。「借金も実力の証」だと言われていた古き良き時代もありましたが、国家も同じで、事業で得た利潤で借入金を返済することは容易でないという事です。借入金はそもそも他人のお金なので利子を付けて返すものですので、自己資金としての内部留保を確実に蓄積しなければ事業の拡張も投資もできません。近年の日本の企業は収益率が低いので海外との競争で差を付けられているのだと思います。

 

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保健所の存在

2021-06-21 14:16:45 | Weblog

昨日のNHK特集を見て感じましたことは、日本全国の保健所体制が今回の新型コロナ感染拡大の予防に果たした役割の大きさです。もし外国のように保健所体制が全国的に整っていなければ無ければ、日本もロックダウンを繰り返して人流を抑えることで感染拡大を防げざるを得なかったでしょう。

もう一つはPCR検査の体制が諸外国と比較してひ弱だったことです。ICUの数が少ない上に、人工呼吸器エクモの操作にも機器はあっても使えない医療関係者が多かったのも事実です。もし欧米のように大量に感染者が増えた場合、おそらく政府は対応に右往左往し、日本の医療体制も完全に崩壊していたのではと思われます。

感染拡大に及ばなかったのは、PCR検査が進まない中で、国民自身が感染に注意を払って、外部との接触を極力自粛したからだと思います。残念ながら政府の感染防止策は見通しが甘かったために、欧米よりも事態が長引いたのだと思います。過去のインフルエンザの大流行時に感染症専門団体(尾身会長のお顔も見えました)が、政府にPCR体制の強化とICUの充実を訴えていた事です。

有事に対しての対策に政府が動かなかったことが、今回のコロナ禍での政府の対応の拙さが露呈したようです。 日本は何か災害が起きると目覚めて対策を講じるのですが、事前に災害を予測して予防対策を準備するのは不得意のようです。過去の失敗に学んで今日の日本は存在しますが、「のど元過ぎれば熱さ忘れる」マイナスの面は何とかしたいところです。

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性善説

2021-06-18 11:58:47 | Weblog

私自身もいい歳になりましたが、相変わらず家内から「あなたな人に騙されやすい」と警告されます。そう言われ続けてきましたが、確かに家内が言う通りではないかと思うのです。どうしても性分として人を信じやすい面はあります。若い頃は確かに性善説を信じていましたが、今は違うと思う事が増えました。というのは信じられないような事件が近年は多いからです。

会社経営には責任が伴いますので、仮に詐欺にあったとしても、それは詐欺を見抜けない経営者に落ち度があったことになります。詐欺も人が行う犯罪ですが、昨今非常に多くなったような気がいたします。高齢者が被害に遭う事件の多さをみると残念ながら性悪説を信じたくなります。田舎育ちの私はどうしても性善説を信じたくなり刑務官を志したこともあります。

私自身はこれまで金銭的な被害に遭ったことはありませんが、人を騙すことほど罪深く許されないことはありません。人は見かけによらないということは半分正解です。話は変わりますが、私自身も会社経営において人事の失敗は数多く経験してきました。個人的なつながりでの人の評価と実際の仕事での評価はまったくイコールではないとも言えます。他人の助言を参考にし、最後に自ら判断した方が良いと思います。 

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人間力

2021-06-17 15:08:50 | Weblog

長年会社経営をしてきて感じるのは、会社は経営者の人間力に伴い変化してくるという事です。若かりし頃の自分自身が如何に未熟であったかを今になってしみじみと反省するのです。しかし時間は後戻りしませんので、反省の上にさらに成長を目指していくしかありません。先日久しぶりに某社員と会話しましたところ、結婚して今度は持ち家に引っ越すと話していました。

入社して14年も経っていることを聞き、今日まで頑張ってくれたからこそ本人の成長も会社の発展も遂げられたのだと思います。ちょっと前までは小さかった会社でしたが、社員の皆さんのお蔭で今ではそれなりに大きな会社になりました。結婚して、子どもができたり、その上に自宅を持った話を聞きますと、生活が順調なのだと思い、経営者冥利に尽きます。

気が付けば自分自身も歳を取り過ぎているのですが、「会社は生き物」だと痛切に感じます。生かすも殺すも経営者次第です。会社思いの社員が増えてこなければよい会社には決してなりません。今日も同業者の集まりがオンラインでありましたが、経営理念や経営者自身の人間力をより高める内容は、残念ながらこれまでテーマとしてあまり論じられてこなかったので、今後こちらから提案してみたいと思います。

 

 

 

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