人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

農業

2019-08-28 16:14:22 | Weblog
私の育った故郷の集落はほとんどが農家でした。しかし、若者は中学や高校を卒業すると皆、都会へ集団就職していきました。自給自足の農家では収入が少なく生活していけなかったからです。その結果は予想した通り、現在の集落は空き家のみとなって私たちが育った集落は完全に消滅してしまいました。今、全国には2、30年後には消滅してしまうと予想される限界集落が急速に増えていると言われています。これからも産業がなければ地方には雇用も生まれず、住民の高齢化が進み、残った若者も都会へ出て行ってしまうことになります。

ですから地方の第一次産業を成り立たたせることは、日本の将来を考えると国土を守る意味でも重要な政策だと認識できます。仮に農業であれば農地改革等の大幅な規制緩和が必要なのです。日本全国、現在は道路や飛行場等のインフラも充実し、そして情報通信技術が格段に進歩しましたので、生産者から消費地への物流コストを格段に安くすることが可能となりました。将来はドローンや空飛ぶ車の活用が進めば運送時間も大幅に短縮が可能となります。若者が地方に定住するまちづくりを目指すことが、これからの日本の大きな課題ではないかと思います。本日は朝から都内にある某農業関連ビジネスを手掛けている企業様を情報収集を兼ねて訪問して参りましたが、帰り道にふとこんな事を思った次第です。
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バナナの話

2019-08-28 11:42:05 | Weblog
毎朝、朝食時にバナナとキューイフルーツにヨーグルトをかけて食べています。いつもバナナの事で思い出すのは、今から半世紀前の高校時代の話です。高校の下校中に立ち寄っていた馴染みのお店でバナナが1本60円だった事です。お店には一房しか置いていないので一本ずつ小売しているのですが、当時は若い先生の給料が2万円台でしたので、バナナ1本は今の価格で6百円くらいになります。当然、バナナ1本でも私たちのような貧乏高校生には食べたくても贅沢品で買えないわけです。兎に角、バナナは半世紀前の10分の1の価格で栄養価も高いので、何と言っても価格の超優等生だと思うのです。一房ならば今の価格で5千円くらいですが、普通、我々は一房百円台かに2百円台で買います。バナナは果物の中でも1番安いと思いますので、栄養補給の為にも毎日食べることをお勧めします。全くつまらない話ですが、朝バナナの皮を剥いていてふと感じた事を書きました。
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会報(Newsletter)

2019-08-27 15:28:49 | Weblog
3年前から約1千名の会員向けに会報づくりを某会より依頼されました。会報作成に関しては全くの素人でしたが、指名を受けた以上は断れないのでお引き受けしました。前任者からの作業の引継ぎは全くなく、既存の会報を見てゼロから作成プロジェクトを立ち上げることになりました。初年度の広報メンバーは会から適当に割り振られましたので、印刷会社探しと並行してメンバーの一人一人と面談しました。

会員として初対面の方ばかりで果たして広報メンバーとして大丈夫なのかを知りたかったのですが、残念ながらほとんどの方がパソコンさえ使えない人たちばかりで、その上に仕事もしているので中々広報作業は手伝えないということでした。仕方がないので2年の任期中は10人中の2人と事務局1人の3人で仕事を進めていきました。年2回の会報づくりは企画から考えると製本まで3、4か月かかります。

当然メンバーは素人ばかりなので、編集会議はじめ紙面の企画段階から作業工程づくりとメンバーへの作業指示、工程の進捗管理はすべて責任者である私の役割です。たまたま初めての依頼した印刷屋さんとの相性も良く、仕事の流れは企画から製本まで初版で一通り経験して大体の感覚は掴めました。しかし一番苦労するのは、年間通じたイベントの掲載コンテンツである記事と写真を集めることです。所謂、取材の依頼やコンテンツ作成をどのように機能的に進めるかです。

また会報にはふるさと情報を掲載しますので、地方行政とも早い段階で事前に根回しをしてメール上で打ち合わせをします。あれこれ工夫しながら徐々に会報の中身も充実させつつ4冊を刊行して2年間が過ぎ去り、次期の広報メンバーも一新しました。現在、新メンバーとともに5冊目を編集中ですが、どんな仕事もメンバーの協力次第だと実感している次第です。
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時候の挨拶

2019-08-26 14:46:29 | Weblog
漸く秋の気配が感じられるようになりました。昨日は久しぶりに日中窓を開けて外の風を入れましたが、自然の風が部屋を通り抜けていく様子は自宅にいて最高の居心地でした。この夏はエアコンなしでは夜も眠れないような暑さが続きましたので、エアコンから噴き出す風と違い、涼しい自然の風が何故か懐かしく感じられました。田園地帯へ行くと、この時期には昼間は赤とんぼの姿が見えたり、夜は虫の声が騒々しかったり、満天の星空を眺めたりと、のどかな秋の風景が楽しめるのですが、最近はこの時期に故郷へ行く機会も中々ないので残念な思いです。この時期、子どものころは学校から帰るとランドセルを放り投げて、柿の木に登ったり、山や畑の中を走り回ったり、日が暮れるまで近所の子ども同士で遊んだものです。小学校まで歩いて4キロの道でしたが、放課後にわざわざ我が家まで友達がよく遊びに来てくれました。一度、友達が遊びに来て、柿の木に登って滑り落ちて腕を骨折したこともありました。その友達も今はいませんが、男女に関わらず多くの友達が遠方の我が家にしょっちゅう遊びに来ていました。おそらく当時は農家の良さというものが子ども心にあったのでしょう。
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コミュニケーション

2019-08-23 13:28:03 | Weblog
最近の人にメールばかりで仕事のやり取りをする人がいます。やり取りは会話なので、メールでは十分な理解が足りない場合があります。世の中には遠隔会議システムを使っている企業は普通になりましたが、中には日本人同士ならまだしも海外ともメールでやり取りをしている人がいます。仕事のスケジュールもお互いにわからない外国人と、メールで円滑に仕事が進むとは到底考えられません。ソフトの開発でも、間にブリッジSEが存在するから外国人とも双方に仕事上の会話が通じるのです。最近はSNSなどが流行っていますが、まだましとも言えます。メールは一方通行なので、仕事の商談や折衝でメールを使うのは不適切で、やはり音声の会議システムに使うに限ると思います。テレビ会議システムが理想ですが高価なので、せめて音声だけの会議システムで会話するだけでもコミュニケーションはかなり円滑になります。日本人同士でもメールだけ会話をしなければ双方に話の真意はなかなか伝わらないものです。たまたま弊社で起きた仕事上の問題で確かめてみたところ、音声会話なしにメールだけでのやり取りで、双方のコミュニケーションが取れていないことが判明したのです。諸外国との外交も当事者同士がもっと会うとか音声を使って会話をすべきだと思います。そのために語学力が必要となるのです。
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時代の変化

2019-08-22 16:59:54 | Weblog
長年、社員の採用に関しては苦労してきましたが、最近は会社も中堅規模になったせいなのか以前に比べて採用が随分楽になりました。「寄らば大樹」「安定志向」の意識が強い日本の若者たちも最近は変わってきたことを身をもって感じます。優秀な人材が集まる大手企業に対していつも羨ましい気持ちが絶えませんでしたが、中小企業を志望したいという若者たちが近年増えてきたことに対して大変満足しています。しかし不思議なもので、自分の子供には有名企業で頑張ってほしいと思ったり、矛盾しているもう一つの自分も依然としてあるのです。というのも、我々の時代は貧しさもあり、高度経済成長時代で大企業志向が強かったせいもあります。時代が大きく変わったのか、今は大企業と中小企業のどちらが会社として安定しているのか言えない世の中になってきました。ですから中小企業の経営者としては、常に現状に満足せずに、さらに業績を伸ばして、より魅力的な会社づくりを目指さなければならないと思っています。景気の変動はいつの時代でも必ず来るので、不況に耐えられるような強固な顧客基盤や財務基盤を有した会社をこれからも作っていきたいと考えています。そうすることで、皆さんに選んでもらえる会社になればいいなと思う次第です。
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陽は昇る

2019-08-21 08:30:02 | Weblog
かつて日本は半導体事業で物凄く儲かった時期がありました。私も業界に素人なので自信を持って言えないのですが、何故、DRAMメモリの分野ばかりに拘らないで、CPUやMPU分野をもっと強化しなかったのかが今でも理解できないです。アームをはじめインテルやクアルコムなどはずっとライセンスフィーで今日まで多大な利益を上げてきたからです。利益を上げ続ければ先行的の設備投資も出来るので、結果的に他社の追随がなかなか及ばないのです。本日は、かつて知り合った半導体の技術者の方と久しぶりにお会いしました。現役中はなかなか専門的な本音の意見を聴き出すことができなかったので色々勉強できて幸いでした。ソフトウェアの世界なので当時何も分からなかった私は、半導体業界の方たちとの長い付き合いで随分大まかな知識を頂きました。産業が弱くなるというのは、優秀な技術者まで居なくてなってしまうことを意味します。今になって我が国が失くした技術の大きさに残念でなりません。諦めずに再び陽が昇ることを期待したいと思います。
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成熟と無関心

2019-08-20 11:25:23 | Weblog
左派と右派の対立はどこの国でもありますが、ナショナリズムが強すぎると独裁国家となりますし、弱すぎるとポピュリズムが台頭したりするので、国民世論を背景とした政治手法は時として混迷の度合いを深めます。かつての日本も60年安保闘争や三里塚闘争等で、国内では反対派と賛成派の一般庶民をも巻き込んだ左派と右派が激しく対立した時代もありました。現在の日本は左派と右派は存在しながらも、内政的にはかなり穏やかな国になったように感じます。いい意味では政治的に成熟した国家なのかもしれませんが、否定的な面では政治的に無関心な層が増えたのかもしれません。いずれにしろ、基本的人権が憲法で保障されている我が国として、諸外国に左右されずに将来にわたり政治的圧力のない国であってほしいものです。かの国は国民世論が二分されている傾向が強いので、左派・右派のどちらかが政権を取っても政治の舵取りはかなり難しいように思われます。両サイドのいい面を生かして柔軟に行政が行われれば、反対運動も少ないのではないでしょうか。早期に時間をかけた話し合いを行うことが重要なのですが、ネット社会では時間が経てば経つほど情報が無限に広がり、双方の打開がさらに困難な状態に陥っているようです。
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盆休み

2019-08-19 13:11:11 | Weblog
お盆休みはほとんど自宅で妻と二人のみで過ごしたのですが、近くに買い物を頼まれるくらいでTV漬けの毎日でした。この間、私にとってとても印象的な出来事は「二・二六事件の新資料」と「拝謁記」が公開されたことです。田島初代宮内庁長官による昭和天皇との「拝謁記」に記された資料の記録が克明で、新憲法施行後の象徴天皇としての昭和天皇の考えがとても興味深くて天皇のご性格を窺い知ることができました。まさに史実として国民に公開されたことにとても大きな価値を感じました。また「二・二・六事件の新資料」が発見された公開されたことも、「拝謁記」と並び具体的な記録が個人的には大変な感動を覚えました。たまたま戦後74年の今だから注目されるのか、それとも別の意図が公開されるにあたって存在するのか素人にはわかりませんが、歴史認識を深める意味では大変参考になりました。先日8月15日に日本武道館で開催された全国戦没者追悼式で戦後生まれの令和新天皇が述べられたお言葉も、上皇様の考えが引き継がれて素晴らしい内容と思いました。
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真心

2019-08-16 10:56:28 | Weblog
国同士では真心が通わねば良好な関係が難しいことを日頃より痛切に感じます。戦時中は敵対した日米も長年にわたり戦後は良好な関係を築き上げてきました。しかしながら隣国の中・露・韓とは外交上も難しい歳月を重ねてきました。戦後74年を経て現代に生きる我々は、国家間の摩擦の困難さを乗り越えて、お互いの国民のためにも未来志向で根気強く外交関係を継続していかなければなりません。政治家ではないので容易なことは言えませんが、国は違っても人間同士の付き合いを継続して真心の通った関係を構築することが大切だと思います。ビジネス上で考えますと、お客様との取引関係においてもお互いに真心のこもった人間関係を粘り強く継続させることが第一です。政治の世界でも経済でも個人間でも、基本は人と人との人間関係をどのようにつくり上げていくかが重要だと思います。そのためにも謙虚な姿勢で、歴史に学び歴史を知ることが大切なことではないでしょうか。
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