人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

天地人

2023-12-28 10:08:25 | Weblog
深夜に今年の集大成として、弊社にはどんな言葉が相応しいだろうと考えてみましたところ、「天地人」という中国の思想家「孟子」の言葉がフッと思い浮かびました。「天地人」という有名な一節の意味は「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」ということです。つまり、天の与えるチャンスも土地の有利には及ばず、土地の有利な条件も民心の和には及ばないと言っているのです。結果的には周りの人との信頼関係や協力があって始めて大きな成果が得られる、この一節はビジネスの成功につながる方程式だと言われています。

2008年にリーマンショック、2011年に東日本大震災が起きて、産業界は危機的な状況とも言われていました。私はこのピンチをチャンスに変えたいと、翌年にはオフィスを新横浜から横浜へ引っ越して現在のビルに入居しました。このビルは、過去にトヨタと競っていた日産の所有する芙蓉グループしか入居できなかった長年憧れていた横浜駅東口で唯一の利便性の高い高層ビルだったのです。当時、ルノーから日産の社長となったカルロスゴーン氏がリストラの一環で民間に売却されたために我々もオフィスとして入居できたのです。

産業界の危機はいわばどん底から上昇するチャンスでもあり、このビルに引っ越すことで会社経営において再び心機一転を図ろうと考えていました。幸運にも従業員も増えて、お客様との信頼関係も増し、さらにビジネスパートナーの会社様も増えて、この10年間は破竹の勢いで業績も右肩上がりに向上したのです。おそらくライバルの同業他社様も不思議な目で注目をされていたのではないかと想像します。当然、帝国データバンクからの情報でM&A仲介会社のターゲットとなったのではないかと考えます。まさに「天地人」の言葉通りです。

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趣味の1年

2023-12-27 13:40:07 | Weblog
今年を振り返ってみますと、年初の計画としてお城廻りからスタートしました。ちょうどNHKの大河ドラマ「どうする家康」も始まりましたので、東海道線を中心に家康の本拠地にあるお城から巡り始めたのです。先ずは静岡駅から現在城址公園として整備されている「駿府城公園」へ参りましたが、実際の天守閣跡地は発掘調査中でした。東御門や巽櫓や坤櫓が見物できますが、本丸、二の丸に関する歴史資料などは発掘場所横のプレハブの建物で僅かながら拝見できます。兎に角、訪ねるには近くて便利なところです。

次に訪れたのが「掛川城」です。室町時代から守護大名が治めた城ですが、戦国時代は山内一豊が城主として10年間在城し、城郭修復をはじめ城下町の整備や治水工事などに力を注いだお城です。日本初の本格木造りの天守閣で復元された城ですが、当時の美しさを維持しているお城の代表格でもあります。そして桜の開花が始まる3月には遠く、佐賀県の唐津城や名護屋城址を見物してきました。唐津城や秀吉の朝鮮出兵時に築かれた名護屋城まで、九州出身でありながら初めて足を延ばした次第です。

その後は、再び久能山東照宮や浜松城を見物して大河ドラマの徳川家康展まで満喫することができました。実は前年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の展示場も、昨年は混雑しましたので今年の最終日前にはゆっくり見物できました。肝心の岡崎城はまだ訪ねていませんが、愛知県周辺のお城もそのうちに訪ねてみたいと考えています。他には秋に福井県の丸岡城を訪ねましたが、此処もお勧めのお城です。さて来年はどこの何を見物しようかと、これから計画を練るところです。


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日本のGDP

2023-12-26 13:13:44 | Weblog
今朝のニュースで、2022年の日本の一人当たりGDPがドル換算でG7で最下位となり、2023年にはドイツにGDPで追い越される見通しで、世界3位から4位に下がるとの事です。円安の影響も大きいと考えますが、もう少し具体的で詳細な分析結果が知りたくなります。おそらく日本の人口が1.2億人とG7の中では米国に次いで多いのと、G7の中で人口に占める生産人口の比率が低いのも要因ではないかと考えます。日本の生産人口の減少を何とか食い止めたいものです。

気になるのはOECD諸国の中で国際競争力が年々下がってきているという現実です。これも具体性が乏しく、広く国民に知られていないために実感が湧かないのではないでしょうか。円安が続くとGDPが落ちてくるので輸入価格の高騰により購買力が衰え貿易赤字が続きます。乳牛の1頭当たり1年の飼育費が100万円を超えて酪農家の生計が困難なのも円安がもたらした要因です。円安を逆さにとり輸入で儲ける仕組みを考えたいものです。

ドル取引で事業を営んでいる企業は円換算では差益で黒字化しますが、国際的には競争力があるとは言えませんが、海外勢と競っている点では日本経済にプラスに働きます。問題は内需産業をどのようにして支えていくかが課題です。一つは循環型と言いますか、多くを輸入に頼らず、国内で経済的に賄うという道を考えるべきではないでしょうか。食糧などの自給率を上げるために、生産性の向上を図り、できる限り国内で流通させることも必要と考えます。


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独自の視点

2023-12-25 15:27:47 | Weblog
 「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」。これは亡くなられたプロ野球の野村克也元監督の言葉です。負ける時にはそれに繋がる必然的な要因があるとのことです。ビジネスの世界でも同じことが言えますが、普段は負ける要因に気づかないで、細心の注意を怠るので事業を成功に導くことができないのです。事業は思わぬ特需で高収益を上げることもありますが、たまたま運が味方しただけなので実力と勘違いしないことです。

やはり経営者はビジネスの先見力を養うため、自らのマクロ的な視野で常に感覚を磨くことを怠ってはならないと考えます。日々流れてくる様々なメディアからの大量の情報に右往左往されることがないよう、勉強に裏付けされた揺るがない自分の視点を持つことが重要です。そのためには様々な情報をあらゆる角度から分析して、時代を読む目を養うことを習慣づけたいものです。ビジネスの潮流は世界情勢の変化も見ながらロングスパンで考察しなければなりません。

2024年は果たしてどんな1年になるのでしょうか。今後、世界でもっとも経済成長が注目されるのは、これまでの中国に代わってインド経済だと言われています。インドは経済成長に伴ってデジタル技術が世界でもっとも急速に進化していく国家だと考えます。中国は不動産バブルなどが、海外からの投資の足かせになってくる可能性があります。過去の日本経済のようにデフレ経済を招き、深刻なデフレ不況が到来しないか不安な要素もあります。
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フォローの風に乗る

2023-12-22 18:13:20 | Weblog
本年度も第3Qが過ぎて愈々第4Qとなります。本年度は今のところ大きな問題もなく推移していますので業績的にもある程度見込みが読めますが、どうしても業界独自の人材流動性は避けられないので予算達成は容易ではないのがこれまでのわが社でした。弊社も含めたIT業界は人月商売から中々脱皮できない企業が多いのが現実です。経営を改善するには、同業のライバル企業より優秀な人材をなるべく大量に確保して、その上で定着率を上げることになれば増収増益は必然となります。

中小のIT企業が中々成長できないのは、優秀な新規学卒者の確保においてブランド名の高い企業に新卒の採用で中々勝てないからです。しかし、弊社は本年10月からNTTデータのグループの一員となり、人材の採用において断然有利な立場となりました。今後はどのようにして多くの卒業を控えた学生さんの応募者を増やすために自社の特長をアピールするかが課題です。業界特有で人材さえ確保できれば、デジタル産業の成長の波に乗って企業として飛躍することが可能となります。

失われた30年と言われ日本のGDPは伸び悩んでいますが、DXやGXによるイノベーションが産業界の力で実現することができれば、再び日本の活力も醸成されるものと考えます。来年度予算案の一般会計の総額が今夕決定されるようですが、社会保障費の37兆円は年々更に増額されていきますので、国債依存度を下げるためにもGDPの成長率を年々上げていかなければなりません。是非とも来たるべき未来への投資であるフォローの風に乗りたいと考えます。
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国家試験

2023-12-22 13:48:55 | Weblog
チャレンジしなければ何も始まらない。と私が言うのも変なのですが、娘がある国家試験を目指していて勉強していることは知っていました。筆記試験に受かり、口述試験に受かれば合格となるのですが、たまたま筆記試験に受かってから12月上旬に口述試験に臨んだのですが、「難しくて頭が真っ白になった」という話を聴いていましたので、合格はとても無理だろうと半分諦めの気持ちで今週の結果発表を静かに見守っていました。

ところが、このブログを書き始める前に娘と妻から国家試験へ合格したという知らせが来たのです。私は娘の仕事に関して詳しいことは知りませんが、船舶関係の資格ではないかと考えます。当初、試験勉強の話を聴いて法律の素人なので、おそらく合格は無理だろうと内心感じていました。私自身も、この歳でこれから国家試験にチャレンジして頭脳が付いていけるか疑問ですが、しばらく娘の様子を見て考えたいと思います。

IT業界もそうですが、国家試験に受かるためには仕事の合間に日夜勉強しなければ合格を手に入れることは容易ではないのです。どんな業界に所属していても国家試験というハードルはあります。つまり、資格が無ければ公にはある基準を満たした専門技術者と見做されないからです。国家資格は社会人になって早いうちに取得を目指した方が良いと考えます。娘も取得には年齢的に限界があると見ていましたので我が家にとって思わぬ朗報でした。
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年賀状

2023-12-21 18:00:25 | Weblog
 健康で元気だからこそ、人が集まると年末の忘年会も盛り上がるのだと思います。さて、年賀状の整理をしていましたら、今年の元旦に年賀状をくれた大学時代の友人の中で、5月に亡くなったという知らせを奥様からの喪中の葉書であらためて知りました。今年の年賀状の文面には「お元気でお過ごしのことと思う。お互いに心身共に、健康に留意し、又、大変な1年となりそうですが、目標をしっかりと定め、頑張ってゆくつもりです。」と書かれていました。

病気を患っていることなど、卒業以来ずっと会っていなかったこともあり、毎年の年賀状の交換だけで彼の近況も全く知りませんでした。年賀状の交換がなければ何の知らせもお互いにできなくなります。その意味で、遠方の人も含め毎年のように年賀状を書くことは大切な年末の習慣だと考えます。文面も書いたり書かなかったりしますが、今回のようなことがあると書かれている文面が最後の年賀状での対話となるわけです。

かつては手紙もよく書いていましたが、最近はパソコンやスマホを使うことが多いので手書きでの手紙を書くことも無くなりました。よって年賀状だけは1年に1回なので、近年は慣れない手書きで住所やコメントを心を込めて書くように決めています。お互いに1年の始まりを確認し合うこともなるので、年賀状を毎年書くことは相手を思い出す機会にもなるので貴重な年末の行いだと考えます。

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ライバルを持つ

2023-12-20 14:59:08 | Weblog
ライバルの存在は自分を成長させる上でとても大切なことです。私自身もライバルは常に同業他社でした。しかし、それだけでは更に成長することは難しいのが現実です。現状を打破するために試行錯誤して経営してきました。そこで考えたのは下請け体質からの脱皮を図ることだったのです。多くのIT業界はゼネコン方式で大手SIerの下請けにどっぷり浸かって、ある意味で楽な経営をしています。IPOはとても無理ですが、企業としても個性の発揮ができないので将来が明るいとは言えないのです。

しかし、脱皮して小さな企業が独り立ちするのは容易のことではありません。夢のある企業を目指すために25年くらい前から、同業他社と同じ行動を取らないように自分自身に言い聞かせてきました。犬も歩けば棒に当たると言いますが、いい意味で美味しそうな餌にたまたま当たったのです。昼夜の神出鬼没の無駄な行動が有益な結果に繋がったのです。日々、机に座って同じ行動をしていては実現できなかったことです。ライバル企業と発想を変えるのです。

中小企業が飛躍するには隙間を制することだと考えます。大手の下にいると競争市場の糧しか得られません。出来て当たり前で価格競争に巻き込まれて収益の向上は難しいのです。優秀な人材を集めるにはやはり報酬を高くしなければ、優秀な人材ほど早々と転職してしまいます。お蔭様で2023年は漸く将来への成長への道筋ができました。これからが再スタートですが、自社固有の技術を更に広げて収益を上げ従業員の待遇を改善していきたいと考えています。
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日銀政策決定会合

2023-12-19 17:29:52 | Weblog
本日は日銀の政策決定会合が開催されることで午前中の日経平均は様子見の展開でした。午後、マイナス金利政策の解除が見送られ金融緩和の維持が発表されると日経平均は急反発しました。FRBも利上げを見送り、景気の減速懸念を背景に米欧の金利引き下げの見方が広がっており、日銀もこれ以上の円安に歯止めをかける狙いもあると考えます。日銀の動きが相場に与える影響の大きさを普段気にしていない素人の私も本日は株価の動きに注目しました。

景気は緩やかに回復しているとの従来の判断が維持されました。企業収益や景況感も改善しているとして、設備投資も緩やかに増加傾向にあるとの見方を日銀はしていました。雇用や所得環境も緩やかに改善して個人消費も物価高にあるものの緩やかに増加しているとのことです。しかし、マイナス金利解除の前提となる賃金と物価の好循環には時間が必要と判断していますが、日銀が24年前半には金融政策を正常化するとの観測もあります。

振り返ってみますと、コロナ5類以降は経済活動もインバウンドとともに活発化し、2023年は米国の株高とともに日経平均も2万円台から3万円台へと急上昇した1年でした。世界経済も少しずつ良くなっています。残念ながらロシアとウクライナの戦争は収束せずに再び年を越し、イスラエルとハマスの対立も続いています。来年こそは停戦が実現するように祈るばかりですが、アジアの平和もASEAN諸国の協調で24年も継続することを期待しています。

 
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人材不足

2023-12-18 16:10:37 | Weblog
 元関脇寺尾の錣山親方が60歳の若さで亡くなられたとの記事を今朝の朝刊で読みました。死因は書かれていなかったのですが、現役時代は細身なのにまわしを取ったらしつこい粘りの相撲を取る力士でした。亡くなられたお兄さんの逆鉾もやはり関脇にまで上り詰めて活躍していました。父親は鶴ヶ峰という力士で関脇まで上り詰めた力士のようですが、強さは感じなかった記憶がありますが、子どもさんはかなり活躍したという印象があります。

相撲取りは昔から短命だと言われていますが、歴代の関取をみても早くこの世を去る方が多いようです。若い頃から体重を増やすためにがむしゃらに食べて、一般人離れした力士らしい立派な体躯をつくりますので、老後に病気を患う頻度も高いのかもしれません。中には引退後に身体が細くなって一般人並みに見える方は比較的寿命は長いのかもしれません。元横綱の貴乃花は現役時代と体格は全く変わりましたので引退後もお元気なのでしょう。

相撲の世界もモンゴル出身の力士が年々増えて実力の上位を占めていますが、同じ黄色人種なので日本人力士と全く違和感が無い点も幸いしているようです。現在の相撲協会を支えているのも、モンゴル人力士の力強さと常に上位争いで活躍してくれている力士の存在があるからだと思います。政治や経済界の世界も人物的に小粒となりましたが、同様に日本の相撲界も秀でた力士の登場が無いのが寂しい限りです。全般的に人材不足なのでしょうか。
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