人間万事塞翁が馬

長い人生では、人の周囲に何がどのように展開されるか分からない。だから人生は生きている価値がある。

グローバルへの警鐘

2016-12-13 22:11:32 | Weblog
グローバル経済の下、近年において日米両国が中国をはじめ新興国経済の発展に寄与したことは間違いないのですが、逆に国内企業の海外進出により生産拠点としての将来性や長期的雇用の創出を消失してきたのも事実ではないでしょうか?

トランプを次期大統領に選出した米国も、自国の技術移転や雇用の問題に危機感を抱いたのではないかと考えます。特に中国の一方的な元安の為替政策を日米両国とも放置してきた結果、今日があるような気がしてなりません。

米国は移民が自由な国なので人口構成もバランスが崩れていませんが、我が国は長年の産業の空洞化で自国内に富を安定的に構築することができなかったため、財政赤字が膨らむ一方の経済政策しか取れなかったのだと思います。

都会の第三次産業へのシフトのみでは自国の経済を賄えないことが証明されたような気がします。私も一時期、日本はモノづくりの付加価値を高めるしか豊かさを維持できないと考えていましたが、ノウハウごと海外に移転してしまっては付加価値を高めようがありません。

観光立国を目指して雇用を拡大しようという方策しかないのか寂しい限りです。日本も米国のように、ビジネス感覚を有した実業家が国のリーダーとして必要とされる時代が到来しているのかも知れません。ビジネスでたたき上げた苦労人でなければグローバル経済では闘えないような気がするのです。
コメント
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