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Johnny Cash American Recordings

2018-01-13 00:53:05 | 音楽
ジョニー・キャッシュと言えば、数年前までは「刑事コロンボ」で犯人役やった人、という感じでした(マジで)。その時に挿入歌だった「ビバ〜ラースベガス!」つて歌が印象的だったわけですが。

その後、映画「ウォーク・ザ・ライン」を観たので「アメリカでは凄い人気があるんだなあ」とは思いましたが、やはり昔の音、という感じで音源を聴くには至りませんでした。

しかし、最近になって晩年のジョニー・キャッシュをリック・ルービンがプロデュースして、「アメリカン・レコーディングス」という連作を製作していたことを知りました。これは主に、キャッシュが新旧のさまざまな曲をシンプルにカバーする、といった企画でした。その中でも最も有名なのがNine Inch Nailsの"Hurt"のカバーです。

Johnny Cash / "Hurt"

これはMVも素晴らしい仕上がりです。晩年のキャッシュがギターとピアノを弾き語り、それを心配そうに見つめる妻のジューン・カーター(あのカーターファミリーの一員です)がクローズアップされるシーンもあります。合間に挿入される、若い頃のふたり。そして、プラチナディスクの額縁すらひび割れたままの、荒れ果てた現在。

原曲はまだ若いトレント・レズナーによる、一歩間違えればまさにイタイ歌詞なのかも知れません。しかし、ジョニー・キャッシュのバージョンは死を目前にして、全てを失った老人が、まだ生きていることを確認しながら過去を振り返っているような、別の意味で痛々しい世界を作り上げています。重みというか、説得力が半端ではありません。ちなみにキャッシュ夫妻は翌年、鬼籍に入っています。それを知らずとも、このMVには圧倒させられます。

"Hurt"はアルバム"The Man Comes Around"に収録されています。



でも、今回のやってみた、は別の曲。ニール・ヤングの"Heart Of Gold"のカバーです。キャッシュのバージョンはこちら。

Johnny Cash / "Heart Of Gold"

この曲のリードギターはなんとジョン・フルシアンテです。リック・ルービンはレッチリのプロデューサーでしたから、その繋がりでの起用でしょう。いなたいソロはまさにこの頃のフルシアンテの音で、なかなかこの雰囲気は出せませんね。

Heart Of Gold カバーのカバー

アコギのパートは、少しニール・ヤングを意識してツイードベースマンのモデリングでやりました。ギターはテレキャスター。フルシアンテのソロはブラックフェイスのツインリバーブのモデリングにストラトです。

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