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気が向いたら書く

Kelly Joe Phelps /"Goodnight Irene"

2018-11-21 20:37:39 | 音楽
エリック・クラプトンやライ・クーダーを初め、数多くのカバーバージョンを持つ、レッドベリーの名曲。その中でも白眉なのがケリー・ジョー・フェルプスのバージョンです。アルバム"Shine Eyed Mr.Zen"に収録。



フェルプスは当時、フラットトップのアコギを寝かせたラップスタイルのスライドでこの曲を(というかアルバム全編)演奏していました。これが素晴らしい。もっとも、最近はこのスタイルでは弾いていないようです。

どことなく牧歌的なワルツスタイル(ヒットしたウィーバーズの影響?)でカバーされることが多いみたいですが、フェルプスはヴォーカルも含め、アーシーでブルージーかつ、かなりテクニカルです。
おおはた雄一さんが日本語詞に訳してカバーしていますが、彼の演奏はフェルプスの影響を受けているような気がします。もう少しシンプルですけど。

フェルプスはジャズ出身だそうで、なぜこのスタイルに行き着いたのかは分かりませんが、元はもっとシンプルであろうこの曲においても、ベースラインの処理などにその片鱗が伺えます。自分でも、ラップスティールのチューニングをオープンDから一音半上げたオープンFに合わせてコピーしています(原曲はオープンDにカポ3)が、コード理論の知識がないので完全に手探り状態です(笑)。

この曲、最初にヒットしたのがレッドベリーの死後、Weaversによるカバーだったのですが、この時点で「君が側にいないのなら、モルヒネを飲んで死ぬ」といった不穏当な歌詞はオミットされたようです。カバーするミュージシャンごとに、どの歌詞を生かすかは違うようですし、さらには新たな歌詞を追加する演者もいます。

フェルプスの場合は「この間の土曜日に結婚した」云々というくだりはカットしてます。さらに、ラストにモルヒネの歌詞を持ってきているので、サビの「おやすみアイリーン、夢の中で会おう」という歌詞の解釈も、永遠の眠りにつくことで愛する人に会える、それしか会う方法が無い、というふうにも受け取れますね。

やってみました。

Goodnight Irene

ギターはグヤトーンのラップスティール。アンプはヤマハのベースアンプF-20Bです。Pro Juniorはノイジーすぎたので。
この曲はちゃんと完成させたいですね(笑)

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