[7月31日11:00.天候:晴 神奈川県相模原市緑区 国家公務員特別研修センター正門守衛所]
守衛A:「はい、これで書類手続きは終了です。今度はあちらで手荷物検査をお願いします」
愛原:「はい」
守衛B:「あれ!?銃弾預けてなかったの!?こりゃダメだよ!」
高橋:「うるせー。預けるのは『銃刀剣』であって、『弾』とは言ってなかっただろうが」
守衛B:「もちろん弾もだ!全く!」
リサ:「これが一昨日着けてた下着、これが昨日着けてた下着、それとこれが……」
ケンショーグリーン:「ハァハァ……。嗚呼……15歳の女の子ならではの、ガーリーとアダルティの間の微妙な下着……。い、いけませんね……。こ、これは全て没収です。ハァ、ハァ……!」(;゚∀゚)=3ハァハァ
守衛C:「誰だキサマ!?おい、つまみ出せ!」
守衛D:「承知!」
グリーン:「あ~れ~……」
愛原:「ん?今誰かいた?」
高橋:「さあ……。気が付きませんでしたね」
愛原:「すいません、今度は気をつけますので……」
守衛B:「お願いしますよ」
グリーン:「ああ、あと、あなたはもっとガーリーな下着の方が似合うと思いますよ。クフフフフフ……」
絵恋:「うるっさいわね!」
守衛C:「いいから来い!」
守衛D:「一体どこから侵入しやがった!」
ようやく退構手続きが済んで、私達は呼んでいたタクシーに乗り込んだ。
愛原:「藤野駅までお願いします」
運転手:「はい、藤野駅ですね」
重厚な横引タイプの門扉が重々しい音を立てて左右に開く。
それとは対照的に、静かに走り出したハイブリッドのタクシー。
真夏の太陽が照り付ける公道へタクシーは躍り出た。
車内は冷房が効いて涼しい。
定員ギリギリの人数で乗っているのだから、クーラーはガンガンに効いていた。
吹き出し口から風の音がよく聞こえるほどだ。
高橋:「入るのも出るのもメンド臭い所っスね」
愛原:「政府の施設なんだからしょうがない」
このまま“やまなみ温泉”にでも行きたい気分だが、早いとこ八王子に行って情報を仕入れないといけない。
今日はまた今度ということになるか。
朝食後に注意事項を聞くだけなのにこんな時間になったのは、開始時刻が遅れたからである。
BSAAや自衛隊が合同で展開している訓練で想定外の事が起こり、その処理に手間どったのだとか。
こりゃもしかして、訓練とは名ばかりの実戦だったのかもしれないな。
本当にリサが寄生させた寄生虫が暴れだしたのかもしれない。
しかし、特に応援の依頼を受けていない以上、勝手なことはできない。
マンガやアニメの探偵のようにホイホイしゃしゃり出て、警察を差し置いて勝手に事件解決なんてことは本来有り得ないのだ。
[同日11:15.天候:晴 同区内 JR藤野駅]
藤野駅には無事に着いた。
私がタクシーチケットで料金を払っている間、助手席に乗っていた高橋が先に降りて、後ろに積んだ荷物を降ろしていた。
高橋:「あっち~……」
駅前広場は直射日光で、タクシーから降りたら灼熱の地獄だ。
タクシーを降りて、駅構内に入る。
改札口はICカードで通過する。
その上にある発車標を見ると、幸い次の電車は東京方面に直通するようだ。
それに乗れば、乗り換え無しで八王子に行ける。
〔本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。今度の2番線の列車は、11時31分発、中央特快、東京行きです。この列車は4つドア、10両です。次は、相模湖に止まります〕
狭いホームにATOSの自動放送が流れる。
駅には待合室が無い上、ホームの屋根も一部しか無いので、乗客達はその日陰に入って電車を待っていた。
絵恋さんは御嬢様らしく、高そうな日傘を持っていたが。
愛原:「まあ、しばらく電車を待つことになりそうだ」
私は自動販売機で冷たい飲み物を購入した。
するとリサも飲みたそうにしているので、仕方が無いから買ってあげた。
同じ物を買ってあげたのだが、リサはパッと私の飲みかけを奪い取ると、それを美味そうに飲み干した。
リサ:「間接キッス~」
高橋:「ああっ、テメ!なに抜け駆けを!先生!俺にも!俺にも先生の飲み掛けを!!」
愛原:「あー、うるさい。暑苦しい」
私は耳を塞いで、新しく買った飲み物を飲んだ。
[同日11:31.天候:晴 JR中央本線1122M列車10号車内]
〔まもなく2番線に、中央特快、東京行きが参ります。危ないですから、黄色い点字ブロックまでお下がりください。この列車は4つドア、10両です。次は、相模湖に止まります〕
接近放送が鳴ると、私達は直射日光が照り付けるホームの後方へと歩いた。
BSAAとの取り決めで、リサは先頭車または最後尾に乗らないといけないことになっているからだ。
最後尾にしたのは、何となくそっちの方が空いていそうな気がしたから。
〔ふじの~、藤野~。ご乗車、ありがとうございます〕
中央快速線で運転されているE233系のオレンジ色の電車がやってきた。
案の定、最後尾は空いていた。
乗務員室の前の4人席など、まるまる空いているくらい。
そこに仲良く4人で座る。
〔2番線、ドアが閉まります。ご注意ください。次の列車を、ご利用ください〕
この辺りは本来、半自動ドア扱いを行う区間であるが、新型コロナ対策として換気促進の為、自動ドア扱いとなっている。
これは東北地方でも同じ(但し、ワンマン運転時を除く)。
ドアが閉まると、すぐに電車は走り出した。
冷房の他に空気清浄機も作動しているようで、それのモーター音も響いてくる。
〔次は、相模湖です〕
〔The Next station is Sagamiko.JC25.〕
リサ:「これで行くと、八王子にはだいたいお昼頃に着くね?」
愛原:「ああ、そうだな」
リサ:「八王子ラーメン、食べれるよね?」
愛原:「そうだな」
私としては一刻も早く情報を仕入れたいところだが、確かに時刻表で見ると、この電車が八王子に着くのは11時52分である。
そこからホテルまで行こうとすると、本当にお昼になってしまう。
オーナーの勤務体系がどんなものなのかは知らぬが、オーナーだって昼食は取るだろうから、それを外して行った方がいいかもしれない。
即ち、ホテルには13時に着くといった感じで。
その時間からチェックインやチェックアウトする客はいないだろうし、しかしチェックインを迎える準備などで、ホテルにいないということもないだろう。
つまり、私と話ができる余裕はあると思われる。
仮に忙しくても、白井画廊の場所と連絡先さえ教えてくれればいい。
私はそこまで考えた。
愛原:「よし。じゃあ、着いたら先にラーメン食べるか」
リサ:「やった!」
高橋:「『お客様にお知らせします。この電車は高尾駅で人身事故が発生した為、しばらく運転を見合わせます。運転再開時刻は、【お察しください】』なんつって!な!?」
高橋がフザけてリサにそんなことを言った。
リサ:「人身事故起こしたヤツ、ゾンビ化させる」
上級BOWにゾンビ化させられないよう、鉄道飛び込みはやめましょう。
守衛A:「はい、これで書類手続きは終了です。今度はあちらで手荷物検査をお願いします」
愛原:「はい」
守衛B:「あれ!?銃弾預けてなかったの!?こりゃダメだよ!」
高橋:「うるせー。預けるのは『銃刀剣』であって、『弾』とは言ってなかっただろうが」
守衛B:「もちろん弾もだ!全く!」
リサ:「これが一昨日着けてた下着、これが昨日着けてた下着、それとこれが……」
ケンショーグリーン:「ハァハァ……。嗚呼……15歳の女の子ならではの、ガーリーとアダルティの間の微妙な下着……。い、いけませんね……。こ、これは全て没収です。ハァ、ハァ……!」(;゚∀゚)=3ハァハァ
守衛C:「誰だキサマ!?おい、つまみ出せ!」
守衛D:「承知!」
グリーン:「あ~れ~……」
愛原:「ん?今誰かいた?」
高橋:「さあ……。気が付きませんでしたね」
愛原:「すいません、今度は気をつけますので……」
守衛B:「お願いしますよ」
グリーン:「ああ、あと、あなたはもっとガーリーな下着の方が似合うと思いますよ。クフフフフフ……」
絵恋:「うるっさいわね!」
守衛C:「いいから来い!」
守衛D:「一体どこから侵入しやがった!」
ようやく退構手続きが済んで、私達は呼んでいたタクシーに乗り込んだ。
愛原:「藤野駅までお願いします」
運転手:「はい、藤野駅ですね」
重厚な横引タイプの門扉が重々しい音を立てて左右に開く。
それとは対照的に、静かに走り出したハイブリッドのタクシー。
真夏の太陽が照り付ける公道へタクシーは躍り出た。
車内は冷房が効いて涼しい。
定員ギリギリの人数で乗っているのだから、クーラーはガンガンに効いていた。
吹き出し口から風の音がよく聞こえるほどだ。
高橋:「入るのも出るのもメンド臭い所っスね」
愛原:「政府の施設なんだからしょうがない」
このまま“やまなみ温泉”にでも行きたい気分だが、早いとこ八王子に行って情報を仕入れないといけない。
今日はまた今度ということになるか。
朝食後に注意事項を聞くだけなのにこんな時間になったのは、開始時刻が遅れたからである。
BSAAや自衛隊が合同で展開している訓練で想定外の事が起こり、その処理に手間どったのだとか。
こりゃもしかして、訓練とは名ばかりの実戦だったのかもしれないな。
本当にリサが寄生させた寄生虫が暴れだしたのかもしれない。
しかし、特に応援の依頼を受けていない以上、勝手なことはできない。
マンガやアニメの探偵のようにホイホイしゃしゃり出て、警察を差し置いて勝手に事件解決なんてことは本来有り得ないのだ。
[同日11:15.天候:晴 同区内 JR藤野駅]
藤野駅には無事に着いた。
私がタクシーチケットで料金を払っている間、助手席に乗っていた高橋が先に降りて、後ろに積んだ荷物を降ろしていた。
高橋:「あっち~……」
駅前広場は直射日光で、タクシーから降りたら灼熱の地獄だ。
タクシーを降りて、駅構内に入る。
改札口はICカードで通過する。
その上にある発車標を見ると、幸い次の電車は東京方面に直通するようだ。
それに乗れば、乗り換え無しで八王子に行ける。
〔本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。今度の2番線の列車は、11時31分発、中央特快、東京行きです。この列車は4つドア、10両です。次は、相模湖に止まります〕
狭いホームにATOSの自動放送が流れる。
駅には待合室が無い上、ホームの屋根も一部しか無いので、乗客達はその日陰に入って電車を待っていた。
絵恋さんは御嬢様らしく、高そうな日傘を持っていたが。
愛原:「まあ、しばらく電車を待つことになりそうだ」
私は自動販売機で冷たい飲み物を購入した。
するとリサも飲みたそうにしているので、仕方が無いから買ってあげた。
同じ物を買ってあげたのだが、リサはパッと私の飲みかけを奪い取ると、それを美味そうに飲み干した。
リサ:「間接キッス~」
高橋:「ああっ、テメ!なに抜け駆けを!先生!俺にも!俺にも先生の飲み掛けを!!」
愛原:「あー、うるさい。暑苦しい」
私は耳を塞いで、新しく買った飲み物を飲んだ。
[同日11:31.天候:晴 JR中央本線1122M列車10号車内]
〔まもなく2番線に、中央特快、東京行きが参ります。危ないですから、黄色い点字ブロックまでお下がりください。この列車は4つドア、10両です。次は、相模湖に止まります〕
接近放送が鳴ると、私達は直射日光が照り付けるホームの後方へと歩いた。
BSAAとの取り決めで、リサは先頭車または最後尾に乗らないといけないことになっているからだ。
最後尾にしたのは、何となくそっちの方が空いていそうな気がしたから。
〔ふじの~、藤野~。ご乗車、ありがとうございます〕
中央快速線で運転されているE233系のオレンジ色の電車がやってきた。
案の定、最後尾は空いていた。
乗務員室の前の4人席など、まるまる空いているくらい。
そこに仲良く4人で座る。
〔2番線、ドアが閉まります。ご注意ください。次の列車を、ご利用ください〕
この辺りは本来、半自動ドア扱いを行う区間であるが、新型コロナ対策として換気促進の為、自動ドア扱いとなっている。
これは東北地方でも同じ(但し、ワンマン運転時を除く)。
ドアが閉まると、すぐに電車は走り出した。
冷房の他に空気清浄機も作動しているようで、それのモーター音も響いてくる。
〔次は、相模湖です〕
〔The Next station is Sagamiko.JC25.〕
リサ:「これで行くと、八王子にはだいたいお昼頃に着くね?」
愛原:「ああ、そうだな」
リサ:「八王子ラーメン、食べれるよね?」
愛原:「そうだな」
私としては一刻も早く情報を仕入れたいところだが、確かに時刻表で見ると、この電車が八王子に着くのは11時52分である。
そこからホテルまで行こうとすると、本当にお昼になってしまう。
オーナーの勤務体系がどんなものなのかは知らぬが、オーナーだって昼食は取るだろうから、それを外して行った方がいいかもしれない。
即ち、ホテルには13時に着くといった感じで。
その時間からチェックインやチェックアウトする客はいないだろうし、しかしチェックインを迎える準備などで、ホテルにいないということもないだろう。
つまり、私と話ができる余裕はあると思われる。
仮に忙しくても、白井画廊の場所と連絡先さえ教えてくれればいい。
私はそこまで考えた。
愛原:「よし。じゃあ、着いたら先にラーメン食べるか」
リサ:「やった!」
高橋:「『お客様にお知らせします。この電車は高尾駅で人身事故が発生した為、しばらく運転を見合わせます。運転再開時刻は、【お察しください】』なんつって!な!?」
高橋がフザけてリサにそんなことを言った。
リサ:「人身事故起こしたヤツ、ゾンビ化させる」
上級BOWにゾンビ化させられないよう、鉄道飛び込みはやめましょう。
> 運行再開の場合はこちらのHPにてご案内いたします。
最近になって、この文言が付け加えられた。
どうやら、東京~富士宮線を運転再開させる気はあるらしい。
バスヲタ達は『東京~富士線(かぐや姫エクスプレス)と統合の上、富士宮営業所止まり(大石寺~本門寺入口~白糸の滝間は廃止)』という見方をしているが……。
どちらかというと今はFF派の私も、DQにお世話になっていたこともあった。
非常に残念である。