【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

平安の紫 ~ 菖蒲

2012-05-10 18:01:38 | 香る庭の花綴り





「見よ、冬は過ぎ、雨もやんですでに去り、
もろもろの花は地にあらわれ、
鳥のさえずる時が来た」 (旧約聖書雅歌第2章11節)
(中略)
「目は見るだけでは満足せず、
耳は効くだけでは満足しない」
すでにこんなに巧みに聖書の中で
何もかも表現されてしまっていては、
何か書こうとしても
無駄ではないかと思う事がある。   
              【「エミリーはのぼる」 第11章】



   昨日とは打って変わって、 “朝から太陽” 燦々の1日の始まりとなりました。
  ただ気温は、昨日以上の低さ。どうやら1日遅れの4月中旬の気候のようです。

   動いていればそうでもありませんが、
  じっとしていますと、もう1枚薄い上衣が必要な程。

   そのせいでしょうか、今日は夕立の心配はないようです。
  昨日などは、突然の夕立(雨と雷)で大変でしたから。

   
   さて、昨日の薔薇に続き、
  今度は菖蒲(アヤメ)が
  咲きました。

   薔薇が英国の花なら、
  この菖蒲は伝統的な日本の花。

   それも古式豊かな
  「平安の紫」 を思います。

   それは大好きな
  瑠璃色でもありますものね。

   スッとした立ち姿にも
  やはり品格がありますね。
  「いずれが菖蒲あやめ杜若かきつばた
  
   世阿弥の狂言 「杜若」 に
  出て来る言葉のようですね。

   良く似ている、
  選択に迷うなどの意味。

   菖蒲は花弁の基部に黄と紫の
  虎斑(とらふ)があり、
  杜若にはありませんので、容易に区別出来るかと思います。

   花言葉は、これも嬉しい 「幸福は必ず来る」。信じる事に致しましょう。
  最後に。今日も星野富弘氏の 「菖蒲」 の詩を。