【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

今、日本語の美

2012-05-02 17:33:28 | 四季のスケッチ







ルーファス・ヴァン・オールディンは何気なく
手紙 を受け取ったが、上書きの、
女性のものらしい流れるような書体を見ると、
まるで人が変わったように相好を崩し、
厳しい口元を緩めた。
手紙を片手にエレベーターに歩み寄った時にも
まだ口元に微笑が浮んでいた。                     
         【A・クリスティー作 「ブルートレイン殺人事件」】


   風薫る5月の2日目は、生憎の雨となりました。
  今(16時半現在)は、ほとんどやんでいますが、
  朝の早い時間には、この季節にはかなり珍しい大降りの雨。

   起床時こそ、それ程感じませんでしたが、
  気温もあまり上がりません。
  又々、薄物から少々厚物に着替える羽目に。

   そうそう、チューリップも終わりですね。
  今日のこの雨で花びらを全部散らしていました。

   散る花あれば、これからまさに咲かんとしている花。
  そのトップバッターは、やはり薔薇でしょうか。
  これからが楽しみです。






   さて午前中、雨が小やみになった時、
  近くの友人の家へ。

   先日の京都での写真を
  お持ちしたのですが、お留守。

   生憎、メモを用意して
  いませんでしたので、持ち帰りました。

   こんな時のために、
  これまで、せっせと集めた便箋。

   使わなければ、
  “宝の持ち腐れ” ですものね。

   早速、一筆したためた訳ですが、
  今度は在宅されていて、
  役には立たないかも知れませんね。

   こうなれば・・折角ですので、
  お留守を祈る気持ちにも。
  ~なんて。

   でも、ポストに入れるのは、
  雨の日は止した方がいいですね。
  後日にしましょう。




   それにしても、eメールのお陰で、
  今ではすっかりマイナーな存在に
  なってしまった、手紙。

   でも、だからこそ、手書き・・
  時に毛筆のお手紙を頂いた時など、
  日本人ならではの縦書きと、
  墨字の持つ、たおやかさに
  惚れ惚れとします。

   昔の人は、その手紙に
  季節と心を込めて送ったそうですね。

   著名な俳人のある方は、
  常に便箋と切手を携帯し、
  旅先からも手紙を送るように
  しているのだとか。

   これって素敵!
  一筆箋と封筒位なら、
  この革のポーチに入ります。

   バッグの中にこれらを忍ばせて
  いるだけで、心が豊かになった気も。
  せいぜい手紙を書く事に致しましょう。