【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

エレガンスに包まれて

2012-05-17 15:51:15 | ハーブと香り雑学

【香りの王様 「 ジャスミン」】



【リラ版 「ピンクの少公女」】

「・・・何だってお前は まつむし草 なんか、
欲しがるのかい、ジェーン? 
嫌な名前じゃないか ――
毛虫のような感じがしてさ」
「あら、花はきれいよ、父さん。
それにもっといい名前が
いくらでも付いているのよ ――
『美女のクッション』 だの 『朝の花嫁』
だのってね ―― パンジー がきれいじゃない?
去年の8月、種子を蒔いて置いて良かったわ」
「お前こそパンジーのようだよ、ジェーン ――
あの金色の目をした赤褐色のにそっくりだ」
ジェーンは誰かが自分を花に例えてくれる事が
あるかしらと考えた事を思い出した。                    
                  【「丘の家のジェーン」 33.】


   晴天が続きます。
  引き続き気温は高め。
  ただ今日は天候が不安定とか。

   今の所、その気配はありません
  から案外、“所によって・・”
  という事かも知れません。

   さて、冒頭の写真。
  一足先に薔薇が開花しましたが、
  香りでは双璧の
  「ジャスミン」 が開花。

   (今日は薔薇の中では1番遅く、
  リラ版 「ピンクの少公女」 が
  開花しましたけれど)

   このジャスミン、“香りの女王”
  の薔薇に対して “香りの王様”
  と呼ばれていますね。

   「薔薇」 と 「ジャスミン」。
  この2つは香水でもお馴染みですね。

   ただ、700キロのジャスミンから
  採れる香料はたった1キロとか。
  薔薇もそうですが、ジャスミンも高級香料だという事に納得です。

   そうそう、こちらのジャスミン、これまで 「羽衣ジャスミン」 と
  呼んで来ましたが、この名こそ別名なのだそうですね。
  他には 「蔓(つる)ジャスミン」 とも。

   一方、「マダガスカル・ジャスミン」 や 「カロライナ・ジャスミン」。
  ジャスミンと言えば、こちらの方と思っている方も意外に多いかと思います。

   ジャスミンに似た甘い香りがある所から名付けられた園芸名で、
  全くの別種だと言いますから驚きます。
  私も少なくとも同じ仲間くらいには思っていましたから。

   おまけに中国茶の 「ジャスミンティー」 は、
  「茉莉香(マツリカ)」。色々とややこしいですね。

   ジャスミンの白いエレガントな花姿は、
  聖母マリアを連想させる美しさと言われ、純粋と貞節のシンボル。

   しかしながら、同時に官能を刺激する香りも含有。
  姿と香りが相反するコントラストを見せるのも
  神秘的な花・・と言われる所以(ゆえん)ですね。