【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

紐解く昭和

2012-05-08 16:43:26 | 心の宝石箱








今週、ディーンが貸してくれた本を3冊読んだ。
1冊は薔薇の花園さながらだった ――
大層楽しいが、少し甘過ぎる。
もう1冊は 山の松林 を思わせた ――
ピリッとした香気に満ちている ――
この本は大好きだ。
(中略)
あとの1冊は ―― まるで豚小屋だ。
(中略)
実に醜い本だ。
あれを読んで以来、あまり楽しくない。
(中略)
それにもう1つ妙な感じがする。
まるで背後で扉がしまってしまい、
新しい世界に閉じ込められたようなのだ。
私はその世界を理解出来ないし
好きでもないが、どうしてもそこを旅して
行かねばならない、そんな気がするのである。                
                 【「エミリーはのぼる」 第2章】


   昨日とほぼ同様の空で明けました。
  太陽は顔を出しているものの、何となくすっきりしない
  空も一緒なら、起床時に覚えた肌寒さも一緒。

   でも予報では今日は暑くなると言っていましたので、
  薄物に着替えたものです。ところが一向にその気配はありません。

   尤も、暑いよりはこの位の気温の方がいいですものね。
  又、明日は4月中旬頃の気候と言っていましたから。
  それにしても、相変わらずのジグザグ気候です。




   さて、ずらり並んだ(重ねた)本は、
  松本清張作 「昭和史発掘」(全13巻)。
  しかもセピア色に変色していますね。

   氏の作品は学生時代から大ファン
  でしたので、ほとんど読破していると
  言っても過言ではありません。

   その中で唯一読んでいないのが、
  時代物と、この 「昭和史発掘」。

   しかしながら主人は、ずっと以前に
  読んだそうで、大層感動したとの事。

   そしてここに来て再び読み始め
  ましたので、それなら私も・・と。

   とは言っても春は本来、私にとって
  読書の季節ではありません。

   どうしても戸外に目が向き、
  気持ちが集中出来ませんから。

   おまけに丁度今、
  A・クリスティーを読みかけですし、
  まだまだ吉屋信子も読み足りません。
  ~なんて早くも言い訳三昧。

   それでも、おっかなびっくり紐解いてみれば、
  (まだまだ最初の方ですが)軍事機密費問題を取り扱っていて、
  それはそれで興味津々(しんしん)。今も問題になっていますものね。

   話は大正時代にまで遡るのですから、根は深いです。
  そんなこんなで。あまり焦らず、ゆっくり読み進めようと思っています。

   そうそう、この本は エミリー 曰く処の 山の松林 でしょうか。
  そう、少なくともピリッとした香気には満ち満ちているようです