【「卯の花」 & 「ラベンダー」 のポプリ】
眼は編物に伏せて睫毛に覆われているが ―― その編棒の動かし方が ―― 何となく、(ものおもい)の糸を1つ1つ 編棒に引っ掛けて綴っているようである。 譲二の美しい妻は、確かに東洋の女の ともすれば持つ憂愁の影を負うている。 【吉屋信子作 「安宅家の人々」】 |
昨日の暑い位の五月晴れから一転、
今日は不安定な天気になっています。
と言っても午前中までの事ですが・・。
午後からは、やっと安定。青空も。
ただ肌寒さも覚え、上に1枚羽織る羽目に。
思えば昨夕の雷を伴った、
まさかの夕立からでしょうか。
今に始まった訳ではありませんが、
今年はこんなお天気ばかり続きます。
でも、鶯(ウグイス)はお天気には関係ないようですね。
朝からひっきりなしにその美しい声を聞かせてくれています。
その声に包まれ、とびきり熱いお茶を頂く・・
ほっと心和む瞬間です。
さて、こんな日。だからこそ、目の覚めるような春色!
~と行きたい処ですが、先日のパッチワークに引き続き、
期せずして秋色になってしまいました。
せめてもの・・と春らしさは籐のバスケットで演出。
実はこの糸、先日街に出た時、求めたものです。
手染めの綿糸が格安で売り出されていましたから。
尤も、後にも先にも1袋(6玉)きり。
そんな理由(わけ)ありのようですが。
早速、テーブルクロス? のつもりで編み始めたのですが、
テーブルセンター位にしかならないかも知れません。
1玉のグラム数は多いのですが、
早くも糸が怪しくなって来ました。
太い糸ですから早く大きくなる・・なんて、不精した報い。
当然の事ながら糸を多く使う訳ですものね。
おまけに綿の糸ですのに、ごわごわして毛糸みたい。
糸は細い方が美しい事を改めて実感しています。
レースの基本は白ですが、焦げ茶色は結構好きなのです。
布クロスの上から掛けますと、ぐっとアンティークっぽくなりますもの。
【カモミールの原っぱ】
ところで、こちらのカモミールは、
昨日の写真です。どうやら野生化したもののようです。
見渡せば、道路を挟んだ向かい側の畑に
それらしきものが植えられていて。
風か何かで飛んで来たのでしょうね。
でも、こちらの原っぱの方が余程、
居心地が良いと見えて、それこそ母屋を凌ぐ勢い。
これだけ咲きますと、
漂う甘い林檎の香りに咽(むせ)るほど。
ここには1本の大きな木もあって、
アウトドアキッチンに良い雰囲気。
ただ、道路のすぐ側ですので人目が・・。
なかなか理想通りには行きませんね。
私の中では断然、「カモミールの丘」 なのですが。