【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

心に結ぶ灯

2009-12-07 18:29:29 | 心の宝石箱




   昨日とほぼ同様の、
  快晴の朝を迎えました。

   ただ気温の方は、少々ヒンヤリ。
  でもそれは思いの外気持ち良くて、
  その爽快感は何物にも変えられません。

   そうそう、昨夜は又、
  夜空が大層綺麗でした。

   白くて透明感のあるお月様と
  (9日が下弦の月)星。

   冬の夜空は、
  凛としていて大好きです。



   さて私は今日も蝋燭を。
  朝は、あんなに良いお天気でしたのに、
  いつの間にか、どんよりした空に。

   日射しがありませんと、
  1年中で 1番昼時間の短い、
  この季節の事、一気に暗くなります。

   でも大丈夫、蝋燭がありますから。
  何だかワクワクし、癒やされます。
  こんな高揚感、大切ですよね。
  
   そして今日は、
  こんな本を取り出しました。

   その本とは・・。遠藤周作著 『ピアノ協奏曲21番』。(写真はスコア)
  実はこの本、同じ彼の本で 『協奏曲』 と間違って買い求めてしまったという経緯があります。
  
   ずっと “積ん読” だった、その本を取り出しました。
  小説ではなく、エッセイです。

   この本の題名である、『ピアノ協奏曲21番』
  勿論、モーツァルト作曲のものを指していますが、エッセイでは思いも掛けない展開に。
   
   その中に・・ “蝋燭” に関する次のような記述も見つけました。
  ある実在する実業家の話です。(現在は故人だと思います)

【ピアノ協奏曲21番】
 
 ・・・ 略 ・・・ 千葉の部隊に入営の前夜、自分が大事にしていた
モーツァルトの ピアノ協奏曲21番 のレコードを貰いました。
 彼が 第2楽章 のアンダンテを愛している事を
私はよく知っていました。
 それは、ベートーヴェンなどとは違い、
全ての思念を排してただ純粋な音だけで
作り上げられたこの世ならぬ美だといつも彼は言っていました。

【奇蹟】
 
 ・・・ 略 ・・・ 話も面白かった。
氏の独特の経営方法は素人の私も感嘆するような
独創的なものだったが、舌を巻いたのは、次々と出される、
その奇想天外なアイデアだった。
 
 「いつそんなアイデアを思い付かれるのです」
感心して、そう尋ねると、氏は相変わらず細い眼でにこにこ笑い、
「夜、眠る前です。部屋に楽な姿勢で座って、
眼の前に火のついた 蝋燭 ば置きましてな」
「火のついた蝋燭?」
「ええ。そればじっと見とりますと、やがて無念無想になるとです。
そんな時、良か考えの、ひょいと心に浮かび上がるとですよ」
「ひょいとですか」
「ええ。ひょいと・・・」

 山崎氏は私にも 「お仕事の行き詰られた時は」
試してみろと言った。
 その時は禅の時のように気張った姿勢を取らず、
楽に、ゆったりと、夢想の気持ちになれる方法だと教えてくれた。
・・・ 略 ・・・

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