読書おぶろぐ

読んだ本の感想を書いてます

源氏物語 与謝野晶子訳 ひかる源氏編

2009年11月03日 21時01分41秒 | 小説
海老様が光源氏を演じられたといふことで、源氏物語新訳(与謝野晶子訳)「ひかる源氏編)を読んでゐるりゐべです。

この本には、序文として上田 敏氏および森 林太郎(鷗外)氏の寄稿が掲載されてをります。双方とも明治四十五年一月に書かれたものであります。明治四十五年といへば、今より200年近く前のことになりますがその文章の中でも「源氏物語は現代の口語」に訳されることが必要であると記述されてをり文学史上大変稀有な物語であるのだなと認識できます。

今、第二帖まで読み終わつたのですが・・・・
やはり、高校時代に読んだときと今の感想が変はりやうがないやうに思ひます・・・

まづ、作者の「紫式部」なる方
この方は女性と言はれてをり肖像画のやうなものもありますが、ほんたうに女性なのでせうか?
男性のやうな思考回路と思へてなりません・・・・
同時代にご活躍された清少納言と大層仲が悪かつたと言はれてをりますが、二人の文章をじつくりと比べて読みたひ気がゐたします。

かくいふあたくしも、随分前になりますがご感想をサイトにいただき「りゐべさんは女の人?文章は男ぽいのに壁紙が女性つぽいし・・・」と言はれたことがありますので、人様のことはあれこれ言へません・・・ 

それはともかくとして、主人公「光源氏」なる方の性格ですが~
りゐべ、「反光」(はんひかる)決行!
おかしひ、この人は! (これが物語への紫式部の演出なのか知りませんが)

第二帖 帚木(ははきぎ)に記述される光源氏の言動は凄い・・・・・・
子供に嘘を吐いてまで、自分の文とか女へのコンタクトを取らふとするこの思考回路!!
信じられません。
しかも、この光源氏の回りにゐる「ろくでもない男」と書かれた左馬頭(さまのかみ)のすごいこと!


・・・・・・ あたくしの生まれた最初の時代は絶対に平安時代の日本では御座ゐませんわね・・・ 凄すぎ、これ。

と四十一帖のうち、たつた二帖まで読んだだけでこのありさま・・・ これから先読めるかわかりません。

ただ~ 
海老様の過去の光源氏を拝観したことが無ひのでわかりませんが、海老様が光源氏を演じられる時には徹底的に「悪(わる)」の光源氏になつてほしい。
あの美しさで、地獄の天使ルシフアに匹敵する悪役の男を演じてゐただけたなら、どんなに魅力的か!!と思ひます。 

いつか海老様の光源氏を観るのを楽しみに・・・



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