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内閣総理大臣 その力量と資質の見極め方

2010年04月13日 23時09分59秒 | 政治関連・評論・歴史・外交

舛添要一氏の著書。
舛添氏は、参議院議員・国際政治学者であられ自民党に所属し、新人や落選してしまつた議員のための勉強会「舛添カレツジ」なども党内で開き、精力的にご活躍されてゐる政治家であられます。

読後すぐ感想
「なんで、自民党にゐるのだらう?」

資金の問題なのか、本書を読む限りでは自民党への所属を続け自民党を改革・改善していかふといふ方向で活動されてゐると思ひました。
しかし、いかんせん、自民党と舛添氏の方向性や現状に対する感覚が違ひすぎてゐる観が否めない。
いつそのこと、カレツヂでの新人さんたちと後援者たちと新党を作つて活動したはうが上手く行くやうな気がしないでもないですが・・・・ 
まあ、今後のご活動を拝見することにゐたします。


拝読中も思ひましたが、「大賛成」の嵐
全く、この人の言ふとおりです。
第一章で「検証・鳩山政権」とし、鳩山氏と汚沢氏への採点があるが。
これがまた適確である。

それから、鳩山政権と言ひますか「民主党与党」の欠点がずらり。
「脱官僚・政治主導」の落とし穴の記述

流石、厚生労働省の官僚たちを相手にしてきただけあります。
しかし、政治家には舛添氏のやうな視点で「官僚を使ふ」ことが必要でせう。全く舛添氏の視点と指摘は正しい。

第二章「政治は『貴業』であるべきか」
第三章「日本国に理想の政治家像はあるか」
もうなづくことが多かつた。この人は、博学で頭がいいが、やはりそれなりに勉強をされてゐる。
ここで紹介されてゐる古代の政治学者や哲学者の言葉の引用など、時は過ぎても人間の本質といふものはそうそう変はるものではないから、今読んでも当て嵌まることが多い。
舛添氏の記述されるやうに、「古典を学んで政策を考へる」のは大事だと思ふ。

P131から「手を汚す覚悟」として、政治家の覚悟について記述されてゐる。この見解にも賛成。
P188-190のテロに対する対応もこの「手を汚す覚悟」が述べられてゐる。
しかし、危惧することがある。
それは、毎度おなじみ「ばかなマスコミ」の放送内容である。
現在、政治家が「手を汚す」ことを行なつたら、マスコミはここぞとばかりネタとし延々と同じVTRを繰り返し放送し「非難」することも考へられる。
さうなると、国民は「マスコミの偏狭内容」の放送を冷静に見極める必要があるだらう。

第四章「創造者としての首相には何が必要か」
ここは大変興味深い内容でしたね~。 「族議員」これを作つたのは、結局「国民」なのですね~。

現在、脱ゆとり教育なるものを始めましたが、教育は重要です。

理解実験塾っていうのをおニュースで観ましたが、こんな事は時学校の理科の授業でやればいいことです。
なんで月1万3千円も払つて、ビニールに空気入れて空気がだういふものか知るとか電流を通して電極のしくみを知るなどと「塾」でやるのでせう???
教員は何をしてゐるのか? これでは教員や学校は要らないではないか。

てか
この底辺の部分が、こんなレベルでは日本の将来の政治はもつと危ぶまれます。
これは、今までの政治責任といふべきなのか?

舛添氏は奨学金で留学されたり、お一人でバツクパツク旅行をされたりと勉強以外にも
多々色々な経験を積まれてをり、それも重要な政治活動の支えになつてゐるやうに感じぢました。

「豊か」になつた日本であるが、「可愛い子には旅をさせよ」といふのはやはり必要ではないかさう思ひました・・・・・・ 


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