廃線跡を歩く(羽村山口軽便鐵道) Vol.5


ちょっと開けた場所を左折したところに出現した赤坂トンネル。事前にネットで得られた情報によると、現在通る事が出来る最後の隧道という事です。通り抜けられる隧道の中では一番長く167m程の長さ。



隧道を抜けると、そこは更に寂しげな小径。普段ここまで来る人は殆どいないとか。ましてや、こんな時間にいる酔狂者は私だけでしょう。娘はシャッターの時間を気にして来た道を帰りたがっているし・・・












でもまだ帰りません(笑)



舗装道路から脇に分け入る細い路地、もちろん舗装されていませんが、こちらが元々あった路盤です。今までの隧道群は全て安全性などを考慮してメインテナンスされた姿。しかし、この先には忘れ去られた様に放置されて来た一つの隧道があるというのです。








落ち葉を踏みしめながら暫く・・・




























5号隧道






名前からも判るとおり、この隧道には「~トンネル」という名称はありません。この路線が廃線となって以来、そのまま放置されてきているのです。



人気のない山中にひっそりと姿を横たえる隧道。かつては、資材を積んだ列車がひっきりなしに往来していたのでしょう。しかし、ここを通る列車も人もいなくなりました。長さは187m程で最も長い隧道となります。



中をのぞき込んでいると、かつて放置されていた横田トンネルに進入した時の事と記憶が重なります。ここから先は、東京都水道局の敷地として一般の方の立ち入りは禁じられています。この先にはドウドウ(参照)という導水設備等があり、また、隧道自体にも沢山の亀裂が生じて非常に危険な為と思われます。










で、一応CABEZÓNの目的はある程度果たせた訳ですし、もうそろそろシャッターの閉まる時間、娘の度重なる「シャッターが閉まっちゃうから早く戻ろうよ~」という言葉に耳を傾けつつ、
















































引き返さずに山を登り始めた(笑)








これには娘もびっくり(笑)










いや、、、実はね、、、





あわよくば続きが見られるかも知れないという淡い期待で・・・





ついつい自分の気持ちの抑制がききませんですた(笑)


















隊長!史跡谷津仙元神社富士講を発見しますた!


良い社会科の勉強ですね(ほとんどやぶれかぶれ:笑)。















車道を越えて反対側の斜面を降りようと思ったら、こんなに暗くなってしまいました。っていうか、そっちは立ち入り禁止だし(笑)。本能の赴くままに行動していたCABEZÓNですが、さすがにここで踏みとどまりました。無茶して入り込んでいたらドウドウに落ちてしまったかも知れません。






やむを得ず西武球場前駅を目指して更に歩き続ける事になりました。西武球場前駅の近くには廃線跡の続きで探索可能な場所があるのですが、この場所から歩いても3km程あり、到着した時点で真っ暗になるのは確実でした。次々に現れるラブホテル、一体何しに来たんだと(笑)、暗く人気のない道をひたすら歩く事1時間・・・



村山貯水池の築堤に辿り着きました。ここは、車道が狭くて歩くのが怖いんです。確か入間万燈まつりへはここを通っていた気が、、、モロケルが運転しながら「運転しながら不安になる道だ」と(笑)。



駅にたどり着くと既に時間は18:00近く。プロ野球の試合がある訳でも無いので、構内はガランとして吹き抜ける風で身体の芯まで冷えました。この日の徘徊合計18.8kmは新記録、夕食にすき焼きを食べる為の良い準備運動でした(んなわけねーダロ)。ちなみに軌跡はこちら






娘曰く


「父ちゃんと二度と出かけない!!!」


だそうです(笑)







<<参照資料>>


なるサイト様の羽村山口軽便鉄道・廃線跡探訪


Rail & Bikes様の桜咲く軌道跡


多摩湖のページ








Editor CABEZÓN


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