星のひとかけ

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夢のような…:ドイツ・グラモフォン創立120周年 Special Gala Concert

2018-12-06 | LIVEにまつわるあれこれ


昨夜は 夢のような時間を過ごさせてもらいました…

前半のサイトウキネンオーケストラのヴァイオリンの煌めく波… 

後半のムターさんの美しさ…(もちろん音色も)

そして
本当にお身体はちいさくなられたけれども、 小澤さんが音を操る姿は大きかった。。 

前半も、 後半も、、 何度も涙がこみあげました、、 幸せで…


小澤征爾さん 1年2か月ぶりにオーケストラを指揮(NHK NEWS WEB)

1年2カ月ぶりオーケストラ指揮 小澤征爾さんが復帰公演 FNN PRIME








時間があれば追記いたしますね、、

 ** 追記 **

ドイツ・グラモフォン創立120周年 Special Gala Concert
Presented by 小澤征爾 & サイトウ・キネン・オーケストラ
 @サントリーホール
(オフィシャルサイト>>

・チャイコフスキー:歌劇《エフゲニー・オネーギン》 作品24 ポロネーズ
・チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
【指揮:ディエゴ・マテウス】

・J.S バッハ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ホ長調 BWV1042
・ベートーヴェン:ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス 第1番 ト長調 作品40
【ヴァイオリン独奏:アンネ=ゾフィー・ムター、指揮:ディエゴ・マテウス】

・サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 作品28
【ヴァイオリン独奏:アンネ=ゾフィー・ムター、指揮:小澤征爾】


小澤征爾さん&サイトウキネンオーケストラはずっと観たかったんです。。 小澤征爾さんは 25年前くらいに一度間近で拝見(遭遇)したことがあって…  、、当時 私が働いていた職場に 小澤さんが所用でいらして、、 リハの途中のお姿だったのでTシャツ姿でにこやかで動きが素早くて、、 ほんの短い遭遇でしたけど 全身から発するエネルギッシュな魅力と人懐こい笑顔に職員全員魅了されました。

、、それでSKOはずっと観たかったんですけど…

毎年松本で開催されるようになって、、 ある年 お友だちの父君がお仕事関連でチケットを入手され でもその父君は多忙で他の人にあげてしまったと… それを後で聞き、 (なんでくれなかったの~~!)と。。 (だってお前東京にいるから)、、って、(チケットあったら東京からだって行きますよぉ~!!) と…(泣) 、、そんなことがあってのち、、 お父様はご病気され 友人も夏のSKOに出かけられる余裕も無く、、

、、 小澤征爾さんも近年ご病気を重ねられ 今年のSKOも降板されたと聞いていたので、 今回のグラモフォンコンサートを知った時 すぐに行きたいなぁと思ったのです。 友人と(もしチケット当たったら行こうね)って。。 最速抽選のチケット、、 でも当たると思わなかった。。

 ***

ホールに入った途端、 グラモフォンイエローの花々で埋め尽くされた会場に心が舞い上がりました。 まるで毎年TVで見るウィーンフィルの楽友協会みたいで…

コンサートの感想は、、私なぞにはろくなこと書けないのでユニバーサルのレポートをご覧になって、、⤵
公演レポート(UNIVERSAL MUSIC)

指揮者のディエゴ・マテウスさんは初めてでしたが、、 チャイコ5番。 素晴らしかったです♪ 今夏のSKOでも同曲を演ったのですね。
オケの編成については私まったく無知ですが、、 ヴァイオリンがステージの右から左までずらりと並び 弦楽器の音色の豊かさは サイトウキネンだからこそ? もう弦楽器の表情ある音色の波に感動でした。(その弦の波の合い間で光る、 木管部のソロや たった独りの打楽器ティンパニーの鋭さ)

音楽は身体で聴くもの… という事を実感しました。。 弦楽器の震え、 特にピッチカートは 本当に弦を弾くと空気の波動がこちらに伝わってくるんですね、、 ステージ左右いっぱいの弦奏者によるピッチカートは 音の波がびゅん! ってあちらからこちらへ波打ってくるのがわかるの。

今回ほど自分の片耳が聞こえないことが残念に思えたことは無いなぁ、、。 骨に振動として音が来ていることは判っているの、 でも 音として聞こえない。。 お友だちに訊いたら(左右に指揮で振り分ける音の波がすごかった)ってやはり言っていたから、 私にはこっちまで来ている事はわかるの、 でも片耳側まで行ってくれないの、、《半分暗い》の、、 それでも全身全霊で感動しました。 音って、身体で聴く波動とかヘルツがきっとあるんだな…って。 だから、きっと私 イヤホンで聴くの嫌いなんだな、って。。 レコードや昔の大きなCDラジカセの方が 音が楽しめるのはそんな理由もあるのかな、って。

 ***

話、逸れました。。

ムターさん、美しかった。。 指揮なしの弾き振りでやったバッハ。 振り返って指揮する姿も優雅。 かつてチェンバロをカラヤン自身が弾き、 ムターさんが独奏するのを映像でみたことがありましたが(まだ若くて緊張されていたような…)、 昨夜はムターさんの笑顔もさらに美しく、 音の優雅さと表情も豊かさがずっと増していたような気がしました。
 
でも その表情がさらに 小澤さんが登壇された瞬間からまた別の次元の豊かさに高まって、、 楽団の方々も、、。 それはもう小澤さんの力、 全身から発せられる力のせいでしょうね。。
ステージまで歩いて登場される姿は (腰椎圧迫骨折をされたので)背中がとても丸くなり お身体もすごくちいさくなって、、 あの夏のTシャツで小走りのお姿を思うと月日を感じてしまいますが、、
指揮をなさる姿は熱く とても力強いものでした。
 
両陛下もバルコニーでご観覧され、 最後は会場じゅうのスタンディングオベーション。。 ムターさんに手を引かれてそして抱き合って、 小澤さんは5度も!! ステージと袖を往復されました。 嬉しいやら、 (腰がお辛いでしょうに)お気の毒やら、、。 


何度も感極まって涙目になりつつ、、 今は亡きお友だちのお父君に(きっとあの時は悪かったな、とチケット届けて下さったのね)と語りかけ、、 ウィーンに行ったかのような花々を前にして 私の亡き父に (パパもこういいう場所でコンサート観たかったでしょう?)と、、 夢のような一夜に感謝をしたのでした。。
そして小澤さんの指揮を目にすることが出来て、、 自分もどんなに身体がつらくなっても、 年齢を重ねても、、 感動する歓びがある限り、、 先へ歩みを進める力と好奇心の泉はまだ尽きずに生きていられるのかも、、 そうでなくっちゃね、、 と思うのでした。


昨夜の演奏は 音源化されるそうです。 映像化もされたらいいな…
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