ニューヨーク/ニュージャージに住んでいる孫の Cameronくんから、長いながーいお手紙が届いた。
封筒のど真ん中に、歪んではいるが紛れもない「きゃめろん」の自筆サインが、堂々と書かれ、宛名と住所は隅っこに遠慮がちに書かれていた。封を開くと、箱入りの巻紙が出て来た。幅は10センチ足らずだが、長さは何と2メートルを超える超大作の絵手紙だ。
末尾には飛行機の絵と、「ぼく ひこうきにのるよ」と書かれていた。
今週の週末、娘のビジネスに付きあって、じじ・ばばの住む横須賀の「うつろ庵」にやって来る予定だ。JFK空港からは14時間の長旅になるが、すでにその辛いフライトの経験があるCameronくんは、簡潔な言葉に「覚悟のほど」を書いたものかと想像すれば、「いじらしさ」に胸がキュンとなる思いだ。
昨年の夏に描いたじじの絵は
晩酌いささか すぎにけらしも
ひらがなとアルファベットを使い分け
バイリンガルを地でゆく孫かな
ばば様は明るく楽しきお人なれば
Cameron 描くも たのしきばばなり
描きつつばばにお話する孫の
口も手先もとどまることなし
きゃめろんのながーいおてがみ玄関に
飾りて待つかな首長くして