「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「黒鉄黐・くろがねもち」

2006-12-10 22:14:02 | 和歌


 近所の椿並木が、今年の春先に「くろがねもち」に植え替えられた。

 椿並木は余り見かけないユニークなものだけに、聊か残念ではあったが、茶毒蛾が異常発生して住民に迷惑がかかるとあっては、致し方ない措置であろうか。
「くろがねもち」は、公害にもタフであることと、赤い実を長期にわたって愉しませてくれる優れものだ。赤い実をカメラに収めた記憶を辿って、画像ファイルを調べたら、
十一月四日であった。あれから既に一月以上も経っていた。


 昨日は、「もちの木」の樹皮から「鳥もち」を採ることを書いたが、この「くろがねもち」の樹皮もまた「鳥もち」の原料になる。樹皮から「鳥もち」を作るのは根気が要るが、簡便な方法としては、「強力粉」を使っても作ることが出来る。

 間もなくニューヨークの娘がキャメロン君を連れて遣って来る。幸いにも「うつろ庵」には「メジロ」が沢山遊びに来るので、
キャメロン君と「鳥もち」を作って「メジロ」捕りに挑戦するのも、ジジと孫のお遊びになるかもしれない。

 暫らくとは言え、「鳥かご」に幽閉される「メジロ」には、お気の毒ではあるが・・・。



             やがて来るキャメロン君とあれや此れ 
 
             遊ぶを思えば心たのしも



             窓近く飛び来るメジロを息つめて 

             じっと見つめる キャメロン想ほゆ 



             鳥かごは小鳥無きまま朽ちゆくに
 
             いだけよ小鳥を せめてひと時