草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

スパイラル

2009-02-01 15:13:39 | 山の暮らし
 すでに、12分の1が過ぎた。
ついこの前、新しい年が明けたと思ったら、もう2月。

そして、なんのことはない。
ワタシに断りもなく、勝手に、歳が増えていた。

昨日は、
朝にケーキを3個。
いつもより早めの入浴に。
湯船にゆったり身を沈め、この五十数年間の途をたどる。
いち、にぃ、さん、しぃ・・・・
今に近づくに従って、残るものが見つからないのはなぜ?
楽しさ、
つらさ、
うれしさ、
悲しさ・・・・
ぐるぐるねじくれた想いと映像は、たったの数分間で____
プレゼントに頂いた蜜蠟の柔らかな明かりの元、
具だくさんのシチューと、桜やツクシの春の和菓子、
それに、まるで祈りのように聞こえる木村弓さんの音楽で、
静かに夜を過ごす。
母の気遣い、娘の言葉にぼろぼろと涙をこぼしながら・・・・
それは、
ワタシ自身の行く途と過ぎし途。



   わたしの背後の埃の中に
   もう帰ることはできないねじくれた途
   ねじくれたまましだいにかすみ
   もうどうでもよい過去となる思い出となる
   わたしの踏み迷ったこころの中に
   どこをどう通っても脱げることのできないねじくれた途
   ねじくれたまましだいにあらわれ
   もうどうにかしなければ
   生きられない痼疾となる幻覚となる
   それでも容赦なくわたしを越えて闇の方へ
   わたしを越えて未来の方へ
   ひたすらねじくれていっている奇怪な途
   わたしはここでもひとりなので
   ひとりであらゆる幻の途にむかって身を投げる

      _____渋沢孝輔「スパイラル」___
   


そして、今日は、
ぐるぐるねじくれた道を下りて、
昨日の分の、
おもいっきり、おしゃれなランチを食べに行った。

ふと、
座った席から外を眺めると、
相変わらず、ねじくれた道がどこまでも続いていた。





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