草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

水仙月の四日

2008-01-25 16:43:41 | 山の暮らし
 今日は、水仙月の四日だったのかしら。。。。



森は、終日ごうごうと音を立てていた。
風は、屋根の雪を舞いあがらせたまま、真っ白い雪煙となって坂を転がっていく。

ふと、小野子に目をやると・・・・
山のもっと上の灰色の空に、白熊の毛皮の三角帽子をかぶった雪童子が。
ムチを振り下ろし、ひゅう、ひゅう・・・・
傍らには、二疋の雪狼。
どこからか、姿なき雪婆んごの声。

 「ひゅう、ひゅう、さあ、しっかりやるんだよ。
 なまけちゃいけないよ。
 ひゅう、ひゅう。
 さあ、しっかりやってお呉れ。
 今日はここらは水仙月の四日だよ。
 さ、しっかりさ。
 ひゅう。」
 
こんな日は、家の中でじっとしているのが一番。
一日中、ベートーベンのエロイカを聴きながら、大岡信「菱山修三論」を読みふける。



   そういえば・・・・
   この3日間、ずっと家に閉じこもり。
   何冊本を読んだか。
   まともに人と言葉を交わさなかったような。
   1日目は、雪で来られないというチェロの先生と電話で。
   2日目は、COOPの配達のお兄さんと三言くらい。
   今日は、一言も。。人の声聞くどころか人の姿さえ見ていない?!

   これじゃ、ホントに、Mさんの言うように、
   「あんなところで、あんな生活していると早くボケるわよー!」
    ・・・・・????

   朝は-7℃。
   日中も、戸外は氷点下でしかも強風。
   下手に外に出ると、そのまま凍りついてしまいそうな水仙月の四日。
   動かないで、過ぎ去るのをじっと待つしか。
   

   明日は・・・・・
   せいぜい、歌でも歌っていましょ。
   声の出し方を忘れてしまいそうだから。。。
   


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