静かな山間の村が舞台。
そこから少し離れた場所で起きた原子力事故で、
長閑なその村に降ってわいた放射線量騒ぎ。
(第1幕)
長年の夢であった田舎暮らしのため、その村に移り住んだおばばが知ったのは、
その事故から半年後であった。
なんと、おばばの居住地あたりのみが国の規定値を超えていた。
おばばは、すぐに村に働きかけた。
が、「国が、国が・・・」とのらりくらり。
その上、高齢者の多い20軒ほどのこの集落、常住しない別荘が多いこの地区ではあまり関心もなさそうだった。
(第2幕)
そうして、時が流れ、事故から2年が経過した頃、
ようやく除染に向けての説明、調査が始まった。
説明会では、敷地内3か所、地上1mの空間線量を測定し、規定以上なら全面除染。
ソレ以下の場合では、ホットスポットの土をはぎ取り、新しい土を入れるというものであった。
そして、おばばの家はホットスポットのみということになった。
それでも、それは代表として一点を測定したのであって、
その周り一帯も同じ条件だから一緒に除染対象になるといわれ、おばばは少なからずほっとしたのだった。
(第3幕)
ところが、
実際、やる段階での説明では、
ホットスポットは1㎡以下しかやらないことに。
それでは、ほんのソコだけで、1m先の隣はたとえ高くてもそのまま。
あらあら。
それに、土を取り除き、新しい土を入れるのではなく、
天地返しといって、
一旦10cm取った土を、さらに20cm掘った底に入れ、上からその分の土で蓋をするやり方だそうだ。
汚染された土の置き場がないからということらしい。
あらあら、まあまあ。
しかも、
3月の時点では「ここも除染します」と言われた薪小屋裏は、対象から外されている。
書面では、規定値よりわずか0,01少なく記載されていた。
あらあら、まあまあ、おやおや。
まさか、数値の改ざんってことはないでしょうね。
薪小屋裏は狭くやりにくい場所なのだ。
役場に聞いても
「はい、改ざんしました」なぁ~んて言うはずもないし。
敷地全体を細かく測定することなんてできないだろうし、
どこかで、線引きしないとどうしようもないということはわかるが、
おばばは、どうも納得がいかない。
何度か役場に食い下がったが、
「国の方針です」の一点張り。
他の自治体では、独自にやるところもあるようだが、
なにしろ、
その村は、5億円をかけ、道の駅とやらを作り始めている。
高齢者の多い小さなには目が向かない。
かける暇も金もないということだろう。
結局、行政側は、
取りあえず、「除染はしました」と表明し、完了としたいらしい。
あぁあ~除染とは、形ばかり、名ばかり。
(終幕)
そして、暮れも押し迫ったある日の昼下がり、
突然、除染部隊登場。
400坪の敷地の中で、1㎡を2か所、汚染された土を20cmの深さに埋めただけ。
除染?は40分足らずで終了した。
散歩コースにもなっている周りの道も、通学路でないためやらないというし、
ああ、これでは、除染してもしなくても同じ?!
不安の払拭にはなっていませんけどぉ~
放射線、除染に振り回された2年余りだったが、
なぁ~にも変わり無し。
除染作業計画、実施に費やした時間もお金もムダ?
コレも運命か。
命を知り、
美しい景色、清浄な空気、
穏やかな空間を求め、その村を終の棲家と移り住んだおばばは、
深く長ーい溜息をひとつ。
と、その時突然、
何事もなかったようにド~ンと座った眼前の小野子山が、
大きく木々を揺らしアハハッ。。
おお!甚大な被害をこうむったにもかかわらず、
馬鹿なニンゲンの浅はかな行為、考えを笑い飛ばす度量の広さよ。
___絶望の虚妄なること まさに希望に相同じい____
おばばは
大好物のとらやの羊羹でお茶をすすりながら
忘れかけてたこの言葉を
何度も何度も呟くのであった。
茶番劇『除染』は、
ハイ、これにておしまい。。
ちなみに、
おばば自前の線量計では、
除染前後の数値が全く同じというオチつき。。
あはっ。。
これは笑えるぅ~
さあさあ、皆さん。
今年の笑い納めといきましょ。
ワッハッハッハッ
ワッハッハッハッ
ワッハッハッハッ
ワッハッハッハッ
そこから少し離れた場所で起きた原子力事故で、
長閑なその村に降ってわいた放射線量騒ぎ。
(第1幕)
長年の夢であった田舎暮らしのため、その村に移り住んだおばばが知ったのは、
その事故から半年後であった。
なんと、おばばの居住地あたりのみが国の規定値を超えていた。
おばばは、すぐに村に働きかけた。
が、「国が、国が・・・」とのらりくらり。
その上、高齢者の多い20軒ほどのこの集落、常住しない別荘が多いこの地区ではあまり関心もなさそうだった。
(第2幕)
そうして、時が流れ、事故から2年が経過した頃、
ようやく除染に向けての説明、調査が始まった。
説明会では、敷地内3か所、地上1mの空間線量を測定し、規定以上なら全面除染。
ソレ以下の場合では、ホットスポットの土をはぎ取り、新しい土を入れるというものであった。
そして、おばばの家はホットスポットのみということになった。
それでも、それは代表として一点を測定したのであって、
その周り一帯も同じ条件だから一緒に除染対象になるといわれ、おばばは少なからずほっとしたのだった。
(第3幕)
ところが、
実際、やる段階での説明では、
ホットスポットは1㎡以下しかやらないことに。
それでは、ほんのソコだけで、1m先の隣はたとえ高くてもそのまま。
あらあら。
それに、土を取り除き、新しい土を入れるのではなく、
天地返しといって、
一旦10cm取った土を、さらに20cm掘った底に入れ、上からその分の土で蓋をするやり方だそうだ。
汚染された土の置き場がないからということらしい。
あらあら、まあまあ。
しかも、
3月の時点では「ここも除染します」と言われた薪小屋裏は、対象から外されている。
書面では、規定値よりわずか0,01少なく記載されていた。
あらあら、まあまあ、おやおや。
まさか、数値の改ざんってことはないでしょうね。
薪小屋裏は狭くやりにくい場所なのだ。
役場に聞いても
「はい、改ざんしました」なぁ~んて言うはずもないし。
敷地全体を細かく測定することなんてできないだろうし、
どこかで、線引きしないとどうしようもないということはわかるが、
おばばは、どうも納得がいかない。
何度か役場に食い下がったが、
「国の方針です」の一点張り。
他の自治体では、独自にやるところもあるようだが、
なにしろ、
その村は、5億円をかけ、道の駅とやらを作り始めている。
高齢者の多い小さなには目が向かない。
かける暇も金もないということだろう。
結局、行政側は、
取りあえず、「除染はしました」と表明し、完了としたいらしい。
あぁあ~除染とは、形ばかり、名ばかり。
(終幕)
そして、暮れも押し迫ったある日の昼下がり、
突然、除染部隊登場。
400坪の敷地の中で、1㎡を2か所、汚染された土を20cmの深さに埋めただけ。
除染?は40分足らずで終了した。
散歩コースにもなっている周りの道も、通学路でないためやらないというし、
ああ、これでは、除染してもしなくても同じ?!
不安の払拭にはなっていませんけどぉ~
放射線、除染に振り回された2年余りだったが、
なぁ~にも変わり無し。
除染作業計画、実施に費やした時間もお金もムダ?
コレも運命か。
命を知り、
美しい景色、清浄な空気、
穏やかな空間を求め、その村を終の棲家と移り住んだおばばは、
深く長ーい溜息をひとつ。
と、その時突然、
何事もなかったようにド~ンと座った眼前の小野子山が、
大きく木々を揺らしアハハッ。。
おお!甚大な被害をこうむったにもかかわらず、
馬鹿なニンゲンの浅はかな行為、考えを笑い飛ばす度量の広さよ。
___絶望の虚妄なること まさに希望に相同じい____
おばばは
大好物のとらやの羊羹でお茶をすすりながら
忘れかけてたこの言葉を
何度も何度も呟くのであった。
茶番劇『除染』は、
ハイ、これにておしまい。。
ちなみに、
おばば自前の線量計では、
除染前後の数値が全く同じというオチつき。。
あはっ。。
これは笑えるぅ~
さあさあ、皆さん。
今年の笑い納めといきましょ。
ワッハッハッハッ
ワッハッハッハッ
ワッハッハッハッ
ワッハッハッハッ
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