まあここへ腰を下ろしましょう
疲れましたか
ここが針の木岳の頂上です
水ですか ぼくはあとで貰います
この真夏の光る天の清冽
ぼくたちはもうその中にいるのです
しいいんとしているこの深さ
何だか懐しいような気がしませんか
____串田孫一『山頂』より____
はい、疲れました。
昨日は、
隣町、中之条の町民ハイキングに混ぜてもらい、
標高1786mの三ッ峠山に行ってきた。
朝4時集合。
普段、目覚ましを使うことのないワタシ。
午前2時にかけたのが、気になって、気になって。
ほとんど睡眠がとれないまま、1時半に布団から出た。
そのためだろうか。バスに乗ったとたん、ムカムカ。
途中のサービスエリアで、酔い止めを飲むが、
今度は、左に右にフウラフウラ。
思いのほかの急こう配。
しかも、これまた想定外の暑さ。
みんなについていけるか、少し不安だったものの、
とはいえ、普段のウォーキングのたまもの?
1時間半ほどかけて山頂にたどり着く。
ココが、三ッ峠の山頂です。
それはそれは美しい、雲たなびく富士山、
そして、
並ぶ山々は、槍ヶ岳、穂高岳、常念岳、八ヶ岳、金峰。
この真夏の光る天の清冽がご褒美です。
水を飲むのも、言葉にするのも忘れて、
ただ、ただ立ち尽くす。
山頂に立ったとき、
その深さに、
何だか懐かしい気がするのは、
そこに、
永遠の憩いを思い見るからだろうか。
ゲーテがそうだったように・・・・
山々の頂きに
憩いあり
木々の梢に
風のそよぎの
けはいもなく
森に小鳥も黙しぬ。
待てよしばし、やがて
汝れも憩わん。