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人生は、楽しいものか、苦しいものか?

2008年09月11日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

人生とは、そもそも苦しいものか、楽しいものか?

これは、自分自身の価値観で決まります。


ヒンズー教や仏教では、『人生とは苦しいもの』とされています。

その結果、いまだインドでは、多くの生活に苦しむ農民等の貧困層が暴動を起こすこともなく、実際に苦しい生活を前向きに受け入れています。

インドでは、このような宗教観が治安の維持に役立っているとも言われています。

輪廻転生の考え方からすれば、今の生活が苦しいのは、前世で悪いことをしてしまったためであり、来世で豊かに生きるためには、少なくとも現世で悪いことをしてはいけないと思うからです。

多くの生活に苦しむ農民にとって、人生を楽しいものと定義したところで、受け入れることのできない現実があります。

であれば、ヒンズー教や仏教の考え方は、非常に有効といえるでしょう。



しかしながら、
人生を苦しいものと定義すれば、本当に人生は苦しくなっていきます。
苦しいか、楽しいかは、自分自身の心が決めることだからです。

少なくとも幸福になるためには、『楽しいもの』と考える必要があります。


これは、死生観にもつながるものです。


われわれは、本能的に死ぬことを恐れます。
しかし、死ぬことは、われわれにとって、物理的には寝ることと大きな違いはないのです。

寝ることは、われわれは、何度も経験しているため、苦しいものではないことは知っています。しかし、死ぬことは経験していないため、苦しむような錯覚を起こします。

たとえば、熱が40度でて、苦しくて寝られないときがあります。しかし、どんなに苦しくても、やがては体力が衰え、眠りにつくことができるのです。
病による苦しみも、苦しんでいる間は、われわれは、死ぬことはできません。

つまり、苦しみとは、「生」に付随するものであり、「死」ではないのです。


寝ることと死ぬこととの最大の違いは、朝、目覚めるか否かです。


この違いが分かれば、朝目覚めたことに感謝することができます。

今日一日、新たに生(活)かされたことに感謝できるのです。


人生とは、一日、一日を失っていくプロセスではなく、与えられていくプロセスなのです。このように考えれば、歳をとってもモチベーションは落ちません。

今日の一日、さらに与えられたことに感謝し続けられます。


感謝の気持ちは、今日が、特別なものと考えられるようになります。
その結果、感動を引き起こします。

感動すれば、脳がドーパミンをだし、茂木先生の言われる感動脳に変わります。


この結果、感動脳は、「人生とは、楽しいもの」と自覚させてくれます。


このような自覚は、自分自身の価値観を裏付けるものとなり、その価値観は、自分自身の哲学へと昇華していきます。


そして、プラスのスパイラルが続くのです。


どこかで途切れた瞬間から、われわれの不幸が始まります。
今、不幸を感じるとすれば、何が原因なのか考えて見ましょう。


すべては、自分の「心」が不幸と認識したに過ぎないのです。


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1 コメント

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Unknown (鈴木ヤッシ)
2008-09-21 18:49:15
昔、選択理論心理学の本を読んだときに書いてありました。いやな感情もいい感情もすべて自分がそのときに選択しているって。不安になる、落胆する、怒る、これらはその感情を実は自らが選択しているそうな。
最近では、何かうまくいかなかったり、問題が起きたときには「よかった、よかった」と独り言を言うようにしています。これは身内の不幸以外の大概のことを乗り切れます。たとえば交通事故を起こしたとき、「よかった、よかった、この程度で済んだ。さて、どうしよう・・・・・」とか、商談でうまくいかなかったとき、「よかった、よかった、早く結論が出て。これで次のお客さんのところに行ける時間ができたぞ」
「よかった、よかった、」の後に何て言うかによって、スーパープラス思考になりえます。
こんな思考でいた方が、きっと楽しいよね。
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