久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

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ポジションサイズの最適化方法

2008年01月08日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

一回で、取引する金額はいくらが最も良いのでしょうか?

購入するための資金を確保したあと、ともすれば今がチャンスとばかり、目一杯に購入してしまうことがあります。

しかし、これでは、失敗したときに次の手が打てません。
余裕資金の確保は、いくらチャンスと思っても絶対に必要です。

これが出来ないと、・・・
『信用買い』を行い大損失を招きます。

信用買いとは、現物株を担保に借金で株を買うことです。
相場が思惑と外れて、下落したとき、担保に入っている現物株の担保価値も下がるため、追加の証拠金(追証)を証券会社から迫られます。

現金で払えなければ、担保に出している現物株を売却して、その売却代金を当てなければなりません。

まさにこの負のスパイラルによって一気に奈落の底に落とされます。
(ちなみに、上記は、全て私の話です。)

 

なぜ、このような失敗が起きたのか?

これは、ポジションサイズに関係していたのです。

その関係とは・・・
ポジションサイズが、ロスカットに影響を及ぼしたのです。


 

株式投資で最も重要なことは、『損きり』(ロスカット)です。

投資家は、それぞれの『損きり』するルールを持たなくてはいけません。

一般的には、購入額の3%、5%といった基準を設けます。

本来、損きりは、このように何パーセントか下落したところで、これ以上の損失を広げさせないために、含み損を実現損に変えるルールです。


しかし、同じ5%でも、金額が大きくなると・・・損きりが出来なくなったのです。


例えば、
購入額が、10万円の場合・・・5%のロスは、5千円です。
この金額なら、誰でも簡単に損きり出来ることでしょう。

購入額が、100万円の場合・・・5%のロスは、5万円です。
この金額になると、迷う人も出るかもしれません。

しかし、購入額が2000万円になると・・・5%は100万円です。
損きりが重要と考えても、100万の損失を実現させることは躊躇してしまうかもしれません。・・・

実は、私は、ここで躊躇してしまったのです。


ここからいえることは、まず、自分がロスカットできる金額を最初に決める必要があるのです。
購入額から決めてはいけません。

5万円なら出来ると思う人は、自分が設定しているロスカット・レートで割り返し、ポジションサイズを決定すればよいのです。



例えば、マージャンでいうと・・・
点1のレートでは、緊張感がなくなり、面白くなくなる人もいます。
点10のレートだと、緊張しすぎて、いつもの調子が出なくなるかもしれません。

点5なら、心地よい緊張感でマージジャンが打てる人もいることでしょう。


実力を発揮するためには、心地よい緊張感が必要なのです。
必要以上に大きく出てはいけません。
ギャンブル化させてしまう人の運命は、決まっているのです。
やがては、市場から強制退去させられる運命になるのです。


ポジションサイズは、ロスカットと関連させて考えましょう。
人間は、心のある動物です。

金額が大きくなると心理的影響を受けるのです。

これは、ロスカットだけでなく、早い益だし行動にも繋がります。


ポジションサイズを大きくすると、最も行ってはならない、
『遅い損きりと早い益だし』に繋がってしまうのです。


 


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