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科学する麻雀

2012年08月08日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)

科学する麻雀という本を読みました。

画期的な本でした。

簡単にいうと当たり馬券を統計によって予測するものに近いですが・・・

 

今まで定石と思われていた打ち筋が、統計による期待値によって、根本的に誤っていたという結論です。

常識的に考えれば、人間は、機械ではないので、自分の経験値でベストと思っていたことがコンピュータによってより正確なものが計算されたというのは、わかります。

 

チェスの世界も、
古くは、コンピュータ(デープ・ブルーIBM)対チェスの世界チャンピヨンが対戦し、IBMが圧勝しました。

 

将棋の世界も、
コンピュータ(極)対米長名人が対戦し、コンピュータが勝ちました。

コンピュータは、序盤戦が苦手ですが、データベース化が進むことによって、この問題も解決されました。
終盤戦は、人間の力を遥かにしのぐ、圧倒的な強さを持っています。
玉が詰む場合、数百手先でも、差し違えることはありありません。

コンピュータの発展によって、本業の棋士の力もかなり短期間でつくようになりました。これが新世代の羽生善治名人を生んだ理由だと思います。

ただ、将棋ファンからは、試合がつまらなくなったともいわれました。

 

古くは、大山康晴対升田幸三との対決にもあったように、強さからいえば、大山の方が実力的には勝っていたかも知れませんが、人気は圧倒的に升田が勝っていました。

これは、「新手一生」を信条とし生きる升田の生き方にファンが魅了されたのだと思います。

結果だけにこだわるのではなく、いかにファンを喜ばせることができるかがプロということなのでしょう。

 

これは、「記録に残るより記憶に残る」生き方なのでしょう。

 

 

さて、話を麻雀にもどすと・・・

この本では、運、ツキ、流れを完全に否定しています。

科学的に考えれば、上記のものが存在しえないことは明確でしょう。

次につもる牌が何かは、誰も知り得ないものです。

 

これは、株価の値動きと同じです。

流れとは過去のトレンドにすぎません。
それが、明日の株価とは、全く関係ないことは、科学的にも証明できます。
しかし、過去には、確実に流れと思われるものが存在し、しかも、それが人々の意思に反映されるため、将来にも何らかの影響を与えているのは事実と思います。

科学的に考えると、株価のチャート分析は、全く意味のないものであるにも関わらず、証券会社のトレーディングルームでは、そのチャートに基づいて取引がなされ、実益が得られています。

科学的に無意味なものであっても利用可能なもの、実用的なもは存在するのです。

 

自分に運があると思う人は、運がないと思う人よりはるかに高い結果が残せます。
統計的に運の量は同じであっても、認識の違いが、行動の違いに現れます。

その意味で、科学的でない占いや占星術もまた利用価値があります。
実際、私は、12年の長期経営計画では、占星術をベースに組み立てています。

 

この最大の目的は、「矩を超えない」ためです。
経営は、押し引きが重要で、一方的に攻めるだけでは、崩壊します。
その意味で、自分のバイオリズム(非科学的なもの)を経営に応用することは、十分価値のあることです。

 

もう一度、この本に話題を戻すと・・・

結論からいって、非常に画期的なものでした。
私が考えていた常識的打ち筋が根本的に否定されました。

(とくに、字牌の絞り込みは、非生産的ということがわかりました。さらに安全牌を持つことも非生産的という結論になります。)

 

統計による期待値は、確かに役立ちます。コンピュータによるデータベース解析ができなければ、今までは、不可能なことでした。

素直にこの意義は認めるべきでしょう。
この本に対して、否定的な意見がたくさんありますが、私は、まったくそう思いません。
初めて麻雀で定石なるものができたと思っています。

 

ただし、この定石は、人の打ち筋により変化するもので、多くの人がこれに従うほど、その価値はなくなるものです。

 

 
麻雀で勝ちたければ、人には教えたくない手筋とも言えるかもしれません。

 

 

 

私自身、実際、雀荘でこの方法を試してみましたが、かなり効果がありました。
本当に驚くほどの効果です。

 


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