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人の方法を真似るだけではオリジナリティーのある仕事はできない

2017年01月19日 | プロフェッショナル論


最も効率よく学習する方法は、できる人のやり方を徹底的に真似る事です。

まねる→まねぶ→まなぶ

と言う様に、真似る事こそ、学ぶ近道です。


守破離と言う言葉がありますが、
守は、徹底して真似る事を意味します。

その延長線上に、
破 → 離 があります。


ここで、二つの問題が発生します。

第一は、あまりにも素直で、教えられた通りのことしかしない人。
それに対して何ら疑問を抱かないタイプです。

素直さは素晴らしいですが、プロ思考に欠けるタイプは、守を極めないためにその先に進めません。
当然、オリジナリティーも生まれません。また、生み出そうとも思いません。


第二は、先を急ぎ、早い段階で、自分のオリジナリティーを出そうとするタイプです。
この様なタイプは、基本ができていないため、型破りではなく、形無しの状態に陥りやすいです。

ここで最も難しいのが守から破に入るタイミングです。



私が思うには、徹底して、守をやり続けてきた人は、気づいたときに破に入っていると思います。

意識して破に入る人は、基本が疎かになります。

意識しなくても、どんなに基本に忠実であっても、人間の個性を殺すことはできません。

守の延長線上に滲み出てくるものと思います。



人のやり方を単に真似るだけではオリジナリティーはできません。

しかし、人のやり方を徹底して真似し、吸収しきった時にオリジナリティーは、自然に生まれてくるのだと思います。


守破離で最も大切なのは、守なのです。


Simply copying someone else's methods will never result in original work.



The most efficient way to learn is to mimic the way people can do thoroughly.


That is to imitate is the shortcut to learn.

Although there is a word called "syu,ha,ri" came from Kabuki method in Japan.

"shu" means the fundamentals.
"Ha" means breaking with tradition.
"Ri" means parting with traditional wisdow.

In this meaning, "Shu" is imitating completely.
On that extension line, there excist "Ha" and "Ri".

Here two problems occur.

The first is a person who is too straightforward and does only things as taught.
It is a type that does not question anything about it.

The honesty is wonderful, but the type that lacks professional thinking can not proceed "Shu" completely
.
Of course, no originality is born. They do not even think about creating it.


The second type is to rush ahead and, at an early stage, to put out their own originality.

This type is basically undeveloped soon or later, they will be easy to fall into a state without shape.

The most difficult thing here is the timing from "Shu"to "Ha".



I think that those who have continued to do "syu" thoroughly that they are entering "ha" when they notice.

People who consciously get into "ha", their fundamental skill will be low.

Even if you are not conscious, no matter how fundamental you are, you can not kill human personality.

I think that it will bleed out on the extension line of "shu".



Just mimicking people's way can not be original.

However, we imitate people's way of doing thoroughly and think that originality will be born naturally when it is absorbed completely.


The most important thing in "shu,ha,ri"is "shu".


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118 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
守から破へ (ハノイ浅野)
2017-01-18 15:20:46
守ができているということは、基礎ができている、本質がつかめているということになると思います。本質がつかめていれば、方法を変えたり、さらに、工夫するということが可能になると思います。まずは、守、基本が一番大切なのですね。
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真似を完璧に出来る人がいかに少ないか。 (李彰赫(名古屋支社))
2017-01-18 17:45:36
真似をすることが守であれば、それを完璧に出来る人はほぼいないと考えます。
言葉を変えると、守を行うことは自然と自分流のバイアスがかかり破になっているということでもあると思います。
よって、オリジナリティを出そうと思わずに、守を追及し続け、自然に破になると認識してその行動を続けていくのが一番良いのではないか、と思いました。
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理念への共感がオリジナリティを生む (今野)
2017-01-18 17:51:14
私は元来、この1のパターンに当てはまりやすいタイプの人間です。

あまりに素直に人の言うことを聞きすぎて、ともすれば「言われたことしかできない」というレッテルを貼られてしまってもおかしくないです。

前職ではずっとそうやって、日々をやり過ごしてきました。

しかしTCGと出会い、心の底から共感できるような価値観、経営理念と出会うことができて、

「この素晴らしい経営理念をもっと多くの人と分かち合いたい!」と、

仕事をする上で「強い気持ち」が乗ってくるようになりました。

その強い気持ちが、元来「言われたことしかできない」タイプの私に、ほんの少しのオリジナリティを生み出してきてくれているような気がします。

とはいえ、オリジナリティを表現するにはまだ早すぎる段階なので、まずは徹底的に「守」を極めるところから行っていきます。

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守の本質 (小林)
2017-01-18 18:08:19
ここでいう真似ることというのは、単に表面をなぞって真似するということではないということだと思います。仕事には必ず目的や背景があり、さらにその根底には真似される側の考え方や哲学があるものです。守を極めていくというのは、そうした仕事の本質の部分までを理解し、自身の血肉にしていくことなのだと思います。
それをやるからこそ、やっていくうちに自分なりの理念・哲学が形成され、それにより自然とオリジナリティーが発揮されていく、つまり破・離の状態になっていくのだと思います。
目に見えるところだけでなく、思考を真似ることこそが学びの本質なのではないでしょうか。
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進化のプロセス (疋田)
2017-01-18 18:30:39
人の真似をすることについては、あまり良いイメージを持たないことも多いかもしれません。
でもそれは、結果的にオリジナリティがないから、と考えられます。盗作なんかがいい例になります。

同じ道を辿るのであれば、前人の成功を真似ない手はありません。そうすることによって、前人者がかけた時間と苦労をスキップし、次のステージで時間と労力を使えるようになりますし、そうするべきです。
ある意味、真似るからにはその先に進化、オリジナリティを生み出す義務があるとも言えるのではないでしょうか。
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極める (野口)
2017-01-18 18:41:11
この世に自分と全く同じ人は居ません。
これは全く同じ思考や行動の出来る人は居ない事を指します。

それを前提に考えると、真似ると言う行為自体は物まねの領域を出ることは出来ません。
しかし、もし真似を極める事が出来れば、それがオリジナリティーとなるとも言えます。

まずは成功している人を徹底的に真似、そして極めること。
それが成功する一つの方法です。
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人の方法を真似るだけではオリジナリティーのある仕事はできない (稲葉 朋子)
2017-01-18 19:10:56
オリジナリティーというと差別化ということで戦略的に考えることをイメージするが、考えることは良いと思うが、確かに守を徹底してやることでそれが破になる。

守を守って破になることは、基本を守り切った先の独自性なので、本物という感じがある。
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仕事術?プロフェッショナル論? (増田)
2017-01-18 19:16:24
なぜこれが「仕事術」ではないのか?

真似る、というのにも実は能力がいる。
世の中、実は真似すらできない人がたくさんいる。

真似が出来ないのは、真似るための能力が足りないため。
だから勝手に「自分なりの方法」にすり替えてしまう。

それを、「オリジナル」と言って真似ない理由を正当化する。
結果、レベルの低い自己流になり成果が出ない。
この段階の話であれば、「仕事術」。

プロフェッショナル又はプロを目指す人間であれば、
そもそも真似ることが出来るのが大前提。
型どおりに愚直に厳しい修練を行っていく、という
思考・意識を試験勉強の段階から植えつけられる。

その思考が抜けきらず、試験後も地道に型どおりにやれば
いずれ花開く、と信じている人。
そういう真面目で愚直なタイプに限って、なかなか花開かず。。

人より高い価値を提供していくためには、人と同じ
ことをしていてはいけない。
同じ行動、原因からは、同じ結果しか生まれない。
当たり前だが、繰り返しの毎日を行っているとなかなか気付けないことである。
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Unknown (樋桁)
2017-01-18 19:24:31
自分はまだまねる段階にいる。

まずはそれが出来るようになり
気づいたときには変わっているという
体験をしてみたい。
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ホンモノを凌駕するバッタモン (大阪支社 橋口敦史)
2017-01-18 20:28:55
オリジナリティーを発揮しないことには、ランチェスター戦略の言うところの強者にはなることは難しいと感じています。
二番煎じはなんとやら。しかし、まねるだけではなく、応用をすることによって、発展性はあると思う。つまりは守から破の段階ですね。破から入ることができる人は先天的な天才肌だと思います。
多くの人はそうではなく、徹底的な守を行なうことにより、破が生まれる。
ホンモノを凌駕するバッタモンで構わない。自分を客観的にとらえ、能力があるかどうかの見極めが大切で、もっていないと認識すれば、戦略性を持って行動すればよい。そう考えています。
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