久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

東京コンサルティンググループ(TCG)は、日本企業の収益改善・国際化をトータルサポート!!

クレーマー・クレーマー

2007年01月27日 | ビジネスの感性

今週の東洋経済で、ニッポンの教師と学校が特集されているが、特に【学校へのクレーム】が深刻な問題であると感じた。

クレーム内容が、まさにイチャモンのようなものになっているのである。


私が小学生のころ、学校や教師は、尊敬し敬う対象であったはずだ。

親が、先生を敬わなければ、生徒も当然、先生を尊敬することはないであろう。

先生と生徒との関係は、適切な社会生活をする上で重要な、上下関係を身につける場であるはずだ。


学校崩壊とは、親が原因し、学校に干渉することから始まるのであろう。
これは、非常に危機的状態である。


雑誌の中で、最近のイチャモンの傾向が、【匿名性と権威性】にあるとしている。

この意味は、先生に直接いうのではなく、先生を飛び越して教育委員会などに、匿名で訴えかけることである。その結果、クレームが上から降りてきて、先生は、何で直接いってくれないのであろうと悩むのである。


これは、学校だけではない。ビジネスの世界にもおきていることである。

われわれは、このようなクレーマーの存在を正しく認識すべきである。
【匿名性と権威性】を持ったクレーマーが、今後、ますます増加していくのであろう。

簡単に言えば、実名が挙げられないクレームは、クレームと認識してはいけないのである。これは、神田正典氏が指摘していたことであるが、議論は、同じ土俵の中でしない限り意味を成さないのである。

匿名性と権威性を持ったクレームは、ビジネスでは、営業妨害にあたる恐れがあります。特に権威ある機関は、クレーム対応に関する適切なガイドラインを早急に整えなくてはならない。