久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

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人生の旋律

2005年08月29日 | 最新ビジネス書評

神田昌典先生の最新作である『人生の旋律~死の直前老賢人は何を教えたかったのか?』を読みました。

『成功者の告白』に続く、同一のテーマです。どうすれば成功するのではなく、何が人生にとっての幸せなのかを説いたものです。

単に成功だけを追及すると大変なことになるというのは、いろいろな本に書かれてきたことなのですが、実際、成功したと言える状態にならない限り、何を目指し生きるべきなのかが分からないものです。

神田先生自身は、通常のよくある成功哲学本に書かれているような、『顧客のために生きる』『社会貢献』等では、補い得ないこと、特に重要なのは、社会的に成功しても家族が崩壊することに焦点を当てています。



確か、先月号の日経ベンチャーで、ワタミの渡邉社長のインタビュー記事がありました。最後の質問が、奥様との関係だったのですが、子供との関係については歯切れよく答えられる渡邉氏なのですが、奥様との関係では急に歯切れが悪くなってしまう。

あれほどの大経営者でも、『家族』というテーマは非常に難しいものと感じました。


現在のように核家族化が進むと「子育て」の問題は非常に大きくなり、また、結果として「少子化問題」にも発展していくのかもしれません。

仕事のことだけ考えていれば良いというほど、世の中、甘くはないのです・・・

                                


『混乱は成長の証、秩序は衰退の兆』

2005年08月29日 | 所長と熱く語ろう!(久野康成)


『混乱は成長の証、秩序は衰退の兆』

さて、この言葉、私が昨日思いついたもので、自分で気に入ったので書いてみました。

起業家は、混乱を好みます。なぜなら、勢いよく成長している企業は、組織が常にカオスの状態になるからです。それをみて、成長していることを確信します。

しかし、度の過ぎた混乱は、一気に組織を破滅に追い込みます。組織の突然死は、強烈な専制君主型リーダーにより引き起こされます。


これに対して、秩序を好むものは管理者タイプの人間です。会社が発展期を向かえた時、社内体制を整備する必要があります。そのときに力を発揮するタイプです。

しかし、会社の中で管理者が力を持つようになると、組織は硬直化を始めます。そして、真綿で首が絞められるように、徐々に組織は衰退していき、やがては倒産するのです。


組織の成長段階に応じて、それぞれの役割があります。
今、自分は、『起業家』になる時期なのか、『管理者』になる時期なのか?

私自身は、非常に起業家精神が旺盛で、そのため組織を突然死させる恐れがあります。

いま、自分がすることは、管理者タイプに会社を任せて、株式公開するまでの2年ほど冬眠することです。

しかし、あくまでも冬眠するのは、私の中の起業家精神のみで、実際には企業の中の調整役として、経営理念を共有するための社員研修に力を注ぎたいと思っております。