秋の風景の掛け軸
今は誰も住んでいない長野の実家の座敷に飾られていた秋の風景の掛け軸
実は小生気に入りの絵であったので、過日柏の我が家に持ち帰り
小生の部屋に飾っています。
掛け軸 秋林読書
絵のアップ
寒山拾得の掛け軸
これは大分前に実家から持ってきた掛け軸で、以前から今頃座敷に
飾っているものです。
寒山拾得の掛け軸
絵のアップ 左寒山 右拾得
寒山拾得について
中国唐の時代の高僧で、文殊菩薩、普賢菩薩の生まれ変わりといわれています。
二人とも奇行が多く、詩人としても有名で、寒山が経巻を開き、拾得がほうきを持つ図が
禅画の画題としてよく用いられています。両者とも在世年代は不詳です。
寒山は始豊県西方70里の寒巌幽窟に住んでいたため寒山と呼ばれ
樺の皮をかぶって大きな木靴をはいていた様です。
拾得は天台山国清寺の豊干に拾い養われたので拾得と称し、国清寺の行者となりました。
二人は7世代にわたる仇敵同士の家に生まれましたが、豊干はふたりを悟りに導いたといわれています。相交わるようになった二人りは国清寺に出入りし、その食事係となって衆僧の残した残飯や野菜クズを拾い竹の筒にたくわえて食糧とし、乞食同然の生活をしました。
時には寺域のなかで奇声・叫声・罵声を発し、時に放歌高吟したり廊下を悠々と漫歩したりして、しばしば寺僧たちを困惑させました。そして寺僧が追いかけると手を打ち鳴らして
呵々大笑しておもむろに立ち去ったということです。
非僧非俗の風狂の徒でしたが、仏教の哲理には深く通じていたそうです。
終わり