末期高齢者になってしまった老人の日記

我が家の花の写真を中心に、日々の暮らしの中で起きたこと等を書かせていただきます。

醤油の産地 香川県小豆島

2019-09-06 08:31:19 | 工場見学

産地の最後になります。

     香川県小豆島                

小豆島は豊臣氏の時代、直轄地であったため年貢が免除されていましたが

  

江戸時代になると年貢が義務付けられるようになりました。

平地にめぐまれず、漁業や舟子ばかりの島で、産物といえば花崗岩くらいのもので

なんとか年貢を納める方法はないか、ということで考え出されたのがしょうゆづくりでした。

小豆島は別名「舟手島」と呼ばれていましたが、これはこの島では、昔から水運業に従事した人たちが多かったためでした。

海を隔てた対岸に大坂という大消費地をひかえ、気候的にもしょうゆづくりに適した土地柄であったこと

原料の大豆や小麦は、花崗岩を運んだ戻り舟で入手できたこと

塩は対岸の赤穂や四国地方で産出され、容易に運び込むことができた、などがこの島のしょうゆづくりを盛んにした要因でした。

記録によると、紀州・湯浅でしょうゆの醸造方法を修得した高橋文右衛門が、「180436石6斗のしょうゆを醸造販売した」とあります。

このようにして江戸後期に興ったしょうゆづくりは、明治維新になってから急速に発展し

昭和初期には合わせて百数十軒のメーカーがありました。

1907年に、「丸金醤油株式会社」(現マルキン忠勇株式会社)が設立され

5大メーカーのひとつとして、現在に至っています。現在この他には、30社ほどのメーカーがあります。

 

       終わり