みんなの畑の日記~農業実践教室

フォトシンセシスが運営する農業実践教室の講義の内容、様子を公開。週末を活かして野菜作りを学びたい方に。

農業実践教室第10回目~生ゴミ堆肥づくり

2006-12-28 20:11:09 | Weblog

農業実践教室第10回目には、生ゴミ堆肥づくり、というものをやりました。

生ゴミ堆肥というのは、読んで字のごとく、生ゴミで作った堆肥のこと。

「堆肥」というと、「牛糞」とか「馬糞」など「糞」から作ったもの、というイメージがありますが、堆肥というコトバを広辞苑で引くと「ワラ、ゴミ、落ち葉、排泄物などを積み重ね、自然に発酵・腐熟させて作った肥料」とあります。

なので、ゴミ、落ち葉などから作ったものでも、堆肥、なんですね。

 

ここでも、「発酵」がキーワード。

生ゴミを「腐敗させる」のではなく「発酵させる」ことで、堆肥にしてしまうんです。

ちなみに、今回、何度となく言われたのが「腐敗させる菌」と「発酵させる菌」は違う、ということ。

腐れば発酵する、みたいなイメージがありますが、実際には違うんです。

 

さて。これが、使う道具。

この中に、ゴミと発酵を促進するためにあるモノを入れます。

 

たまにかき混ぜて、そのたびに発酵を促進するためのあるモノを追加で入れ、生ゴミの原型がなくなれば、大体出来上がり。

ゴミを投入してから1ヵ月半の状態の写真が本当はあるのですが、溝口さんの食生活を暴露するモノになるので、今回は掲載を差し控えます。テキストには載せますけれどね。

 

原材料がワタシたちの生活の中で身近な生ゴミを使っての堆肥づくり。

皆さんの食いつきは、すごかった・・・。質問が相次いで、溝口さんもビックリしていました。

 

ところで。

実は「メタン発酵処理」という有機性廃棄物(家畜糞尿や生ゴミ等)のゴミ処理方法があります。生ゴミ堆肥づくりは、この一種です。

メタン発酵っていうのは、メタン生成菌を中心とする嫌気性微生物により有機物を分解し、バイオガス(メタン約60%/二酸化炭素約40%)を取り出す技術です。回収したバイオガスは、ボイラーやガスエンジンなどの燃料として利用できます。

 家畜糞尿や生ゴミを「焼却」ではなく、菌を使って発酵させることによってエネルギーを回収するので、地球にやさしい技術として注目されており、世界各国でその処理方法の研究開発が進んでいます。ただ、採算の合う処理施設運営には、すごーーーくたくさんのゴミの量が必要なので、日本ではその点が大きなカベになっているようです。

ゴミ処理技術の話、まだまだワタシの知らないことも多いのですが、知れば知るほど奥が深くて面白いものです。 


農業実践教室第10回目~ホウレンソウの違いを探せ!

2006-12-27 13:57:41 | Weblog

農業実践教室第10回目。

やっとホウレンソウの収穫ができるようになりました。

 ホウレンソウは、家庭菜園で何度か試したのですが、双葉以上に成長したことがありません。今から考えればものすごくいい加減にホームセンターで種を衝動買いして、衝動的に土に播いておりましたから、そりゃ、育たないよなあ~という感じです。

 農場ではもちろんきちんと育ちました。

土が良いし、適切な環境を整えて種を播いたからでしょうか、殆ど手がかかりませんでした。

 

4種類育てたホウレンソウの中で最もポピュラーなのが、この2種類のホウレンソウ。

 

 

違いは分かりますか??

この2つは、もっと丈が小さい頃は本当に区別がつきませんでした。

このくらい大きくなると、大分特徴が出てきます。

上が東洋種のホウレンソウ。

下が西洋種のホウレンソウ。

葉のギザギザが激しいのが東洋、葉のギザギザが少ないのが西洋。

根に赤味があるのが東洋種。これは地上より上の写真なので根の赤さはお見せできませんが、上の写真の方が、真ん中の葉脈が少し赤い感じがしますね。

ただ、最近は、西洋種と東洋種の混合も多く出回っているようで、見分けがつきにくいものも多いようです。

 

今回の収穫では、我が家には西洋種を持ち借りました。

葉モノは鮮度が命なので、すぐに食べようと思ったのですが、他にもコマツナとか、ブロッコリーをたくさん持って帰ったので後回しになってしまい、食べたのは水曜日。4日も経っていましたが、ピンピンしていました!

健康な野菜は、「日保ち」が良いと溝口さんに以前教えてもらいましたが、本当にそうですね。今、本当に体感しています。

ちなみに、まだ16日に収穫したミズナは冷蔵庫の中でピンピンしています!ウチの冷蔵庫の野菜室がスゴイのではなくて、ミズナがすごいんですよ!

さらにちなみに、の話をすると、無農薬・無化学肥料で育てたニンジンの畑は、12月中旬でもまだ葉の殆どが緑なのですが、化学肥料で育てたニンジンの葉はもう殆ど黄色く枯れてしまてっているそうです。スタミナが違うんですね。

農業教室の12月16日のニンジン畑の様子はこんな感じ。まだまだ緑です。

 

 

ところで、 畑で見るとホウレンソウはとても小さく、まだ収穫には早かったかなあと思うのですが、持ち帰ってみると、普通に売っているホウレンソウのサイズとそんなに変わりませんでした。農業実践教室の畑では、巨大サイズが当たり前になりつつあるので、普通サイズがだんだん小さく感じるのかもしれません。


農業実践教室第10回~巨大コマツナ

2006-12-25 00:38:55 | Weblog

ずいぶん前から、巨大コマツナ、巨大コマツナ、とコマツナの話題を振っておきながら、どのくらい大きいのか、お伝えしていないことに気づきました。

 

というわけで。

畑のコマツナ。

うーん、比較対象がないから分かりにくいですかねえ。

 

コレでどうでしょう!!

コマツナ1枚の葉は握りこぶしよりはるかに大きいです。

我が家では、収穫後大切に小分けにして食べ続けて、今、最後の一束を塩漬けにしているところです。

少しずつ水分が出てきていて、漬物完成までもう少しかなーというところです。

教室のNさんにお聞きしたところ、出来上がると野沢菜みたいな感じ、ということだったので、野沢菜の漬物好きのワタシとしてはとても楽しみです。

 

 

さて、世の中はメリークリスマス、ということでたいそう美しく装飾されておりますね。なんでクリスマスだけキラキラなんだろうといつも思うのですが、感動は徐々に薄れていくもの。毎年クリスマスの時だけキラキラだから、みんな毎年新たに感動しなおすんですよね、きっと。

そんなクリスマスのデコレーション、先日新宿のデパートに行ってワタシの心のツボにはまったのはコレです!

 

ズームイン!

こちらのツリーというか、巨大な熊の組体操みたいなオブジェ。

うーん、カワイイ♪

この冬一番に心を奪われたかわいいモノでありました。


農業実践教室第10回目~新たな敵がやってきた!

2006-12-23 00:13:48 | Weblog

農業実践教室第10回目。

キラキラホウレンソウの収穫という嬉しいシーンもありながら、畑にはまたまた新しい敵がやってきました。

 

コレを見てください~。

キィ~!!!!!

せっかくのキャベツが、食われております!!!!!

コレはアオムシやヨトウムシの仕業ではないんです。

トリ、です、トリ。

寒くなってくるとエサをとりにくくなるので、畑の野菜を荒らすようになるんです。

空腹を満たすために野菜をつつくのは悔しいけれど仕方がないとして、中には「いたずら」で苗をダメする場合があるようです。溝口さんも、以前レタスの苗をカラスか何かにイタズラで全部掘り起こされたと言っていました。

イタズラですってぇ!!!

カラスの娯楽の対象として手間隙かけて育てた野菜がもてあそばれるなんて!!悔しい~!!!

 

なもんで、この日は鳥害対策を教わりました。

一部を公開しましょう。

 

 

チャンチャチャーン!

畑のそばを通りかかると、こんなモノがぶらさがっているのを見たことがある人も多いのでは?

これは、カラス対策です。空気を膨らませたボールみたいなんです。

畑で使わない時には、海やプールで浮き輪がわりに使えるかも♪

これは、ビニール袋を利用した模型。

「血祭りカラス」というタイトルの作品です(ウソ)。

捕らえられたカラスをイメージしたもので、ヒラヒラ感がカラスをビビラせるようです。

虫の被害が終わったと思ったら、今度は鳥害。畑は一難去ってまた一難です。

鳥ならまだマシな方かもしれません。

クマとかイノシシとか、コワイし。。。被害の規模も大きいし。。。。

知人と一緒に借りている北軽井沢の農地では、以前イノシシが出て畑を荒らすようになったので、イノシシ対策にトタンで畑を囲ったら、今度は風通しが悪くなってしまって、収穫量が激減しました。エサが手近で手に入りにくくなって、これまでテリトリー外だった地域に出てきているわけですよね。クマ、イノシシも「死ぬかも!」とドキドキで出てきているのか、それとも「こんな世界があったのか♪」と嬉々としているのか・・・。一度聞いてみたいです。


農業実践教室第10回目~サラダホウレンソウの収穫

2006-12-21 01:05:40 | Weblog

農業実践教室第10回目には、ホウレンソウの収穫も始まりました。

教室で種をまいたホウレンソウは4種類。

東洋のホウレンソウと西洋のホウレンソウ、生で食べられるサラダホウレンソウ、ちぢみホウレンソウ。

 

これはそのうちの生で食べられるサラダホウレンソウ。赤軸のホウレンソウです。

 

近くで見るとこんな感じ。

 

葉脈の中には赤い液が流れているのか?と思うくらい、葉脈の筋が赤いです。

サラダホウレンソウって、ワタシはてっきり養液栽培(ハウスの中で水と化学肥料だけで育てること)しかできないものかとばかり思っていました。

地面に種をまいても,こんな風にちゃんとできるんですね。

ま、もともと、野菜は地面に種を播いてできるものですけれどね。

最初に見たサラダホウレンソウが「衛生的にしっかり管理された施設で作られたので洗わなくても大丈夫です」みたいなコトがパッケージに書かれていたので、いつの間にかワタシの中のサラダホウレンソウの栽培方法は”施設栽培”が当たり前になっていたわけです。最初に見たものの影響ってすごい。

 

さて、このサラダホウレンソウ。もちろん、火を通さずに生で食べます。

あ。そういえば、いつもお世話になっている師匠に、お歳暮ということで、ダイコンとかニンジンとか生で食べられそうな野菜一式プレゼントしました。その中にこのホウレンソウも入れておいた気がするけれど、ちゃんと生で食べてくれたかしら。。特に注意書きは入れていなかったんですよねぇ・・。

 

さて、初めて食べる赤軸のサラダホウレンソウ。そのお味はというと・・・。

う~ん

これまで食べたことのあるサラダホウレンソウとは違うカテゴリーの野菜、という感じです。

これまでのサラダホウレンソウは、紙にたとえると、トレーシングペーパー。このサラダホウレンソウは、厚手の和紙。

これまで食べてきたサラダホウレンソウは、ツルッツルのペラッペラ。茎が細く、葉が薄く、色が薄く、弱っちぃ感じです。

でも、このサラダホウレンソウはとにかく肉厚、まだ丈は小さいのに茎はシッカリして、そしてシャキーンとしています。ホントにもう、段違いに生命力の強さを感じます。

これって品種の違い???いやいや、この節々に溢れる活きの良さは品種の違いだけではないでしょう!!!ま、鮮度の違いはあるでしょうね。いずれにせよ、元気な野菜とはこーゆーものか、とつくづく感心します。

「野菜から元気をもらいます」というコトバ、このくらい元気な野菜を食べると、実感を持ってそう言えます。

さてさて、サラダホウレンソウ。

味は、というと、、まず、全くエグミが全くありません。このホウレンソウは、サラダとはいえ、濃い味のドレッシング、ましてやマヨネーズで食べるなんてことは断じて禁止です。もったいないです。

そういえば、某メーカーが、野菜をたくさん食べたい人向けの鍋スープを出しています。鍋はそもそも野菜をたくさん食べられるモノですけれどね。

ワタシも何度かその鍋スープを使って鍋をしましたが、確かに、たくさん野菜を食べられました。でも、スープの味が濃くて、化学調味料が入っているのか、食べた後ノドが乾いて乾いて仕方ありませんでした。野菜を楽しむというより、スープの味で食べている感じです。

こーいったモノはダシをとる元気もない時に重宝しますが、農業教室で収穫した野菜は、決してこの鍋スープでは食べません。野菜がもったいないですもーん!

農業教室で収穫した野菜は、鮮度の良さと質の良さを活かすべく、生で食べるか、自分で昆布とかつお節でダシをとった鍋で楽しみたいと思います。

野菜を自分で作るようになると、せっかくの野菜の良さを活かしたいと思うようになって、自分で作る食事の中身も自然派志向になりますね。

ちなみに、今日は、農業教室で収穫した三浦ダイコンを薄くスライスしたものと豚バラ肉、教室で採れた巨大小松菜がメインの鍋をしました。もちろん、昆布とカツオブシでしっかりダシを取りましたよ。鍋のつゆは、関西のうどんのつゆとほぼ一緒です。それにニンニクをひとかけら。

ダイコンはトロトロになって、巨大なサイズに成長したコマツナは本当はすごく固いのですが、鍋で煮込むと普通に柔らかくなって、それはそれはおいしかったです♪


農業実践教室第10回目~ビタミンCとアンチエイジングなブロッコリー♪

2006-12-19 10:30:32 | Weblog

農業実践教室第10回目。

もう最近は、毎回収穫三昧です。

畑のまわりの景色は日々変化していて、ついこの間まで鮮やかな黄色い葉っぱをたくさんつけていたイチョウの木はすっかり葉を落として「冬のソナタ」っぽい感じになっています。

もう、冬ですね。

 

岩手県に住む知人から、今朝、雪が木々の枝に積もっています、というメールをもらいました。千葉県ではさすがにまだ雪はありません。

ですが、ここ香取市も1月、2月には雪が結構つもるそうです。雪が降ると農業教室は開催できませんが、雪が積もった畑や林もちょっと見てみたい気がします。

 

さて。

教室では、ブロッコリーの本格的な収穫が始まりました。

前回は、スティックブロッコリーの「真ん中のつぼみ」だけの収穫でしたが、今回は、スティックブロッコリーの脇芽の収穫、そして普通のブロッコリーも収穫できるまでになりました。

これが普通のブロッコリー。本当に2週間でだいぶ大きくなりました。

収穫のタイミングが遅くなればなるほど、大きくなります。大きい方が得したような気がしますが、野菜づくりに欲張りは禁物です。

収穫のタイミングが遅くなればなるほど、つぼみの根元は固くなりますのでご注意を!です。

 

スティックブロッコリーのつぼみを真正面?から見るとこんな感じです。

とってもキレイです。

花瓶に生けてしばらくしてから食べてもいいくらい、と思っていたら、なんと新聞に「ブロッコリーは収穫後3日経つとビタミンC含有量が半減」と書いてありました!

農業実践教室の皆さん、さっさと食べてくださいね!

ビタミンCはそっくりそのままいただき~!ということで、私も大慌てで日曜日にクリームシチューを作って全部ブロッコリーを使いました。収穫後約24時間だから、ビタミンCはまだたくさん残っていたはずです。

しかし、自分で野菜を収穫できるようになると、収穫後数分の野菜を食べられたり、

かなり栄養価の高い状態で野菜を摂取できるんですよね。もちろん、食べ物なんだから、「栄養があるから食べる」のではなく「おいしいから食べる」ということでありたいものです。念のため、申しあげておきますが、採れたては、ホントおいしい!

おいしいついでに、栄養価も高い、ということです。さらについでに言うと、ブロッコリーは、抗ガン効果は期待できる野菜らしく、最近、とても人気が高いのだそうです。

 

そうそう、上のスティックブロッコリーのつぼみ、ちょっと紫がかっていませんか?

これは、寒さで紫色になってしまうんだとか。

キャベツもそうです。こんな感じで、やっぱり紫色になってしまっています。

 

紫色になるのは、「アントシアニン」という成分ができるからだそうです。

アントシアニンをインターネットで調べるとイロイロで出てくるので、詳しくはそちらに、という感じですが、抗酸化物質でアンチエイジングにも効果があるとか。

アンチエイジング~!紫色になった外葉ばかりをもらって帰ろうかしら!

・・・・あっ、ついつい効果を期待している自分が。。。。。念のため申し上げておきますが、アンチエイジングだから食べるのではなく、ワタシはおいしいからモリモリ食べるわけです。ついでにアンチエイジングもできて一石二鳥というわけですっ。

スーパーでは、「見た目が悪い」ということで、紫になってしまった葉は嫌われているようですが、もったいないことです。みんな、すっごい高いお金を出してアンチエイジング効果をうたった化粧品を買っているのに。

ちなみに、このアンチエイジングな紫色の部分は、ゆでるとまた普通の緑色に戻るとのこと。

というわけで、アンチエイジングにご興味のある美男美女の皆さん、ぜひ、紫色がかったキャベツを食べましょう!

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪収穫体験&第2期農業実践教室説明会のご案内♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

1月14日(日)にミレー農場(千葉県香取市栗源町 かとりし くりもとちょう)で収穫体験(ホウレンソウ、噂の超オイシイにんじん、カブ)&第2期農業実践教室説明会を開催します。農場は、東京駅から車で1時間程度で行ける距離にあります。

無農薬での野菜づくりにご関心のある方、将来農業をやってみたいとお考えの方、モノづくりが好きな方、畑で体を動かしたい方、ぜひお気軽にご参加ください!

開催日時:H9年1月14日(日) 13時~15時30分

収穫予定アイテム:ホウレンソウ、ニンジン、カブ(予定)等です。

当日は、ミレー農場で収穫体験後、農業実践教室説明会を開催します。

詳細は、フォトシンセシスのHP http://www.t-kougousei.jp/second.html に掲載しておりますので、ご覧ください!
  

 


農業実践教室 ~先日の説明会

2006-12-18 00:05:26 | Weblog

農業実践教室では、先日、第2期農業実践教室新規参加者募集のための説明会を開催しました。

説明会前日の第9回目の教室は、ポカポカとした陽気のいい天気だったのですが、その翌日は曇り、雨が降らないだけよかったのですが、少し肌寒い日となりました。

にもかかわらず、千葉県、東京都、そして遠くは川崎市から皆様ご参加くださいました。

当日は、農業教室で使っている畑を実際に見て、収穫体験していただいた後に説明会で説明をさせていただきました。

収穫体験は、現在の農業実践教室で収穫できたものを少しだけオスソわけさせていただきました。

まずはニンジンの収穫。大きなニンジンの見分け方を溝口さんに説明してもらいます。皆さん、熱心に聞いています。

 

おそらく、皆さんニンジンの収穫は初めてだったのではないでしょうか。

かなり真剣に吟味しながら収穫されていました。

この時期になると、結構大きく成長しているニンジンが多く、その大きさにビックリされた方も。

 

キャベツの収穫もしてもらいました。

みなさん、畑で見るキャベツの大きさにビックリしています。

今回説明会にご参加くださった方の中には、市民農園を借りて無農薬で野菜づくりにチャレンジしているものの、虫食いがひどくてうまくいかない、とお話されていた方がいらっしゃいました。

農業実践教室では、無農薬&無化学肥料でキャベツをを作ってここまで立派に育っています!!

野菜づくりは、やるべき作業をやるべき時にキッチリと行うことがとっても大事です。農業実践教室では、講義日にやるべき作業とやるべきタイミングをお教えしながら、皆さんが農場に来ない日にもこまめに手入れしているので、きちんと野菜を収穫できるのです。

キャベツでは、春系キャベツと寒玉キャベツの2種類を実際に手に持って比較してもらいました。寒玉の方が、葉がぎゅっと重なり重いのですが、寒玉、春系の重さの違いは分かりにくかったようです。しかし、く葉の巻き方の緩さ、球の形の違いあたりは皆さん分かったようです。

この他、水菜の収穫もしていただいたのですが、皆さん、水菜の株の大きさに驚いていました。中には小さい株もあるのですが、大きいものだと、スーパーで売っているミズナ一袋分くらいの大きさになります。

その後、場所を変えて説明会となりました。説明会は、ワタシたち主催者もまた、どんな方たちが農業実践教室に関心を持ってくれたのか知る機会なので、とっても楽しみな時間です。

市民農園で野菜づくりをやっていて、うまくいかなかった方、ご家族全員が田舎ぐらしをしたいと考えている方、普段、農業と全くないお仕事をしていて、ものづくりを楽しみたいという方、できれば農業を仕事にできないかとお考えの方、子供ができたことをきっかけに、食の安全に関心を持つようになった方、やはり子供のお弁当を作っていて、便利な加工品ばかりを使っていることに疑問を感じ、安全な食に関心を持っているという方などなど・・・・。非常に多彩な方たちです。

少しずつ農業実践教室の輪が広がっていくように、これからもがんばろう!と思う今日この頃です。

 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪収穫体験&第2期農業実践教室説明会のご案内♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

1月14日(日)にミレー農場(千葉県香取市栗源町 かとりし くりもとちょう)で収穫体験(ホウレンソウ、噂の超オイシイにんじん、カブ)&第2期農業実践教室説明会を開催します。農場は、東京駅から車で1時間程度で行ける距離にあります。

無農薬での野菜づくりにご関心のある方、将来農業をやってみたいとお考えの方、モノづくりが好きな方、畑で体を動かしたい方、ぜひお気軽にご参加ください!

開催日時:H9年1月14日(日) 13時~15時30分

収穫予定アイテム:ホウレンソウ、ニンジン、カブ(予定)等です。

当日は、ミレー農場で収穫体験後、農業実践教室説明会を開催します。

詳細は、フォトシンセシスのHP http://www.t-kougousei.jp/second.html に掲載しておりますので、ご覧ください!
  


農業実践教室第9回目~ビニールハウスづくり前編

2006-12-14 17:14:50 | Weblog

農業実践教室第9回目では、ビニールハウスづくりに挑戦しました。

ビニールハウスは、育苗用に使えるし、寒い時には入って温まれるし、モノ置きにもできるし、いちごのプランター栽培もできそうだし、中に泊まろうと思えば泊まれるし♪

というわけで、畑ではいろんな活用方法を期待できるビニールハウス、皆さんで作ってしまおうということになりました。

資材を溝口さんに揃えておいてもらったので、畑ではそれを組み立てるだけです。

ビニールハウスキット、みたいに最初から全部材料がひとつにまとまっていたわけではなく、タダで手に入るものはタダのものを使う、それ以外は必要なものを必要に応じて購入してもらったので、全体を組み立てる時にきちんとした説明書がありません。こーゆープラモデルちっくな組み立て、得意な人は得意なんですよね。

 

 

この骨組みは地面に深くさすのですが、一人で地面に埋めようとするとなかなか所定の位置まで埋めきれないんです。本来は「専用の機械」で土の中に所定の深さまで埋めるようなのですが、二人で力を合わせたら、難なく所定の深さまで埋まりました。

・・・ていうか、所定の深さより深く埋め込まれて後から少しひっぱりあげたくらいです。

 

高い場所は、軽トラックに乗って作業します。

軽トラックは、踏み台としても使えるんですね。

 

さらに軽トラックは、作業台としても使えます。

 

さらにさらに、軽トラックは、荷台に乗って軽く移動してもらっても楽しいものです。

 


農業実践教室第9回目~太陽熱消毒本講義

2006-12-12 14:56:21 | Weblog

農業実践教室第9回目。太陽熱消毒の本講義です。

午前中には、ざっと概要を説明してくれたので、午後お昼ご飯を食べた後は、カロリー消費も兼ねて?早速ちょっとした力仕事です。

まずは原材料を調達。この日のために、溝口さんが取り寄せてくれた堆肥です。そう、消毒なのに堆肥を使うんですね~。

積み込みには女性が大活躍です。

 

あ、ココにも活躍している子がいました。

お父さんのためにシャベルで取ってあげています。身の丈にあったお手伝いです♪

 

でも、そのうち飽きてしまい・・・・

お母さんに遊んでもらっていました♪

 いいなあ~。

 

今度は米ぬかをもらっています。

え~、なんで米ぬかを使うの?て思いませんか?

 

太陽消毒は、比較的最近開発された消毒剤を使わない土の消毒方法です。

農業実践教室では、堆肥、ぼかし肥料、米ぬかを土にすきこみ、マルチシートで覆って太陽熱消毒をしました。

 

米ぬかは、窒素・リン酸・カリウムの三大要素を持っていて、ぼかし肥料や土の中にいる微生物のエサになります。

 

太陽熱消毒では、土の中の微生物が、まず米ぬかを分解しようとして発酵が始まります。その後に、堆肥やぼかし肥料、土の中に入っている有機物を発酵させながら、徐々に分解していきます。この分解の時に発熱するんです。発酵熱に加えて太陽熱とマルチシートによる保温効果によって、土の温度を50度~60度まであがります。ここまで高温になると、土の中の雑草の種は死んでしまいますし、害虫や病原菌は死んだり、他の場所へ逃げていったりします。

しかも、野菜づくりに有用な菌は高温に強いのですが、悪い菌(特にネコブセンチュウ)は高温に弱いという特徴があるんです・・・・。

こんな風に、農業教室ではただ作業を指示するのではなく、「なんでそういうことになるのか」詳しく教えてもらいます。ひとつひとつの作業の意味を理解した上で、みんな作業を進めるのです。

 

まだまだ、溝口さんの説明は続くのですが、残りはテキストで・・。

 

 

さて、ぜんぶの材料を畑に入れたら、クワで混ぜ混ぜします。

このとき、ある女性が歌を歌いだしました。「大きな栗の~木の下でぇ~♪」

なんでも、クワを振るうテンポはこの歌くらいがちょうどいいとか・・・。

確かに、やってみるとそんな気がします。しかし、その後

「お~お~きなノッポのふるどけいぃ~♪」でも

「どんぐりコロコロどんぐりこぉぉ~」でも、ピッタリのテンポであることが判明。つまり、ワタシたちの作業スピードは、一般的な童謡のテンポなんだという結論に至りました。

しかし、中にはとてもハイピッチにクワを振るう男性がいて、後にメールで「自分は”つっきが~、でったで~た~、つっきが~でた~”の炭坑節の方が合っているみたいです」と・・・。

そんなこんなでにぎやかにクワを振るっていましたが、えらいひさしぶりにクワを振るったので、「あれ?どんな風にやるんだっけ?」という一幕も。

ちょっとやらないと、忘れちゃうんですよね。

溝口さんから「もっと手首の力を使って・・・」とか、こんな風に改めて見本を見せてもらいました。うーん、ナルホドと見ている生徒さんです。

 

 

最後にマルチシートを敷いて、完了です!

 


農業実践教室第9回目~ランチタイム

2006-12-10 11:25:53 | Weblog

農業実践教室第9回目。

ランチタイムには、もちろん採れたてのニンジンを切ってお出ししました!

生徒さんで料理が得意な方がいらっしゃるので、ちょっとお願いして切っていただきました。

 

 

この坊やは1歳。ニンジンをすごく気に入ったみたいで、採れたての甘いニンジンをたくさん食べてくれました。実は、よーく見ると両手にカットされたニンジンを握りしめています。

 

 

この後、彼は収穫体験もすることとなり、その体験ともあいまってニンジンが大好きになったようです。

後日お父さんからメールで「家でずっと"ニンジン、ニンジン”と言っています」とご報告がありました。

 

このところ寒い日が続いているので、ランチタイムでは温かい汁物をお出ししています。

もちろん、ナカミは畑で採れた野菜が中心です。今回はハクサイとダイコン鶏団子のスープを作りました。

 

鍋いっぱいに作ったのですが、みんなモリモリと食べてくれました。

 

おかわり!の風景です。

この日は、さらにメカブとニンジンの酢の物を溝口さんお手製のツマミを差し入れしていただきました。朝、農業教室の準備をする前に作ってくれたとのこと。松前漬けをイメージして作ったとか。もちろん、ニンジンは畑で採れたニンジンです。メカブはさすがに畑以外の場所で育ったものですけれど。

この松前づけ風メカブとニンジンの酢の物のおいしいこと!皆さんもおいしい、おいしいと連発して、モリモリと食べました。レシピを聞いて、早速家でトライしてみた方もいらっしゃいました。

 

よく動き、よく食べる!食べたエネルギーは農作業で消化する!

これぞ農業教室の基本です。