みんなの畑の日記~農業実践教室

フォトシンセシスが運営する農業実践教室の講義の内容、様子を公開。週末を活かして野菜作りを学びたい方に。

農業実践教室~金柑

2008-02-29 10:19:58 | Weblog

ちょっと事情があって鹿児島県の枕崎方面に行ってまいりました。

枕崎というとカツオが有名ですが、このあたりはお茶の産地でもあります。

そしてかんきつ類の一大産地でもあります。

かんきつ類は簡単に新品種が作れるからでしょうか、ポンカン、タンカン、清見、デコポン、文旦、キンカンetc・・・本当に様々な品種があります。

果物類が少ない冬場にこれだけいろんなかんきつ類があったら、自然派レストランのデザート部門は大助かりではないでしょうか・・・。

 

たくさんあるかんきつ類の中で、ひときわ心を惹かれたのがコレ。

キンカンです。

 

 

そのキンカンですが、ワタシは食べるのは初体験。というか、まともに見るのも初体験でした。

以前「鶏のキンカン」(→知る人ぞ知る部位です)を食べたことがありまして、本物のキンカンを目の前にして「鶏のキンカンとそっくりだ」と思ってしまった愚か者です。

 

キンカンは、皮ごと食べるかんきつ類です。個人的には、ジューシーな中身よりも皮の方が美味しいと思います。地元の人が言うには、キンカンの中身は昔は本当にすっぱくて今のように全部食べられなかったとのこと。品種改良でだいぶ甘くなったそうです。

しかしまあ、小さな黄色が緑の葉の中にたくさん散らばる様子は、ビジュアル的にとてもキュート!

見るだけで癒されます。

でもね、あんなにカワイイビジュアルなのに、枝にはトゲがあるんです。バラみたいなトゲです。

うっかり触るとチクっと刺されて血が出ます。

カワイイものにもトゲがあるんですね。


農業実践教室~ハクビシンをきっかけにまた話が広がって・・・

2008-02-27 01:29:50 | Weblog

数ヶ月前に動物園に行ってきました。

なんとなくカワイイ動物を見たくなりまして・・・・。

動物園には、都会に住んでいるヒトから見ると、ちょっとした愛玩動物のようにカワイく見えなくもないけれど、農業の視点から見ると大敵!である動物がいました。

 

ハクビシンです。

ハクビシンって、鼻が白いから「白鼻心」なんですね。

 

昨年教室の畑のトウモロコシを食い散らかした犯人はおそらくハクビシン。

今年はどうなるんでしょう・・・・・・。またトウモロコシが襲われたらイヤだなあ・・・。

 

話は飛びますが、

以前「山にジュースの空き缶を捨ててはいけないのはなぜか?」って話を聞いて、目からウロコが落ちたことがあります。

山にジュースの空き缶を捨てたらいけないのは、山に燃えないゴミが溜まってしまってゴミだらけになって汚くなるからでしょ?って思っていたのですが、答えはぜんぜん違いました。

山にある食べ物しか食べてこなかったクマは、ジュースの空き缶に残っていたジュースをなめてしまうと、その美味しさに目覚めてしまい、今度はジュースを求めて人里に下りてきてしまったり、ジュースを飲んでいる登山者を襲ったりするんですって。だから、空き缶を捨ててはいけないんですって。

じゃあ、ミネラルウォーターのペットボトルならいいんだ!なんて屁理屈は言わないよーに。

 

で、ふと思うんですよね。

もともと、ヒトとケモノ(家畜以外の動物)は住む場所が里と山で分かれていたはず。→まんが日本昔話でも、クマや狸は山に帰っていったでしょう。。

でも、今ではいろんなことが原因となってその境目がなくなってきているんですね。生きる領域が分かれていれば「人間と動物の共生・共存」っていう理想の世界を語れるのですが、生きる領域がこれだけ混在してしまうと、共生は時々ツライものがあります、お互いに。

 

 

なんてことを考えていたら、なんだか「まんが日本昔ばなし」を見たくなりました。。。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪農業実践教室から第4期生の方へのご連絡♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

※第4期スタートに向けて早めのご案内をお送りしました。メールが届いていないという方は、ご連絡ください。

※昨晩コメントをくださった「3月から教室にご参加くださるIさん」

コメントありがとうございます。コメント本文中にIさんのメールアドレスが記載されていましたが、そのままにしておくとIさんに大量の迷惑メールがIさんに届く恐れがありますので、いったん保留にしておきました。メルアドの件は了解いたしました。


農業実践教室~自給率98%くらいのランチ

2008-02-25 12:33:28 | Weblog

土曜日は、しげさん宅でランチをご馳走になってしまいました。

ランチに使うネギを調達っ!

 

九条ネギです。

見栄えが良いのは出荷してしまっているので、チビっこいものばかりだそうですが、十分ですっ!

 

しげさんとみかさんが二人で一緒にガス台の前で料理してくれました。

二人で一緒に作業するなんてレストランの厨房みたい~、と些細なコトに喜ぶワタシです。

 

自家製タクアン。

ダイコンももちろんしげファーム育ち。ガリッボリっとした歯ごたえと、微妙な甘味と苦味があって、これはすごく美味しかったです!!

 

そして焼きうどん。

うどんには南部小麦のうどんを使っています。

味付けに使ったしょうゆの大豆と炒めた時に使った菜種油の菜種は外国産ですが、あとは国産(野菜はしげファーム産)なので、自給率は98%になりそうです。すごいっ!

ちなみに、国産の粉と外国産の粉では品種が違うので、パンを焼いたりするとまるっきり違う出来になるそうで・・・。

しげファームの近くでは落花生畑が広がっているのですが、そこでは裏作に麦なども植えていたとか。

ちょっと前に、ある食品加工業者さんが「大麦を作ってくれたらぜひとも買い取りたい」と農家さんに対して話したところ、農家さんは「麦類は、作っても買い取り価格が安くて結局作っただけ損するから作らんっ!」とおっしゃっていました。小麦の価格が急激に上がるようですが、あの農家さんはどうするんだろうなあ・・・と、ふと思い出しました。

 

消費者の行過ぎた価格志向、流通業者の買い叩きのツケは、最終的には消費者にまわってくるのではないかと思います。農業教室を運営して体験できる農作業は全体の一部だけですが、それでも隔週で続けていると、ひとつの食べ物がく出来上がるまでの「農家さんの積み重ね」の重みを実感します。


農業実践教室~しげファームでうちあわせ

2008-02-24 13:00:24 | Weblog

昨日はしげファームに打ち合わせをしに行ってきました。

畑に到着した頃、しげさんは土木作業中・・・・。

育苗用の温床に使う電熱マット用の電気コードを埋める溝を掘っていました。

農家さんの仕事は実に幅広い。。。。。

 

昨日はジャガイモについてうちあわせをしてきました。

ジャガイモは大きなスペースで作るので、ちょっと離れた畑の方でやることになっています。

ジャガイモ用畑はこんな感じ。

既にしげさんがトラクターをかけていてくれているので、フカフカです。

 

せっかくなので(?)クワの使い方を教わってみました。

ちょっとアドバイスを受けてクセを直すと、効率よくクワを動かせるようになります。

効率よくというのはどういうことかというと、クワで掘れる溝の幅が格段に大きくなり、溝の角度が、その後の作業にとって都合の良い角度になるのです。

たかがクワ、されどクワ。道具として改めて良く出来ていることに感動です。


農業実践教室~ただいま準備中です

2008-02-22 14:27:38 | Weblog
農業実践教室の主宰者であるワタシは、今、教室スタートの準備をイロイロとしています。

今、この瞬間は、1期分のスケジュール表を作っており、この日はこんなことを学んぶことにしよう、道具はコレが要るな~なんてことを書き出してみたり、今期から人数が増えるので、こんな風に講義を回していこう・・・なんて考えたりしています。
新しくクワを買い足したり、イスを買い足したり、テキストをまとめるためのファイルに貼るシールを作ったり、名札を作ったり、なんてこともしています。
まさに、学校が始まる前の準備です。
こんな時間も結構楽しいものです。

仕事は段取り8分・・・を肝に銘じて、講義が段取り良く進められるように念入りに準備をしなきゃ、です。

今期より、第1期からからずっと継続して参加してくださっている生徒さんのサポートをいただきながら教室を運営していきます。
教室の基本的な方向性はこれまでと全く変わりませんが、何かしら少しずつ教室は変わっていくんだろうなあと思っています。良い方向に変わっていきたいものです。

そんなわけで、第4期スタートを目前にして、気持ちを新たにした今日この頃です♪

農業実践教室~貸し農園作付け打ち合わせ→飲み会!

2008-02-20 10:52:50 | Weblog

 さて。

しげファームでブルーベリー施肥をやってみた後は、貸し農園の作付けの打ち合わせです。 

しげさんのお宅であーだこーだと皆さんで話し合います。

 

こんなのもやってみたい、あんなのもやってみたい・・・と妄想が膨らみます。

ワタシは地味ですけれど「しょうが」をぜひやってみたいと思っていますが、中には「月桂樹」とか「ユーカリ」とか「オリーブ」という案も。

おお、その手があったか!と思いましたが、それらは「樹」なのでちょっと貸し農園では難しい・・・。

でもでも、見てみたいですね~。

 

そんな感じで、ただでさえ妄想が膨らんでいるのにしげさんの種箱からこんなモノが・・・・。

外国のちょっと風変わりな野菜です。

こんな感じの野菜がイロイロと畑にあったらかわいくて楽しいですね。

味がさっぱり想像できませんけれど・・・・。

さすがに、この域になるとしげさんも初挑戦。

でも、野菜って本当にいろいろあって面白いですね。

 

作付けをざざっとまとめて、夜は懇親会。

 

近所のレストランで、貸し農園をこれからよろしくおねがいしまっす!と皆さんでカンパイ

こちらは、しげファームで採れたハモノ野菜を使ったサラダです。

元ソムリエのしげさんは、とりわけも上手。

なので、大抵のモノをしげさんにとりわけてもらっちゃいました。ワハハハ。

貸し農園は、やってみたい野菜を作ってみる感じになります。

こちらも何とか収穫まで導けるように頑張っていきたいと思います。


農業実践教室~種(しゅ)を超えた愛

2008-02-19 08:51:00 | Weblog

イヌって、人間に愛想を振りまくタイプとそうでないタイプがいます。

しげファームの番犬ヴィーノは、人間に愛想を振りまかないイヌです。

人間が来ても軽くしっぽを振る程度で、無関心です。

 

なのに、

そのヴィーノが受講生Kさんだけにはこんな感じ。

離れないのです。

 

受講生Kさんがイスに座れば、Kさんの腕に前足をかけながら、トローンとした顔でずっと見つめています。

ワタシたち他のヒトとは別格の扱いです。

ヴィーノはオスなので、メスイヌを飼っているヒトに甘えることはたまにあるらしいのですが、そして確かにKさんはイヌを飼っていらっしゃいますが、オスイヌです。

・・・イヌなら何でもいいのか!?

 

ただ、ヴィーノの様子は、Kさんの飼い犬のにおいに反応したというより、Kさんそのものに反応しているように見えます。

次回、Kさんが畑に行ったときにまたトローンとした顔で近づき、ベタベタしていたら本物でしょう。

ヴィーノの反応が楽しみです。 


農業実践教室~ブルーベリーの施肥

2008-02-17 17:27:04 | Weblog

土曜日に畑に行っていました。

 

農業実践教室では、この春から1期以上教室を受講された方向けに貸し農園をご用意できることになりました。

で、土曜日には貸し農園のキックオフミーティングを実施しました。

ちょうどこの日は、しげさんのブルーベリー園のブルーベリーに肥料をあげる時期に重なったので、ミーティング前にみんなで一緒に「ブルーベリーへ肥料を与える」ってことをやってみました。

ブルーベリーには安全な有機質肥料である油粕を与えます。

肥料として使った油粕はこだわりの油粕で、市場で流通していないものです。

できるだけ安全で質の良い肥料を与えるために、しげさんが探してきたものです。

 

この油粕の香は、とても香ばしくいい香りです。

あれ、こんな香りだったっけ?

もっとキツいにおいだった気がしたのですが、においがやわらかくて、クッキーなどのお菓子に入れても違和感がなさそうな感じです。

 

ブルーベリーへの肥料のやり方を教えてもらいました。

ブルーベリーの根の張り方の特徴に合わせて、肥料をふってあげます。

 


この後、ジワジワと肥料が効いてくるはず。

ゆっくり、じっくり実を育てていってほしいと思います。


農業実践教室~チャイルドリーフ

2008-02-14 10:32:32 | Weblog

我が家ではウッドデッキにて野菜を作っております。

・・・と言っても、超日当たりが悪いので、実を成らせるのは半ば諦めてベビーリーフに徹しています。

 

そして今、こんな感じ。

ベビーリーフというにはちょっと大きいサイズ、言うならばチャイルドリーフ的な大きさに育っています。

我が家の冷蔵庫の野菜ボックスがカラになって、生野菜に飢えたら収穫しようと思っていたら、なんだかんだで野菜がイロイロとあって、予定よりちょっと収穫時期が遅れてしまいました。

遅れたといっても、本来はもっと大きくなってから収穫するので、それでも早めの収穫なんですけれどね。

というわけで、朝日がサンサンと差し込む中で、コマツナ、カブ、ホウレンソウ、ミズナのチャイルドリーフを収穫してみました。

 

ワーイ!朝採り野菜です♪

雪の日も、ものすごーく冷え込む日もずっと外に出しっぱなしで防寒対策をしてあげなかったので、ワイルド育ちです。

これからしばらくの間、チャイルドリーフを食べることになりそうです。

プランターは冷蔵庫代わりです。

プランターの中がカラになったら、また種を播こうっと!

 


農業実践教室~にんじん収穫と新品種発見

2008-02-12 07:35:44 | Weblog

先日の体験説明会では、ニンジンの収穫を体験してもらいました。

年があける前のニンジンと違って、今ではすっかり葉も枯れて・・・・。

枯れた葉を手がかりに、軽い宝探しのノリで掘り当ててもらいます。

こんな感じ。

ニンジンは、大きいのも小さいのもそれぞれ良さがあり。。大きいと嬉しいものですが、小さいのも美味しいのでガッカリしないよーに!!

 

そして、見たこともない野菜↓。

自然に交雑して出来た新品種ならぬ珍品種!

ちなみにずっと放置していて、出てきたこの花芽が最も美味しいんだとか。

 

これも新品種。チンゲンサイ×カブか?

品種改良って、古くはこんな風に偶然の産物からスタートしたんでしょうね。

現代の品種改良は、もちろんこんな感じじゃありませんよ。