7月22日にBLOF理論中級講座を開催いたしました。
BLOF理論中級講座は、BLOF理論を学んでいる方、既に理論に基づく栽培を実践している方向けの講座です。
内容は、質疑応答、作物診断、圃場視察(=目の前の圃場を参考にしてそこから質疑応答を展開する)という3本柱です。
質疑応答は、色々と出ました。
たとえば、千葉で農業をされている何人かの方からは水・干ばつをテーマにした質問が出まして・・・・・。
千葉は、近年干ばつ気味です。そして、千葉では、灌漑設備が整っていない畑がとても多いです。
今回の質疑応答では、干ばつへの対応として、まず、干ばつ状態に入ると根はどうなり、そこに雨が降って水が入ると根がどういうことになるか、という植物生理の説明から始まり、それを前提にした対処方法、干ばつでアミノ酸が硝酸化してしまった場合の対処方法、開花後のラッカセイと水管理について等、水を題材に幅広い内容となりました。
水の話以外では、連作障害の発生要因と発生するメカニズム、連作障害に対して有機栽培特有のリスクと連作障害への有機栽培での対応方法、土壌分析でのアンモニア態窒素のとらえ方、じゃがいものそうか病と放線菌について等、実に様々でした。それぞれ、仕組みから教えていただき、とても理解が進みました。
作物診断では、生育途中の作物、収穫間際の作物、問題が出ている作物などを持ち寄っていただきました。
ラッカセイを持ってきてくださった房の駅農場さん。
BLOF理論に基づき栽培しているラッカセイと非BLOF栽培のラッカセイを比較できるよう持ってきてくださりました。
比較してみると、BLOF理論に基づく栽培の方が、明らかに花の数が多く、生育が早く・・・興味深い比較となりました。今後、どんな風に差が出るのか、興味津々です。房の駅さん、10月14日の中級講座か12月16日の中級講座で結果を教えていただければありがたいです!
弊社圃場視察では、何か所か見ていただいたのですが、トマトについては、葉先から土中の根まで確認していただいた後、顕微鏡で根の詳細を観察して、地上部で起きている現象の要因を把握しました。
多方面から観察することで、目の前の現象の要因として考え得るいくつかの要因候補から、正しく要因を絞り込んでいく・・・そんな感じですね。
根の顕微鏡写真を見て納得です。
やるべきことがクリアになりました。
ところで。
BLOF理論の講座では、講義自体がとても理論的に進められるのですが、質問すると、これまた理論的に仕組みから教えていただくことが多いです。そして、この仕組みを知っていくことが、対応策について思考を広げるのにすごく役立つと感じています。
「とりあえず手を動かして仕事をした気になるのではなく、手を動かす前に頭を動かしましょう」
BLOF理論入門講座の講義で小祝先生が常々発する名言の一つです。刺さります。。。
そんな「BLOF理論入門講座」を8/12・13・26・27で開催いたします。
科学的な有機栽培に興味のある方でしたら、どなたでも大歓迎です。
ご参加を希望される方は、下記URLからお申込みください。詳細は弊社WEBサイトをご参照ください。
BLOF理論入門講座申し込みはこちら→http://www.t-kougousei.jp/next-info/contact/
BLOF理論入門講座詳細はこちら→http://www.t-kougousei.jp/BLOF/
なお、次回中級講座は、10/14です。
テーマは、 秋野菜の状況確認・夏の土づくりの成果確認で、作物診断、質疑応答、圃場視察の3本柱です。質疑応答は、テーマに縛られることなく幅広くお出ししていただいて構いません。BLOF理論を既に学び始めている皆さんのご参加をお待ちしております。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 農業実践教室からのお知らせ ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
フォトシンセシスでは、
の参加者を募集しております。
①2017年秋冬講座受講生の募集
2017年8月~12月開催の秋冬野菜講座の受講生を募集しております。
水曜コース:第1・第3水曜日開催/土曜コース:第1・第3土曜日開催
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※教室見学会・現地説明会も開催しております。
7/29(土)10:45~12:00 現地説明会
7/30(日)10:45~12:00 現地説明会
申し込み・問い合わせはこちら
②BLOF理論入門講座のご案内
2017年8月12日13日26日27日の4日間で、小祝政明先生のBLOF理論入門講座を開催いたします。
場所は千葉県千葉市若葉区です。公共交通でのアクセスも容易です。
科学的有機栽培にご興味のある方はぜひ、お気軽にお申込みください。
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③BLOF理論中級講座のご案内
2017年10月14日に BLOF理論中級講座を開催いたします。
テーマ:秋野菜の状況確認、夏季の土づくりの成果確認、作物診断
作物診断;各自診断してもらいたい作物をご持参いただき、診断と改善アドバイスをいただきます。
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