農業実践教室では色んなジャガイモの種イモを植えてみましたが、もうそろそろ品種による違いが見えてきます。
品種によっては、芽がフサフサに伸びてきたもの、出揃わないもの、とばらつきがあります。その違いを発見するのも楽しいです。
4回目では、ジャガイモの手入れをしました。
小学校の時に確か学校でジャガイモを育てた覚えがありますが、種芋は適当にカットし、そのあと適当に地面に植えて、その後は収穫!という超大雑把な栽培方法でした。収穫状況は、小さなイモがコロンコロン。。。という感じだったでしょうか。
あの時子供達に教えていた先生は全く何も分かっていなかったな、と今になって思います。ジャガイモは、無農薬・有機で育ててきちんと収穫しようとと思うと手入れが必要です。
ええ!?そうなの?と思われえる方。それは先入観ってヤツです。
見てくれがブコツなジャガイモは、とっても強そうに見えますが、実はイロイロな病気にかかりやすい超デリケートな野菜なんですよ。だから、「種イモ」ってヤツが売っているわけですしね。
ジャガイモやりますよ~と、ジャガイモ畑のエリアに移動中の様子が下の写真です。
ジャガイモより隣の葉物野菜を観察している人、溝口さんが説明するより先にしっかりジャガイモを観察している人、いろいろです。とても緩い雰囲気ですが、この後、この時期のジャガイモの手入れの仕方をしっかり説明して、しっかり手入れをしていきます。
途中途中で、あれ?と思うと「溝口さぁ~ん!」と畑のあちこちから声があがります。
ジャガイモの苗は、もちろん一つ一つ状態が違います。
特に今年は、暖かくなったなーと思ったら急に寒くなり、連日の気温差と一日の朝と昼の気温差が激しかったため、苗もダメージを受けていて、判断に迷うものもたくさんあります。
ある程度の数を見てしまえば、原因と対策をだいたい自分で判断できるのでしょうが(それがプロフェッショナルなんですよね)、受講生はまず苗自体に初めてご対面!という方が多いので、これは何だ?とかどういう原因でこーなったのだろうか?こうなったらどーしたら良いのだろう?と疑問もたくさん出てきます。教室ではそのプロセスを大事にしているので、そうした疑問・質問には溝口さんが丁寧に答えていきます。
受講生の方も観察力が鋭い方が多く「見てみて~、こんなのがありましたぁ!」と色んな発見を教えてくれます。
今回は、ジャガイモの地下茎の色や、地下茎に早くもポチポチと出来たチビイモの存在を教えてもらいました。本当にイロイロな方がいらっしゃって、それぞれのアンテナが全く違うので、様々な発見があります。
そんなわけで、さっさと作業をこなすのではなく、あえて立ち止まりながら楽しく深く農業している農業実践教室なのでありマス。