みんなの畑の日記~農業実践教室

フォトシンセシスが運営する農業実践教室の講義の内容、様子を公開。週末を活かして野菜作りを学びたい方に。

農業実践教室~第6期準備中:仕込みと育成と収獲と・・・

2009-01-30 11:30:53 | Weblog

先週ハウスの中のハクサイの様子はこんな感じでした。

 

一週間経つとこんな感じ↓。

 

・・・って、同じアングルの写真ではないと違いは分かりにくいですよね。

 

ハクサイは、先週に比べて1枚1枚の葉がそれぞれ大きくなっています。また、これまでは葉は横へ横へと広がってきましたが、葉の中央部分が少し縦方向に伸びる勢いが出てきた感じです。さらにあと一週間経過したら、かなり違う雰囲気になっているのではないかと思います。というわけで、収獲まであと一歩!です。

 

一方で、苗になるスタンバイをしている野菜たちもこんなにたくさん。

よーく見ると、それぞれの箱は製氷器のように小さなマスで区切られています。このマス目の数だけ苗ができる予定です。

 

発芽したてのホウレンソウ。

売っているサイズになるまでは、まだ当分時間がかかります。

常に仕込みと育成と収獲をかかえて走っている、そんな感じの農業です。


農業実践教室~第6期準備中:間引きをめぐり思うこと

2009-01-27 10:34:50 | Weblog

そういえば・・・。

前回間引いたニンジンは1週間経つとこんな感じになりました。

よく分からないかもしれませんが、リアルで見ると緑色が少し濃くなっています。

間引いたおかげで日の光が良く当たるようになり、光合成がさかんになって緑色が濃くなったとのこと。

良かった良かった!

 

さて、この日はチンゲン菜の間引きもしました。

間引いたものは、この日別に収穫した他のベビーリーフと合わせて出荷するとのこと。

 

有機農業を展開する生産者でも、大規模な組織に出荷する場合は”規格”が厳しく、規格外として出荷できない部分も多いんですけれど、エンドユーザーの顔が見える取引の場合、生産する人がその価値を相手に伝えることができて、かつ相手がその価値を認めてくれれば、一般の人が想像するほど捨ててしまう野菜ってないんですよね。

 

 

エンドユーザーへの商品価値の説明は、流通の本来のチカラの見せ所だと思います。

流通の”野菜の価値”に対する考え方次第で、世の中に流通する野菜のレベル(状態、品種などもろもろ)が決まります。

流通の役割は、生活者にとっても生産者にとってもすごく大きいのです。

取り扱う商品によっても価値の感じ方は違いますし、色々な価値の提供の仕方があって良いと思うのですが、個人的には、”激安”とか”お買い得”という言葉を使わずにお客さんを引き寄せ続けている流通はステキだと思います。


農業実践教室~第6期準備中:鶏糞ふり

2009-01-26 09:51:41 | Weblog

ハウスの中でこれからレタスを育てる区画に発酵鶏糞をふりました。

発酵鶏糞は、鶏糞を発酵させた有機質の肥料です。有機栽培の農家で使われていることが多いのではないかと思います。

 

肥料の量って、いざとなるとどのくらいやったらよいのか分からないものです。

 

常世田さんは、発酵鶏糞の中に含まれる肥料成分の構成比から成分の重量を計算して、どのくらいの鶏糞を入れたらよいか計算しています。

今回は、肥料の袋に書いてある表示の見方を教えてもらいました。

種もそうですが、市販のものって大切なことは意外と(?)袋に書いてありますよ。


農業実践教室~第6期準備中:おおらかだけれどカッチリの常世田さん

2009-01-23 20:03:14 | Weblog

12月上旬に、打ち合わせがてら少しだけやらせてもらったレタスの種まき。

 

そのとき播いた種から育ったレタスは今ではこんなにフサフサです。

ふんわりみずみずしく大きくなっていて、すごく美味しそうです。

最近、レタスの畝を見かけるたびに、レタスがサラダになって目の前に盛られている妄想が目に浮かびます。

 

 

12月上旬に研修生Aさんと一緒に定植したハクサイの苗とブロッコリーの苗も、今ではこんなに大きくなっています。

ハクサイの苗は虫に食われて瀕死の状態だったのに・・・

今ではこのような見事な姿に成長しています。

 

ブロッコリーも、成長が早いものは花蕾が大きくなり始めました。

いつでも野菜を品切れさせないように、少しずつ時期をずらしながら色々な作物を露地やハウスで育てている常世田さん。

性格はかなりおおらかだとお見受けしますが、作付け計画はかなりカッチリとされています。


農業実践教室~第6期準備中:ニンジンの間引き

2009-01-21 10:50:04 | Weblog

ニンジンの間引きをしました。

この時期、露地栽培であればニンジンはとっくに収穫し終わっているか残りわずかといったところでしょうが、こちらのハウスでは新たなニンジンが今まさにぐんぐん育っている最中です。

これは、前の研修生中村さんがザンビアに行く(帰るって雰囲気でしたけれど)前の最後の仕事だったそうで・・・。 

ニンジンの種は、鼻息で飛ぶくらい軽くて小さいため、最近はコーティング加工して仁丹状になったものが多いのですが、中村さんが播いていったのは生種(きだね)といって、コーティング加工がされていない種です。

ちょっとでも汗ばんでいると種が手にピッタリと張り付きます。

手作業で一粒ずつ等間隔に種を落とそうとしてもなかなか上手にいかず、どうしてもばらついてしまいます。

発芽した様子から種まきの苦労の跡が見えました。

 

そして、そんなニンジンたちが大きくなってきてかなり窮屈な様子だったので、芽の間引きをすることにしました。

このくらいの間隔で・・・ということで教えてもらったとおりに間引いていきます。

教えてもらった間隔は予想以上に狭めです。

 

高橋:「こんな小さな間隔で良いんですか?」

常世田:「ある程度間引いておけば、ニンジンの根が大きくなって互いにぶつかりそうになったら、少しずつずれていくから大丈夫」

そーなんだ

ワタシと同様、常世田さんの回答にハっとした様子の研修生Aさん。

間引き作業を続けながら「じゃあ、土の下では”やぁやぁ、コンニチハ!ボクはこっちにいくよっ”って感じでニンジンが移動しているんですねぇ」とシミジミとつぶやいていました。

 かわいすぎるっ。。。

次に一緒に作業するのが楽しみです。

 

 

間引いたニンジンの芽はこんな感じ。

若芽は柔らかく、テンプラにしたら美味しそうです。

こうして間引いた芽は普段は鶏のエサにするのだそうで、今回は少しだけもらって帰りました。


農業実践教室~第6期準備中:培養土づくり

2009-01-19 22:24:58 | Weblog

野菜を畑とは別の場所で苗まで育てることを「育苗」と言います。

育苗の時に使う土は、畑の土とは別に「培養土」と言います。

培養土は、ホームセンターでも売っています。

プランターで野菜を少し作るくらいであれば、市販の培養土を買って使っても、どうってことないと思いますが、何百という苗を育てる時に、市販の培養土を使っていたら、かなり原価の高い野菜になってしまいます。

ですから、市販の完成された「培養土」を買わずに自分で培養土を作る農家さんは少なくありません。

培養土の作り方は、大きな方向性はどの農家さんも同じでしょうが、細かい部分については農家さんによって違います。ベースとなる土の性質によっても大きく違いますしね。

 

というわけで、今回は常世田さん方式の培養土づくりを教わりながらやってみました。

 

まずはベースとなる土を盛り・・・・。

他に必要な材料を入れます。

偏りがないようしっかり混ぜていきます。

 

出来上がった土は、苗を育てる箱に入れて出来上がり。

箱への土の入れ方も要チェックです。

フワっとし過ぎても良くありませんし、ガチガチに入れても良くありません。

何でも「適度」が大事なのですが、最初はその「適度」が分からないんですよね。

こーゆー時、多くの人が「見て覚えろ」とか「慣れれば分かる」とか言うんですけれど、そこを言語化してできるだけ早く「適度」に近づけるよう、噛み砕いてお伝えするのが教室だと思っています。

頑張ろうっと♪


農業実践教室~第6期準備中:サツマイモのつるの片付け

2009-01-18 15:10:18 | Weblog

うーん!眩しい!!!

1月とは思えない温かさの中でサツマイモのツルの片付けをしました。

サツマイモ栽培面積はだいたい一反強くらいとのこと。機械でなく手で芋ほりをしたとのことですので、収穫作業は結構な作業量だったことが想像できます。

 

常世田さんは、サツマイモのツルを廃棄するのではなく、堆肥に使っています。

 

 

既に、ツルはくるりんと丸められていて作業しやすい形になっていました。

しかし、まとまった量のツルは重く、一山を一気に軽トラに載せるのは至難の業。

・・・・・・・なのですが、研修生のAさんは女性なのに結構な量のたツルをまとめてヨイショ!とたやすく軽トラの上に載せていきます。

こんな風に軽トラに山盛り載せて3往復くらいしました。

 

プチ研修生のワタシは、さっそく質問です。

 

高橋:こーんなに枯れ切ったイモのつる、繊維質ばかりが残っていて分解に時間かかりませんか?

常世田:うん、でもヌカをかけるので大丈夫です。十分分解しますよ。

高橋:でもすっごく時間かかりません?微生物資材とか使うんですか?

常世田:微生物資材は使わないですよ。それでも○○の頃には使えるようになっていますよ。

高橋:えっ、思ったよりずっと早い!じゃあすごく使い勝手の良い資材ですね。イモヅルをベースにした堆肥って、どんな風に良いんですか?

常世田:イモヅルはですね、まず、抜群に窒素が多い(断言モード)!

高橋:多いってどのくらい多いんですか?雑草を漉き込んで堆肥にすることもあるけれど、きっと雑草よりずっと多いってことですよね。たとえばセイタカアワダチソウの何倍くらい多いんですか?

常世田:うーん、セイタカアワダチソウだと○倍くらいですね。

ちなみに、文中の「○」は、ワタシが正確に記憶しているか自信がないので「○」にしております。。。。

そんな感じで、時々畑に行っては珍問答を繰り返している今日この頃です。


農業実践教室~親イモの煮っ転がし

2009-01-15 22:06:50 | Weblog

久々に料理ネタでいきます。

先日、常世田さんにサトイモの親イモをいただきました。

普通に「サトイモ」としてスーパーで売っているサトイモは子イモです。

親イモというのはその親で・・・なんて言っても知らない方にはさっぱり分からないと思います。

サトイモの構造って、簡単に説明すると、地下で大きな親イモができて、その親イモの周囲に子イモがくっついてできるんです。

子イモだけが美味しくて親イモは美味しくない品種と、親イモもまた美味な品種があります。ワタシがいただいたのは、美味しい親イモです。

 

収穫祭でミーチェルさんが作っていたサトイモの煮っ転がしを真似して、中華鍋で炒めてからだし汁で煮ました。

早く食べたかったので、皿も選ばずに撮影。ああ、小学六年生の家庭科の時間に作ったような見栄えで、なんだかヒンソーに見えます。

でも!!

美味しかったのであります!

またまた自画自賛!!えっへん!

炒めた後に煮たせいか、周りは揚げだしのような食感。

そして中はモチモチとした食感でサトイモのほんのりした甘さがとても印象的でした。

今回はサトイモONLYだけで煮っ転がしたのですが、こんな風に美味しいサトイモはサトイモだけで煮っ転がしをすると美味しさが際立って感動しますよ。


農業実践教室~鳥害

2009-01-13 23:38:03 | Weblog

先日ハウスの中で種をまいたレタス。

ついこの間種を播いたのですが、もうこんなにフサフサと葉ができています。

ボイラーなどで加温しなくてもビニールを2重に施したハウスの中は温かく、成長もハイスピードです。

冬期は、寒さが野菜をおいしくする一面は確かにありますが、霜にやられたり、生育スピードがゆっくりになったり、露地野菜にとってキツイ一面もあり、ビニールハウスは頼りになる存在です。

 

そんなとき、露地に植えていたブロッコリーに異変が。。。。

この寒いのに害虫??

いえいえ、犯人は鳥です。

ブロッコリーの葉は食べるけれど、キャベツの葉は食べないそうです。人間と好みが逆ですね。

 

しかしまあこの惨状。

せっかくここまで育てたのに!!!

常世田さんショックだろうなあ。

もちろん、常世田さんはこれ以上被害を被らないように鳥害対策済み。

これ以上鳥が悪さをしないよう、そして残った成長点から苗が復活してないけば良いなあと思います。がんばれブロッコリー!!


農業実践教室~ソラマメの播種

2009-01-11 23:51:40 | Weblog

ソラマメの播種を常世田さんと一緒にしました。

ココに種を播いていきます。

 

ソラマメの根は空気に触れると・・・・なので・・・・・・・だから、こんな風に種を播きます・・・という感じで、種を播くときの基本的な考え方と播き方を教わりました。

一通り説明を聞いた後に実際種を播き「念のため」と思って出来栄えを常世田さんに確認すると、トホホなことに一回ではOKをもらえず、何度か修正をしました。

念のため確認してよかった。。。。

珠樹自然農園の研修生だった中村さんが「種播きが一通り出来るようになるまで3ヶ月かかった・・・・・」と以前ブログに書いていらっしゃいましたが、ナルホドです。

播種の後は水遣り。

水の量もちゃんと考えてやっています。

出来るだけベストな環境を整えて育てているのであります。