みんなの畑の日記~農業実践教室

フォトシンセシスが運営する農業実践教室の講義の内容、様子を公開。週末を活かして野菜作りを学びたい方に。

農業実践教室第6期:準備中~チャービル初体験

2009-02-28 13:37:31 | Weblog

教室を始めるようになってから、ワタシの味覚ゾーンはかなり広がったと思う今日この頃。この年になってもなお、初めての味というのが色々とあります。

 

こちらはチャービル。

香草です。

独特の香りと味がします。

常世田さんの強いススメもあり、山盛り持ち帰らせていただきました。

 

実は、香草が苦手なワタシ。大丈夫かしらん。

 

で。

家に持ち帰ったこのチャービル。

多分、少しクセのある肉とあわせるといいのでは?と思い、牛肉と一緒に醤油ベースの味付けで炒めて食べました。

 

 

おお!ナルホド。

すごくパンチのある肉炒めになりました。チャービルを食べなくても、完全にチャービル風味の牛肉になっています。これは、すごい。

写真をとり忘れてしまったのが残念!

ワタシ的には、チャービルそのものをガツガツ炒め物で食べるより、ダシのように風味付けで使うと上品な感じで良いのではないかと思いました。

そんなわけで、これでまた一歩、大人の味覚の階段を上った感じです。


農業実践教室第6期:準備中~ボリジの花をつまみ食い

2009-02-26 22:45:48 | Weblog

 

珠樹自然農園のハウスの中に、ひときわ目立った花が咲いています。

ボリジです。

ハーブの一種なのですが、青い花びらが、ソフトフォーカスが入ったようにぼやっとしていて、ちょっと不思議な花です。

「ボリジの花は食べられますよ」

と聞いたのでさっそく食べてみました!

 

丸ごとパクリ。

 

むむむ。。。。

とっても甘い。

これは美味しいです!

 

このボリジは、ハーブ的な効能で見ると憂鬱に効果的だとか・・・。

さらに、ボリジはワインに浮かべると、この青い花がピンク色に変わるらしいです。

WAO!

花束にしてプレゼントしたら、サプライズがたくさんあってステキですね。


農業実践教室第6期~栽培区画の決定

2009-02-24 10:30:22 | Weblog

今朝、ふと朝の冷え込みがずいぶん和らいだような気がしました。

ワタシの鼻は花粉症真っ最中で、いよいよ春が近づいてきたことを実感する今日この頃です。

 

そしてこの時期の畑は、春の兆しを感じて・・・というか、春だぜっ!と先走ったコマツナが、花を咲かせちゃったりしてします。

 

そろそろ春の作付けに向けて畑の準備が忙しく始まります。

この辺では「梅の花の咲く時期」を目安に種まきを始めたりしていたそうで・・・。

畑に種を播いたり、苗を植えたりする前にやらなければならないこと。

それは、いくつかあります。

 

まず、作付けする量と位置を決めなければなりません。

 

 

作物は、同じ場所で同じ作物を連続して作り続けると病気になったり収穫量が落ちたりします。

土を消毒して、土の中の「色んな事情」をゼロにリセットして行う農業の場合は、作付けする場所とか考えずに、毎年同じ作付けでもオッケーです。

でも、そーゆーことをしない農業の場合は、土の中の色んな事情を考慮して、作付けする位置をどーするか、ちゃんと考えなければなりません。

たいてい、品目ごとの作付け位置を毎年少しずつ変えて同じ場所で連続して栽培しないようにします。

品目ごとの作付け位置を毎年少しずつ変えていくことを「輪作」と言います。

 

輪作は最初の区画の決定が肝心!

こんな風にバチっと決めます。

ハウスの中も何気なく区画で植えられているように見えますが、バッチリと輪作体系が考慮されているらしいです。

 

教室の畑も、常世田さんが輪作をきちんと考えた上で栽培区画を決定してくれました。

 

今回、栽培区画の一角をフリースペースにしてくれました。

そこでは、試してみたいモノをちょこっとだけ栽培をしてみたり、比較対象で少量だけ作ってみるものを栽培してみたり。。。

極めて理科的な教室を楽しんでいただければと思います。


農業実践教室第6期:準備中~ジャガイモウンチク話

2009-02-20 07:57:54 | Weblog

第6期ではジャガイモを育てます。

今日は、そのジャガイモについて、ちょっとした雑学をご披露しましょう。

 

ジャガイモってこんな感じですよね。

 

 

 

その昔、フランスではジャガイモは見た目が悪い(悪いかなあ??)ので、「食べれば病気になる」と言われて、殆ど食べられなかったんだそうです。

でも、ジャガイモって栄養たっぷりで、世界各地の飢饉を救っているんですよね。

18世紀になって飢饉と戦争が繰り返される中、、この嫌われ者のジャガイモをフランスに普及させのが、パルマンティエという農学博士です。

 

マーケティングの世界で「イノベーター理論」というのがあります。

これは新技術や新商品のイノベーション(革新)の普及に関する理論で、商品購入の態度によって、消費者を5分類に分けています。

世の中に出た新技術・新商品に、真っ先に飛びつくのが「イノベーター」=革新的採用者。冒険心に溢れ、進んで新しいものを取り入れる人で、世の中の市場の2.5%くらいだそうです。

次に手を出してくるのが、アーリーアダブター=初期少数採用者。流行に敏感で、情報収集をしてモノを買ったりする人で、市場の13.5%くらいだそうです。

その次に手を出してくるのがアーリーマジョリティー=前期追随者。比較的慎重派で、でもまあ平均的より少し早くに新しいものを取り入れる人で市場全体の34.0%くらいらしいです。
 
さらにその次に手を出してくるのがレイトマジョリティ=後期追随者。比較的懐疑的な人で、周りの殆どが試しているのを見てから同じ選択をするそうな。これも市場全体の34.0%と言われています。
そして最後がラガード=遅滞者。すっごい保守的な人で、流行や世の中の動きに関心が薄く、イノベーションが一般化するまで採用しない、とか。市場全体の16.0%もいらっしゃるらしいです。

で、アーリーアダプターまで商品が普及が終わると、その後は急速に普及率が高まるのだとか。

 

話は戻りまして、世の中のイノベーターやアーリーアダプターは、やっぱり金持ちが多かったりします。

18世紀のフランスの場合、最高のイノベーターは王族と貴族!

アタマの良い農学博士さんは、王族と貴族が「ジャガイモってカッコイイじゃん!」と思わせるように、王と貴族に働きかけました。

まずは、王室にジャガイモの花を献上。

結構かわいいですよね。

貴婦人達は、「カワイイ!キレイ!」と胸に飾るようになりました。マリーアントワネットも胸に飾ったらしいですよ。

もちろんこれでジャガイモのイメージはアップです。

上流階級の心をジャガイモの花で捕まえて、ジャガイモ普及作戦は、ルイ16世の援助を得られることになりました。

 

次にしたことが、凄いんですけれどね。。。

 

パリ郊外のジャガイモ畑にものすごい厳重な警備体制を敷きました。

 

警備体制が極端に厳しくなると「これってどんだけ凄い高価な野菜なの??」と思いますよね。

これで「どんだけ美味しいんだろう??」と人々の妄想を膨らむだけ膨らませておいて、夜、一気に警備の手を緩めました。

こーすると、やっぱり泥棒が多発します。

そして噂が広まり、結果的に庶民の間にジャガイモの人気が高まったそうです。

おお!そうすると、この時代のアーリーアダプターは、噂を聞いて畑に盗みに入った泥棒になるのかもしれません。

 

パルマンティエがジャガイモに目をつけて広めるようになってから、フランスでのジャガイモの栽培面積は100年で300倍以上に拡大したとか。

うーん、広告代理店もビックリのスゴイやり手さんです!!

 

そんなわけで、ジャガイモウンチク話でした。

ちなみに、モトネタはTHE NIKKEI MAGAZINEです。


農業実践教室第6期~6期の内容詳細を詰めてきました

2009-02-18 23:19:12 | Weblog
もう2月も半ばを過ぎました。
第6期がスタートする3月まであと10日ほど。
というわけで、内容について最後の最後に打ち合わせをしてきました。

作付け位置図を見ながら、何をどんなふうに作付けするか、どんなところをポイントに進めていくか、ひとつひとつ作物について確認していきました。

今回の講義は、結構いろんな「比較」をしていくこになりそうです。
品種の比較はもちろんですが、マルチフィルムを使って栽培をした場合とそうでない場合、トマトも一部についてはいわゆる「誘引」等をして上へ上へと育てていくのではく、地這い(地面を這わすようにして育てること)で作ってみたり・・・。

打ち合わせをしていて、主宰者であるワタシ自身がわくわくしてきました。
6期生の皆さん、楽しみにしていてくださいね!

農業実践教室第6期:準備中~大きくなってきた!

2009-02-15 11:04:35 | Weblog

年明けからプチ研修に行くようになりましたが、最初の頃に種を播いたルッコラやミズナがすっかり大きくなっています。

ルッコラは、大人になってから、それも大分大きくなってから存在を知った野菜です。

 

独特の辛味と風味があり、子供の頃に食べたら、多分ワタシは苦手で食べられなかったかと思います。

昔はあまり見かけなかったけれど、最近、レストランに行けばサラダに入っていることも多いですし、最近の子供はこーゆーのは食べるのかしら??

 

この間、間引きしたカブも順調です。

しかし。

しゃがんだ体勢で、しかも同じ姿勢をとったまま間引きするのは案外ツラい!

だもんで、体勢をちょくちょく変えつつ間引き間引き間引きです。

終わった後は疲労感と達成感がセットでやってきます。

 

農業は体を動かすことが確かに多いのですが、特定の動きが連続することも多く、また、手指以外は殆ど動かず固定姿勢で作業することも少なくありません。

研修生のコムさんは、農業の労働は運動(スポーツ)とは違う、ということで、常世田さんに運動をすることをオススメしたそうです。

これ以上常世田さんに動けだなんて鬼だわっ!と思いつつ、ちょっと納得するワタシでした!!


農業実践教室第6期:準備中~色々なステージがある農業

2009-02-13 09:51:28 | Weblog

この日は、乾燥させていたトウガラシを摘み取る作業もしました。

第2期卒業生のコムさんも一緒です。

コムさんは、仕事を始めると集中するタイプで、作業を始めると黙々と動きます。そして、一つの作業が終われば、何も言わなくても後片付けをささっと始めたり、気が利くヒトです。

主にワタシと常世田さんがおしゃべりをする中、たまにコムさんも会話に入りながら、三人で地道にプチプチとトウガラシの実を枝から外していきます。

こうした単純作業ほど、誰かと一緒に作業したほうが効率が上がるような気がします。実際、コムさんがアルバイトしている花の生産農家では、女性達がおしゃべりをしながらものすごいスピードで作業をしていくとのこと。おしゃべりをしなかったらどのくらいのスピードになるんだろう。。。一度計測してみて欲しいところです。

 

さて。

色鮮やかなトウガラシの実がたくさんカゴにたまったところで、異物の除去です。

ちぎったトウガラシの実と一緒に枯葉などの異物がどうしてもカゴの中に入ってしまいますので、そーした異物を一通り取り除きます。

農業には、土作り、種播き、苗の植え付け、収獲、そして今回やった調整のようにと色々な段階がありますが、それぞれ実際にやってみると、あの作業だったらこういう方たちに向いているかも、この作業だったらこういう方たちに向いているかも・・・と想像することができます。

最近、農業の多面的な魅力に多くのヒトが気づき始めて、人材の活用の場としても農業が注目されているようですが、作業に応じて幅広い人材を活用できるとまた面白いことになるのではないかと思います。でも、そのためにはそれぞれの仕事が日々途切れないだけの仕事量がないとなあ、それだけの人材を活用できる売上がないとなあ、多分そんなにたくさんの金額を払えないだろうから賃金と労働のバランスについ納得できる人材をどうして集めたらよいかなあ、賃金以外の魅力の付加って・・・とグルグルグルグル思考する今日この頃です。


農業実践教室第6期:準備中~ソラマメ定植

2009-02-10 19:10:55 | Weblog

久々に珠樹自然農園でプチ研修をしてきました。

この日は、ソラマメの定植からスタート。

 

このソラマメは、以前常世田さんと一緒に土をポットに入れて種を播いて・・・・という作業をしたものです。

しばらく見ぬ間にずいぶんと大きくなっていました。

ただ、ワタシがやった作業の中で、ちょっとしたポイントをクリアできていなかった種の発芽が遅れているものがチラホラとありまして・・・。早く出てこーい!!という感じです。

 

この段階の苗の色で、培養土に含まれていた肥料の効果のほどを知ることができるとのこと。今のところ肥料成分の中である成分がちょっと強めだそうで、この後、それを前提に肥料バランスを考えながらあげていくらしいです。

 

元気なソラマメの苗を畑に植えていきます。これは、ハウスの中ではなく屋外、つまり露地です。

ソラマメの畑を見ると、農家さんによって育て方はマチマチです。

寒い冬の間は、苗が霜にあたるとそこから枯れてしまうことが多いので、霜よけをしながら育てるのが一般的です。しかし、霜よけをしていなくてもキレイに育っている畑もあったりして・・・。まあ、結果オーライです。

常世田さんは、根がしっかり張るまでの間は霜よけをバッチリする、という方針のようで、簡易に不織布を被せていました。

苗の定植の仕方、今回また改めて教わりましたが、適当にポコポコ植えるのではなく、いくつかポイントがあり、思っていた以上に細かいです。

発芽にせよ、その後の根の活着にせよ、ベストの環境とそうでない環境では、生育状況にああも分かりやすく差がつくことに軽く驚いています。

野菜づくりは、適当にやって偶然うまくいくこともありますが、一生懸命丹精こめて作業しても、きちんと押さえるべきポイントをクリアしていなければ、良い結果はあまり期待できません。

おお!これってどんな仕事でも同じですね!


農業実践教室~第6期準備中:わさび菜

2009-02-06 17:04:26 | Weblog

実は、ワタシは、好きではない食べ物が結構あります。

その中の一つがワサビ。

あの鼻の付け根に響くツーンッ!!が苦手なのです。

 

寿司職人は、多分寿司を握る動きの中にリズムがあるのではないかと思います。「サビヌキで♪」とお願いすることで、そのリズムを思いっきり崩してしまうことは分かっているのですが、仕方ありません。

 この年になっても、恥ずかしげもなく常にサビヌキでお願いしています。

 

 

だもんで、常世田さんからプチ研修の土産に「ワサビ菜」をいただいた時には、ヒーっ!と思いました。

だって、ワサビの味するんでしょ、きっと??

野菜の宅配では、名前に恐れおののき一度も頼んだことのなかった野菜です。

 

でもさ、農業実践教室の主宰者だし、味は知っておかないとね。。。。

 

ということで、苦手ということは内緒にしていただきました。

 

人生初ワサビ菜。

 

 

 

とりあえず、サラダにしました。

決して手抜きではなく、まずは基本生食でしょう、ということで。

 

どうかな、どうかな、って食べたのですが・・・

 

 

全然ツーンとしませんでした。。。

っていうか、むしろ好みの味♪

ピリっとした辛味がある、なんてよく紹介されているけれど、ピリッは殆どワタシには認識できませんでしたよ。

茎がサクサクして葉がフワフワしているので、生食だとレタスのような感覚で使えそうですし、なかなか重宝できる野菜です。

 

さあ、同士(=ワサビ苦手人)の皆さん!

ワサビ菜は美味しいので、食べてみてください~。


農業実践教室~番外編:農業法人データブック2008の宣伝です

2009-02-03 17:02:00 | Weblog

今日は少し、宣伝をさせていただきます。。。。

(有)フォトシンセシスは、このほど「農業法人データブック2008」(税込29,800円)を(有)ともえ産業情報さんから発刊させていただきました。

このデータブックは、農業法人の皆さんが生産・出荷する農産品や加工食品の円滑な流通と、食品を扱う食品製造業、飲食業、流通業等の実需者の皆さんのより良い商材の調達を目的にしています。 もっと平たく、具体的に言うと、農業法人の皆さんの情報を無料で掲載するデータブックを発刊することで、農業法人の皆さんさんの販路開拓のチカラになりたい、また、たくさんの農業法人の情報を一同に集めて比較できるようにすることで、実需者の皆さんの効率的な仕入れ開拓のお役に立ちたい、ということです。

 

消費が多様化し、流通・加工も高度に発展した昨今、農産物に対して求められる付加価値は様々です。たとえば、有機栽培農産物が欲しい、トレーサビリティへの対応が可能な農産物が欲しい、発注後2日以内に届けて欲しい、○○という品種のジャガイモが欲しい、一定量を安定的に欲しい、一次加工したものが欲しい、etc・・・・。

しかし、いざ仕入先となる農業者を探すとなると、「知人の紹介」だったり、地道にインターネットでキーワード検索を重ねていたり、産地開拓担当者の飛び込みだったり・・・。自社のニーズにピッタリ合う生産者と出会うまで、なかなか大変なのです。

農業法人もまた、販路開拓に向けてホームページを作ってPRしていらっしゃいますが、キーワード検索ともなるとなかなか検索結果上位に入るのは難しく・・・。新規取引先の開拓が、やはりこちらも知人の紹介だったり、案外飛び込み営業だったり。。。

生産者か実需者の間のピッタリの出会いって、「たまたま紹介してもらえた」というラッキーか、そうでなければ、どちらかがかなり努力しないとなかなか実現しないのです。

 

そこで、このデータブックというわけです。

 

この農業法人データブックが、全国に散らばる優秀な生産者の皆さんと、様々なニーズを持つ実需者の皆さんとの良き出会いに少しでも貢献できれば、これほど嬉しいことはありません!

 

以上、今回は宣伝をさせていただきましたっ。